●2006/12/27

2006年も歴史の彼方に刻まれようとしていますが、今年もエストレモ愛用者の皆様方には大変御世話になりましたことをこの場を借りまして深くお礼申し上げます。今年一年間の感想と来年に向かっての展望を私なりに分析してみました。

社会の変化は水面下で深く進行して変貌を遂げてゆく。人間はあたかも地球を支配しているかのような錯覚に囚われがちであるが地球と言う奇跡の自然の中で生かされている生命体の一部であると強く認識しなければならない時代に突入している。北海道を襲った竜巻は風速90mもあり日本の歴史の中で最強だと判明したというニュースが流れていた。12月に入っても春のような暖かい日が続き、さつきが狂い咲きしている。スキー場でも今年は雪が降らなくてお手上げ状態などと、地球温暖化の影響と思われる出来事が多発しているが悲観ばかりしていては何も始まらない。
当社のお客様のの中でも、ハイブリッド車でオイル交換やエアコンにX1添加、ブレーキにD2添加のために訪れる人も多くなってきている。ハリアーハイブリッドの加速は凄いらし。モーターの特性として最大トルクが素早く発揮されるので、ハイブリッド搭載のスポーツカー登場も、すぐそこまで来ている。ハイブリッド車はブレーキを踏むと回生ブレーキが作動して発電するのでD2をブレーキに添加したら、どう変化が感じられるのか興味があった。試運転10分後のドライバーの答えは、ニッコリ笑って「◎」であった。どうやら、回生ブレーキが作動してスピードが落ちてくると油圧ブレーキに切り替わる、その瞬間に違和感を感じていたが、D2添加で、その境目がスムーズになって乗り易くなったという評価であった。エアコン添加やエンジンオイル使用で燃費も向上するようで、口コミで訪れる人が多くなってきた。つい最近のニュースでは2015年までに現行車の燃費を30%向上させないと販売できないという話がニュースで流されていた。これは大変なアップ率であり、そう簡単にはクリアーできそうもない数値である。輸入車にも当てはまると言っていたが海外からの圧力で紆余曲折が今から予想される。30%向上は、あくまで比較対照の数値となるので10モード測定での数値となる。私の推定では、0W−5などの超低粘度オイルが登場する予感がしている。なぜなら、正式比較数値は新油を入れた直後に10モードで規制数値をクリアーすれば基準合格となるからである。その場合はオイルのタレなど何の関係もないのである。実用燃費はオイルを1年間1万kmなどと使い続けることが普通であり、新品オイルの状態と実用燃費でも違いが出てきて何の不思議も無い。このことは自動車のプロでないテレビ局や政治家の方々には理解が進んでいなくて当然であろう。で、あるから実際燃費と10モード燃費の数値と大きな開きを感じることは多くの皆様が体験している通りである。裏には大きな問題が隠されていて、油膜の薄さは潤滑部分のダメージとなって耐久性を著しく低下させることは明白である。勿論、保障期間は大丈夫なように実験結果により盛り込まれてくるので、標準的な使用であれば大きな問題とはならないと思われる。しかしながら、少しハイペースな使用条件、混雑した市街地がメインの人、山坂がメインの人、長く愛用したい人などは少し高粘度オイルに交換したほうが無難であろう。いずれにしても、純正オイルの性能を飛躍的に高める必要性が出てきますが技術屋魂としてはオイルに頼るという考え方より技術的に燃費向上を図ろうと考えることは必然と推定される。エストレモオイルやX1使用で(エンジン、ATF&CVTまたはMT、デフ、パワステ、エアコンなど全てに添加した場合では)新車の程度の良い車でも平均的に20%の燃費向上(燃費走行でなく普通の走りで)している方の報告も多く当社に寄せられてきています。オイルで20%向上すれば残りの10%向上は、それほど難しくはない数値と私は捉えてしまいますが、そう簡単に済む問題ではなさそうに思われます。(エストレモ製品はコスト的にクリアーできそうもない値段ですから・・・それに、潤滑が良好であれだ耐久性は飛躍的に延びてしまい買い替え需要の長期化に繋がりますから・・・)
燃費について、大きな認識不足の人も見受けるので、その点を説明しておきます。「10モード15km/リットルなのに街乗りだと6km/リットルしか走らないので燃費が悪い」と市街地走行で非常に悪い燃費を訴えてくる場合が多い。これは悪くなってしまう条件が沢山重なるためで、この市街地燃費を高めるためには渋滞などで停車した場合はエンジンを停止してしまうことが要求される。必然的にハイブリッド車に代表されるような最新システムに頼らざるを得ない。雑誌の情報では今度発売されるプリウスにはオプションで太陽電池がルーフに埋め込まれ、渋滞中にエアコンを使用してもエンジン始動の頻度が大幅に減少するらしい。何と1リッター40km走行が開発の基準値であるらしい。
現行のレシプロ車でも各部のフリクションを大幅に減少させ、伝達効率を高める必要性が出てくる。普通のATは無くなってCVTに変わるか、MTを電子制御してATと同じように使用して伝達効率の向上を図る必要性が出てきる。ターボ車は無くなり、ディーゼル車が多くなってくるのではないかと推定される。昔の排気ガス規制の時と同じように革新的な技術が開発されるかもしれない。30%向上は簡単ではないので、これからの技術開発競争は見ものである。2015年までに燃料電池車が発売されるかどうか現段階では微妙な所であるが試験的に限定発売される可能性は高い。
いずれにしても平和な時代がこれからも長く続いて欲しいと強く願う。来年もアクセル全開(燃費を良くするための重要ポイントはアクセル踏み込みをできるだけ少なくすることなので、気持ち的表現と受け取って下さい)で頑張ってゆきます。最小のアクセル踏み込みで車が勝手にスル〜スル〜と進んでゆくようなチューニングが可能になってきています。だから私もアクセルをあまり踏まないで環境に寄与できる運転術をしたいと気持ち的には考えています。時速が50〜60kmまで上昇したら一度アクセルを緩めて、必要に応じてアクセルに少し力を加えるだけでスルスルと進んでよく気持ち良い走りが得られています。皆様も健康と交通事故に気をつけて良い年をお迎えて下さい。



●2006/12/11

私が製品開発する場合や製品テストをする場合、軽トラックからフェラーリ、新車から中古車まで色々な車で実車テストを長期間に渡って重ね続けることになる。だから10年間乗り続ける車も出てくる。あるショップのオーナーから言われた言葉は「自分の所の製品を10年間以上続けてテストしているメーカーは、あまり見当たらない」と言って下さった。沢山の車があるので使い訳するために距離が伸びる車と放置状態で距離が伸びない車と色々な条件が生まれる。距離が伸びない車は1ヶ月間1度もエンジンを掛けない状態が続く。まさしく非常に厳しいドライスタートテストを実施していることになる。それでも5年間経過している軽トラックは排気管から白煙さえ吹かない。1ヶ月放置していても電装品はラジオひとつなので電力をほとんど消費しないため中古バッテリーでも4年間大丈夫だった。もともと、この軽トラックが当社に来たきっかけも、ひょんなことからだった。お客様がなにげなく「もう廃車にしてしまうんだ」というので「廃車するくらいだったら譲ってくらない?」という話をしたら、快く快諾していただいた。ただ、廃車の理由を聞くと通勤で使用しているが最高速度が60kmしか出ないと言う。自分でキャブレターのジェットを替えたり、それなりに整備してきたが調子が出ないし車検が切れるので、お金を掛けるのがもったいないということが解った。かえって実験材料としては、おもしろいので譲り受けることにした。さっそく、エンジンオイル、ミッションオイル(MT)、デフオイルを交換、燃料タンクにはG9FSを添加、後は、しばらく走りこむことにする。徐々にエンジンが高回転まで回るように変化してゆく。この課程が自動車好きには、たまらなく楽しい瞬間である。その後、車検を取得して走行するうちに、今では80〜90kmまで出るように変化したが、前方のクラッシュゾーンがまったく無い古い軽トラックなので、速度はこれ以上出る必要もない。ただ合流する際などは、それまでだと、あまりにも遅く後ろの車に迷惑が掛かったが、今では普通に流れに乗って走行できるのでメイン道路に出ても精神的ストレスを感じることがなくなった。
 遠乗り専門の車は平成2年3月登録のメルセデスベンツ560SEC(W126型式)である。もうすぐ17年が経過するご老体であるが当時の新車価格は家一軒が購入できる1220万円の高額車である。私が購入したのは5年落ち、38000km頃で、100万円代であった。年配の社長が大事に乗っていたということであったが納車されるとアイドリングでシートがゆさゆさと振動する状態であった。そこで一応、プラグとハイテンションケーブルを交換、エストレモAZX1FSから試すことにする。勿論、ATFにX1を500cc添加、デフにはGEAR極を奢ってあげる。気になる振動は「ピタリ」と停まる。思わず頬がひとりでにゆるみ顔がきやけているのが自分でも解るほど、、、。この気持ちはエストレモ製品を始めて体験された方なら共感していただけると思われる。月日の経つのは早いもので、それから12年が経過し、先月オドメーターが111111kmを越えた。多くの国産車は9999kmを越えて10万kmに到達すると全てが0に戻ってしまう。(メーターが一回りしたと表現される)流石はベンツで10万km代の走行距離を表示する設計となっている。111111kmなど、それほど経験するものではないので、是非、その瞬間を記念撮影しようと考えた。でも、高速道路走行中に自分の携帯で撮影しても満足な画像も撮れないだろうし危険でもある。たまたま、妻と息子が乗り合わせて居たので、息子に撮影を依頼することにした。ところが、メーターばかりを常に気を配っているわけにもいかずに、ついつい忘れてしまった。隣から妻が声を掛けてくれたのでメーターを見ると何と111111kmを指しているではないか。運が良いことに気がついた場所は富士五湖のひとつである本栖湖湖畔であった。即座にハザードランプを点滅させて路肩に停車し、小型デジタルカメラFINEPIXで撮影に成功した。画像もアップしたので是非見てください。

このベンツは5600ccの排気量ながらリッター7km台の燃費を常にマークする。混雑した市街地走行は嫌いなので、もっぱら高速道路や地方の一般道が主体となるが、燃費は一切気にすることなくガンガンアクセルを踏んでの燃費計測である。当然ながらATに掛かる負担は大きくなるのでATFには少し多めにX1を600cc添加してあるが購入から1度もATF交換をしていないので早くしたいと考えている。今の所、ATも快調で、エンジンからのオイル漏れもなく絶好調が続いている。つい最近になって、ご老体を考慮してBRX1に粘度を上げてみた。排気量が大きいので加速の重さは感じない。燃費もそれほど変わらない。アイドリングのメカニカルノイズは更に一段と静かになって、一瞬、エンジンが停まってしまったのではないかと錯覚してします。17年近くなったために内装のへたりは避けられない。インストの木目は割れ落ち、天井の布は垂れ下がり、おまけにルームミラーの夜間切り替えレバー付近の樹脂が劣化して割れ落ちてしまった。
初めて添加剤を使用する人、メカニズムをある程度勉強して知識が身に付いてきた人は、添加剤など使用したらオイルシールが攻撃されてオイル漏れに直結するのではないかと心配する。エンジン、MT,AT,デフ、パワステなど全てのメカニズムは潤滑用オイルが不可欠である。オイルを満たして漏れないようにするためにオイルシールも不可欠である。だから、添加剤もオイルの開発もオイルシール攻撃性を検証することは基礎的な検証である。オイルに接触する部分のゴム製品やプラスチック製品はコンピュター等に使われるゴムや樹脂と異なり「耐油性」を保有することが必須条件となる。それでも古い車や一部の外車などはオイルシールが弱い車種を見受けることがある。添加剤を使用するしないに関係なく、新車から2〜3年の短期間でオイル漏れを発生する車も見受ける。程度の悪い古いフェラーリなどもカムシャフトやクランクシャフトなどのオイルシールからオイル漏れすることは車通なら常識である。会社のフェラーリ328は程度が良いのでX1添加、その後はAZX1極使用で1年8ヶ月経過しているがエンジン、MT(GEAR2使用)からのオイル漏れはゼロに近い。エンジンも次第に調子が出てきて新車当時は、こんな感じだったのではと連想させられる。エンジンオイル開発当初からテストを重ねてきたBMW325カブリオレも15年以上経過して絶好調であったが最近になって知人の要望で譲ってしまったがトラブルひとつなく新車時の静粛性を保っている。
 X1やX1スプレーをショックアブソーバーのシャフトにひと吹きすると乗り心地が良くなると紹介したが、耐久性について報告しておこう。走行距離にもよって異なってくるが、おおまかに約1ヶ月間は効果を実感できるようである。勿論、感覚的な個人差やサスペンションの固さの違いなど様々な要素で変化することは言うまでもなるまい。
●2006/10/24

今日の夕方、TBSのニュース番組「イブニング・ファイブ」で気になる車グッツ情報が放送されていたので注目して見てしまった。題目は「ガソリン高で人気急騰!車の燃費向上グッズ効果ある?」である。当社にもお客様から燃費は、どのくらい向上しますか?という問い合わせが増えている。当社の製品の特徴として、車の走行を阻害する抵抗を低減したり、燃焼効率を向上させて快適な走りや耐久性を得ることが主目的である。従って、効率アップすることで燃費アップに繋がって当然ではあるが「どのくらい燃費向上するのですか?」という質問に対しては「それぞれの使用環境は千差万別であり、企業姿勢として何%向上するということは、広告、パンフレットを含めて明記しません。」という説明を創業以来貫いてきた。一部の人より「数値で示さないのは信頼性が劣る」という指摘を再三受けたが、車の使用条件、運転方法など、車が詳しく解れば解るほど、そう簡単に数台のテスト結果のみで性能を謳うことは職人魂として譲れぬ一線だった。ある有名な通販会社から当社製品を通販したいという話が舞い込み、東京の本社まで商談に行行った時も、見せられた通販パンフレットを提示され中味を見てみると「冷却水に添加するだけで燃費44%アップする」という謳い文句が目に飛び込んで来た。当社発売のLXと似たような商品だが当社では燃費向上をいっさい謳っていない。それを見た途端に私は怒りが込み上げてきて「このようなパンフレットに当社の製品を一緒に掲載することはご遠慮いただきたい。」と、憤慨して帰ってきたこともあった。燃費向上と同様に、「エストレモオイルは何km持つのか目安を教えて下さい」という問い合わせも圧倒的に多い。この場合の私の答えは決まっている。オイルは「何km持つのか?」ではなく、結果的に「何km持った!」が正解であると答えている。燃費向上も、まったく同様で「何%向上するのですか?」ではなく、「結果的に何%向上した!」が正解と言える。だから当社製品のHP、パンフレット、カタログ、説明では条件変化で大きく変わる数値は、できる限り記載しないように心掛けている。だから、レポートもわざわざ別の場所に掲載している理由もここにある。レポートは結果であり、その結果が全ての車や全ての人に当てはまるわけではないが、条件が似通った使用条件であれば、何も無いよりは、ある程度の参考になる。表現が大げさな人も居れば、自分の味わった感動をどうしても他人に解って欲しくて強調する場合も見受けるが、それに手を加えてしまうことは情報を歪めてしまう恐れもあるので、個人情報保護や他社製品名、法的に問題のあると思われる表現など公に問題となる部分を除いては原文のまま掲載している。

さて、イブニング・ファイブで取り上げていた燃費向上グッツは3種類。
1:コンデンサーを組み込んだ筒をシガライターに差込む製品。
2:そろばん玉のような物を輪に組み込んで燃料タンクに落とし込む製品。
3:同じく粒玉を棒状の網に入れて物を燃料タンクに落とし込む製品。
謳い文句は燃費向上であるが、実際にテストをしてみると結果的に燃費向上は、ほとんど確認できなかった。私は以前から燃費テストに疑問を持っている。国土交通省や自動車メーカーが実施する10−15モードテストが公式データー数値となるが、一般走行と開きが出てしまうことは避けられない。また、前から色々と書いてきているように「明らかに走りが変わる製品は意識しなくても自然と走りや走行ペースが変化してしまう」ので燃費向上を数値化しにくいなど問題点は多い。燃費は交通事情、季節、時間帯、地域、道の勾配、風向き、気温、気圧、運転方法など、数え切れない諸条件により変化してしまう。これを無理やり「10−15モードでテストしたので公式数値である」とやりたいのが官庁やテレビ局などの公の人達である。どんなに正確を期して実施しているようでも長年に渡って自動車を追求してきた職人の私から見ると無理が出てしまうと思えてしまう。「それでは正確な比較はどうすれば出るのか?」と問われてしまうが、答えは簡単で「使った貴方が最低で満タン5回ほど、普通に使用して出た結果が一番正確な数値となる」と言える。しかし、それは、あくまで一つの考えの上での結果であり、他の車に、どこまで反映するかは解らない。

 車をどこまで詳しく知っているか解らない司会者が最後に「オイルはこまめに交換することを推奨する」発言をしていたがどこまで理解して話をしたのか残念な発言であった。その理由は交換した廃油のリサイクル率はまだまだ少ない現状にあり、環境保護の立場で見れば、ライフサイクルの長いオイルを使用しているエストレモユーザーは知らず知らずの内に環境保護に大きく貢献しているものと考えられる。総合的に得られた結果として、自動車の耐久性向上、オイルライフ延長による廃油減少、排気ガス低減、最後に結果として得られた燃費向上など、もっと高い視野に立って社会に貢献していることを忘れてはなるまい。



●2006/10/18

藤沢の部屋更新を楽しみにしていた方々に、しばらく、ご無沙汰していたお詫びを致します。HPのトップページのトピックスでお解かりいただいたように10月1日傷取り補修剤「マジカルキュア」を新発売するために精力的に取り組んできました。
今年も、オートメカニックの臨時増刊、2006年10月臨時増刊「クルマを元気にする100の方法」が10月14日発売されましたので、多くの藤沢ファンの方がお求め下されたと思います。皆様のお陰で、この臨時増刊も今年で10周年(途中で1年だけ休刊した年を除外して)を迎えることができました。この本では毎年、10項目を最新情報に置き換えることで10年間の長きに渡って続いてきました。(100項目全部が入れ替わったことになります)あまり他の人が気がつかない最新情報を1年間に10項目探し出したり追求することは、人に言えない苦労もありますが、私自身の生きがいにもなってきています。全ては好奇心から始まります。その次は、実際にやってみることが大事だと思っています。実際にやってみないと何も前に進みません。絶対に良いと頭で考えても、実際にやってみると全然だめで、がっかりすることが度々あります。でも、大きく変わったり、素晴らしい結果が得られた際の喜びや感動は何物にも替えがたい財産と喜びに満たされます。ある人が「原稿を書くのは大変ですね」と気づかって下さいましたが、原稿を書くことは、それほど大変でもありません。それよりも最新の情報を探し出すことが年々難しさを増してきています。最新の情報さえ突き止めたり発見さえしてしまえば、原稿はスラスラと書くことが出来ます。新しい発見は絶えず好奇心を持っていないと生まれまません。お客様との、ちょっとした会話の中にヒントが隠されていることが多々あります。それを聞き逃さないことが重要となってきます。つい、最近も、お客様が「X1をショックアブソーバーのシャフトに塗ってもいいですか?」と聞いてきましたので「きっと良い結果が得られると思われるので、少量を指で塗って、是非試してみてください」と答えました。数日が経過したらニコニコ顔で来社されて「凄く良い結果が出ました」と報告が寄せられました。気になる車種はランサーエボリューション(スリーかフォー)です。どのように改善されたか是非知りたいと思う方は沢山居ると思います。自分も是非トライしてみたいと考えるはずです。その人の答えは「しなやかになった」という答えでした。翌日に常連さんのシビック・タイプRの人がオイル交換に来社されたので、リフトアップしている状態で、X1スプレーをショックアブソーバーのシャフトに、ひと吹きしました。リフトアップした状態では、ダストブーツが持ち上がってシャフトが見える状態になっているので作業は非常に簡単で、一箇所数秒で終わってしまいます。お客様に「改善されたら連絡を下さい」と依頼して会社を送り出しました。すると10分後に早くも電話連絡が入りました。「今、大井松田ICから東名高速道路に入って中井のサービスエリアから電話している。劇的に変わりました。」と興奮気味に報告してきた。私が「どう変わったのですか?」と聞き返すと「柔らかくなった」と表現した。言葉で現象を表現することは、とても難しい。やっぱり自分で実際に体験しないことには皆様にしっかり報告できない。そこでフェラーリ328をリフトアップしてX1スプレーをひと吹きする。リフトが利用できない場合はジャッキアップするしか方法は無いが、タイヤ交換など、ジャッキアップした際には、是非試してみて損はないだろう。その場合はX1がボトルの底に残った数滴で足りてしまう。X1スプレーがある人は1〜2秒間だけシュと吹き付けるだけで終了してしまうので、あっけないほど簡単な作業である。そう言えば、他の会社で5ml容量・1500円前後で、「ダンパー用高濃度速乾性潤滑剤」という商品が販売され売れている。X1スプレーは3885円と一見、非常に高価に思えるが中味容量は70ccも入っている。使用している方に意見を聞くと「家の玄関にも使用しているが半年は持つし、ひと吹きで済んでしまうので長持ちする。ドアーなどは滑りが良過ぎて、開けるときに勢いよく開いてしまいビックリしてしまう」と評価していた。
リフトから車を降ろすと、はやる気持ちを抑えて、いつものテストコース(会社の近くの一般道路を一周してくるコースで短距離3km、長距離23km)を走らせてみる。最初の平坦路では特別な違いを把握できずに内心、がっかりしながら運転する。しばらく行くと、ゆるい登り坂が始まり右左と急カーブが待ち受けている。登り坂なのに、減速を強要するために路面に凸凹の縞模様が設けられている。箱根の急カーブなどでも見かける舗装路なのだが、車が上下にガタガタと揺すられて不愉快な思いをする。車の安定性を悪化させるので、かえって危険であるという一部の意見も根強い。その段差路面に車を乗り入れると「アレッ」とビックリさせられた。タイヤが上下に動いているのがハンドルやボディから伝わってくるのだが、不快なガタガタ音が、ほとんど発生していないでスムーズに通過してゆく感じなのだ。これは気持ちが良い。前はボディが、もっと激しく上下して、あちこちからガタガタと大きな音がしていたと思う。それが、一言で言えば「スムーズ」。このことを言っていたのかもしれない。また、車によって多少の違いは当然ながら、あると思う。テストした車は、足回りはハードなスポーツタイプな車ばかりであるので、足回りがソフトな一般車ほど解らない車は、まったく解らないだろう。でも、やってみる価値は高い。それほど効果が無いと思った人は、2度とやらなければ良いし、効果を感じた人は定期的に実施すれば良い。定期的と書いたように、耐久性に関しては、これからテストを続けてゆかないと解らない。悪影響があるのか?と心配される方は、実施しなければ済むことである。ただ、それほどリスクを伴うとは考えにくい。その理由は、昔のような未舗装路ばかりであれば、粉塵が舞い上がり、シャフトに付着しやすくなることが考えられるが、粉塵を防ぐためにダストブーツでシャフトは覆い隠されている。シャフトが動く所のオイルシールをX1成分が痛める恐れも無い。ショックアブソーバーのシャフトを仔細に観察すれば、解ることだが細かな傷や大きな傷がたくさん付いてくる。X1の高潤滑作用によって、シャフトの摩擦が低減することから、しなやかな作動が生まれることと推定できるので、長年塗布を繰り返すことにより、シャフト表面の鏡面加工が次第に進行してゆくものと推定できる。あくまでも実験を開始したばかりの最新情報なので、本当の結果は数年後を待たなくてはならないが、今まで何十年とX1と付きあってきたので、それほど、的外れな話ではなかろう。X1の使い残りボトルやX1スプレーを御手元にお持ちの方は、早速試して頂きたい。今後の持続性など最新情報は、また、このコーナーで報告したいと思います。

  
  
●2006/7/1

今年になってから、慌しく時が過ぎてゆく。その理由はいろいろあるが、一番の理由はオイルラインナップも含めた大幅な変更である。X1と同じ化粧箱導入に際し、バージョンの変更、容量の変更を実施した。4月1日正式発売としたので、店頭で目にされた方も出てきていると思われる。昔からの馴染み客は「あまりにも良くなってしまって戸惑ってしまう」と言う意見もある。「化粧箱は捨ててしまわないで、是非、ダストボックスや小物入れとなど、お部屋のアクセサリーとして活用して下さい」とアドバイスした。商品が変わると、後から次々と実施しなければならない部分が沢山出てくる。新商品の撮影から始まり、出荷する発送用の箱のサイズ変更、バーコード登録、卸店などの登録変更、HP画像や説明文変更、NET受付ホーム変更、雑誌広告変更手配、この他、まだまだ沢山出てくる。
当社をこよなく愛してくださる愛用者の方なら、先刻ご承知のように、製品の改良による変更が目まぐるしく行われていることに気づかれていると思われます。唯一の弊害として、満足なパンフレットを製作できないまま長期間過ぎてしまった。お解かりのように、せっかく作ったパンフレットも、短期間で新製品が発売されたり仕様が変わったりしてお渡しすることができず廃却処分となってしまうからである。しかしながら、始めて使用される方や、友達に紹介してくださる方々からは、当然のごとくパンフレットありませんかと質問が寄せられる。充分な説明をするためには大変な労力と時間を必要とする。また、些細な表現の違いにより誤解されて受け取られてしまうケースも出てくるので、きちんとしたパンフレットは当然の要求だと思います。今までのA4サイズ・1頁の物はパンフレットと言うよりも価格表に近かった。そこで、新化粧箱導入に合わせ、エストレモ総合パンフレットの製作に取り組んできました。
そして、ようやく4月26日完成。幕張メッセで28日〜30日にかけて開催されるインポートカーショーにて配布できることとなりました。弊社製品取扱店にも順次、配布してゆく予定ですので、店頭にて手にしてください。弊社のNET注文、電話注文の際には一緒に同封させて頂きます。いずれは、弊社のHPよりダウンロード・印刷できるようにしますので楽しみにお待ち下さい。
パンフレットと同様に「昔のアタック機関紙が発行されないのか?」という意見も寄せられる。HPが完成し、藤澤の部屋もできたので、こちらで代用しようと考えていましたが、NET時代になったとはいえ、まだまだ雑誌の良さが見直されているように、ペーパーでの良さも捨てがたい。そこでA4サイズ・1頁ほどの機関紙に変わる物ができないかと思案している。現時点の案では、エストレモ・テクニカル・アドバイス(仮題)という技術版を考えております。新発売したエコノミアについて、詳しく掘り下げて話をしたり、エンジンオイル、ギヤオイル購入のアドバイスなど、順次解説してゆきたいと構想を練っております。発行は1年間に1回、多くて2回が限界でしょう。楽しみに待っている人がいるので今年の夏頃に初回発行を成し遂げたいと思います。こちらも、HPよりダウンロードできるようにしますので、今から楽しみにお待ち下さい。

新しい低粘度オイルeconomia 5W−20について少し詳しく説明したいと思います。常連さんは「アタックさんが低粘度オイルを発売するとは思わなかった」といった意見を沢山お聞きします。ごもっともな意見です。そもそも低燃費オイルは燃費指向でアクセルを優しく踏み込むファミリーユースな走行条件に適合させた粘度です。少し過激に走行させたり、これから暑くなる真夏のドライブで、定員満載、エアコン常時ON,急な登坂路を登るような状況ではエンジンに少なからずダメージを与える恐れも出てきます。開発段階で判明したポイントは5W−30から、いきなり5W−20という粘度になるのは問題があるという点でした。極端に言えば30番から下の粘度は3番刻み、理想的には1番刻みで自分の使用状況に適合する粘度を見つけ出すことが重要となってくるというポイントが浮き彫りされました。このことをメインHPで記載しない理由はたくさんあります。いずれ、テクニカル・アドバイスで詳しく述べたいと考えております。
対策として、GPX1とベースオイルを同一にすることによりeconimiaと混合使用することにより、20〜30番の粘度を1番刻みで調合することを可能としました。実用面になると、販売店様では両方の在庫がなかったり、混合することにより使用量が半端になったりと、難しい面が沢山出てまいります。あくまでも燃費重視する人がこだわる部分ですので、HP上での推奨は難しい一面がありますことを理解してください。あくまでも自己責任で楽しむ部分と割り切って下さい。ただ、粘度の1番違いのメリットが解ってくると、economia使用で少しメカニカルノイズが大きく感じ始めたらGPX1を少し補充するだけで見違えるように静かになることが実感できます。このように説明すると必ず「ではAZX1とGPX1を混合使用できないのか?」また「AZX1とBRX1と混合使用できないか?」といった質問が寄せられます。公式発言としては「混合使用はできません」という答えになります。私は混合使用してテストをしておりますが何の問題も発生しておりません。なぜ、公式見解では「NO」と言わなければならないかという理由は、その車や走行条件と同一条・u梃盾フ確認テストを行っていないからです。お客様に「OK」と公式発言する際は、あらゆる条件の実験及び確認が済んでからということになりますが、混合使用の場合は1番刻みだと膨大な数のデーターとなり実際は不可能に近く「あくまで自己責任で行って下さい」となってしまう訳です。従いまして、物事を難しく几帳面に捉える人は混合使用することに向きません。反対に好奇心旺盛で、多少のリスクが待ち構えていても打破する強い意志とチャレンジ精神旺盛な私と同じような性格の方なら、是非一度、チャレンジしてみてください。新しい世界が開けるかもしれません。私も興味がありますので、レポートを頂けたら大変参考になります。
   


たかが自動車たかがオイルであるが、一つの世界に興味を抱き、深く深く追求してゆくと、それまで解らなかったことが、ある日突然、「ナールホド!」と霧が晴れるように突きとめることができる。そんな自分を偉いとか凄いとか自分では思わない。自分で掴んだことだから自信があるため誤解して受け止める人も居る。ただ自動車が好きでドライブが大好きで人よりも好奇心や茶目っ気が多いだけである。せっかく掴んだ情報は自分だけの胸に閉まっておくのではなく私と同じ世の車好きに公開して共有財産として喜んでいただけたら素晴らしいと思うだけである。私の考えに賛同するか「アホなこと言って」と無視されるのも読者の自由である。
それで思い出したことがある。中学生の頃、読書好きな私は江戸川乱歩(年齢が解ってしまう)やシャロックホームズに夢中になって夜遅くまで読んでいた。それにファーブル昆虫記も感動を受けた。昔は自然がいっぱいだったから自分の住んでいる環境でも名も知らない虫達は足元を観察すればたくさん見つけることができた。ファーブルとの違いは「そこで小さな虫に強い興味を抱き詳しく観察するか見逃してしまうか」が大きく違っている。たかが昆虫でも誰よりも強く興味を抱き鋭い観察眼と洞察力で対象物を深く研究するかで長い年月の中で大きな違いが出てくると思う。それを続けて博士となった。私は昆虫ではなく自動車という金属や合金やプラスチックの無機質な物体が音を発して生き物のように動くことに興味を抱いた。私の中では鉄腕アトムと同じように子供心を刺激し、ロボットや宇宙船と同じように不思議な物体であった。勿論、当時の田舎町では乗用車を目にする機会などほとんど皆無で、バスやトラックであった。そして、何十年かの年月が経過し現在に至る。メカニズムから始まり、板金、溶接、塗装も学んだ。コンピュターチューンも学び、20年前からオイル・u桙ノ興味を抱き、追求してきた結果が商品となって愛好者の皆様にご愛用頂いている。高額商品だけに小心物の私は「購入した人が満足する結果が得られたかどうか、絶えず気になっている」万が一、良い結果が得られなかった場合は遠慮なく私にお問い合わせして欲しい。その理由は、必ず何らかの原因が裏に隠されているからである。私でも100%のことが解るわけでは無いが現在解る範囲で精一杯の回答を致します。そんな愛用者の質問の中で以前は明快な答えが出来なかった疑問点がある。一番難しい「1:オイルの相性」と「2:オイル消費」について最近解ってきたことがあるので解説してみよう。
1:オイルの相性
これは永遠のテーマで潤滑油がエンジンに使用されている限り続く。皆さんもオイル交換する際に、迷うに迷うことと思う。私でも絶えず迷う。それだけ奥は深い。一般的には交換直後に「今回のオイルは良い」「悪い」と判断してしまうが、それは間違っている。もっと長いオイルライフサイクルということで考えなければいけない。解りやすく例えると、人間の誕生から寿命が尽きる一生と同じである。交換直後は誕生したばかりの赤ちゃんと思えばよい。まだ完全に能力を発揮していない状態と考えられる。勿論、この例え話はロングライフサイクルとX1メタルリペアーで作用するエストレモオイルだから言えることで他のオイルには、ほとんど当てはまらない。交換後2000〜5000km走行(弊社オイルを初めて使用)するとメタルリペア作用は進行しエンジンに活力が生まれてくる。赤ちゃんが成長し、17歳〜23歳の青年期を迎えたと思えば理解し易い。質問の中で「○○メーカーと同じ粘度のAZX1に交換したんだがエンジンが重く感じる」「轟オイルに交換したのだが前の極のほうが良かった」という質問の答えがここに隠されている。前よりも重く感じる要因は幾・u桙ツか考えられる。

1:大幅にフリクションが低減することで摩擦熱が減少するので実質使用領域での油温は10〜20度低下してしまい、以前使用していた粘度より硬い粘度領域で使用される。
2:同じ10W−40粘度でも使用を続けてゆく中で、燃料希釈により粘度は少しづつ低下してゆくので、交換する際の粘度は劣化により低下している。反対に交換直後の新品オイルは規定の粘度を保っているので粘度表示は同一でも、実質粘度に差が出ている。
3:上記に関連するが燃料希釈による粘度低下と様々な要因による潤滑低下によりフリクション低減する性能も劣化していると考えられるので油温は新品時より上昇しており更なる粘度低下を招いている。交換直後の印象は、あくまで劣化している状態:新品オイルとの比較となる。ここが重要となる。「新品A製品」対「新品B製品」との比較ではなく「劣化したA製品」対「新品B製品}の比較ということが多くの場合忘れ去られている。
4:実質粘度が高くなればピストンとシリンダーの密閉度は向上する。古いくたびれたエンジン(コンプレション低下)では有効に働くが、程度の良いエンジン(コンプレション正常)では高い粘度で密閉度向上に伴って圧縮損失(圧縮圧力向上)として、交換直後は回転が重く感じてしまうケースも見受ける。

この質問に対する私の回答は「大変申し訳ありませんが、しばらく使用を続けて変化を見て下さい」となる。この回答は当社の製品を知らない人から見たら逃げの一手に見えるかもしれません。当社の製品を理解された方であればX1メタルリペアと燃料希釈による粘度低下により3000km走行後には大きく変化し、あたかも慣らし運転が終わったエンジンと同じように軽やかなエンジン回転が得られることを経験済であろう。一般的スポーツタイプに適合するオイルは3000km走行したらライフサイクルが終了してしまうことが多いので、考え方が切り替わるまで仕方がないことである。弊社オイルのロングライフを一度も経験したことが無い人は永遠にオイルは3000km毎に交換すべきだと固く信じて疑わず生涯を終えることであろう。当社の轟や極は3000km過ぎてからが「おいしい旬の味が味わえる期間」となる。この旬の味はターボ付きやCPチューンを施した車、サーキット走行を行う車で最低5000〜7000kmまで続く。条件が良ければ1万〜15000kmと続く場合も少なくない。「何km持つのですか?」ではありません。機会があるごとに言ってい・u桙驍アとですが大事なことは「何kmで寿命が尽きたか」です。推定ではなく結果です。推定は条件の違いによって大きく左右されてしまいますが、結果は、その人のあらゆる条件を反映して出てきた間違いの無いデータなのです。一度出てきたデータは最も信頼出来る数値です。初めて使用する人は「友達から1万kmは持つと言われたのは本当ですか」と聞いてくる。最初から出る数値ではなく使用した結果、出てくる数字なので「目安で言えばそうなりますが、あくまで目安」です。という回答を返します。それがいつのまには人から人に伝わる間に「目安」が抜けて「1万km持つオイル」と変化してゆくのです。このことは、子供の頃に一列で5〜10人が並んで前の人が後ろの人に短い言葉を順番に話を伝えてゆくと最後には、まったく異なった話として伝わっている事例と大変よく似ています。

次に2:オイル消費について説明しましょう。
会社で購入したフェラーリ328の日本語版取り扱い説明書を見てゆくと、こんな記述がありました。
[オイルレベルはMINとMAXの間に保って下さい。(オイル消費は1〜2/1000 リットル/kmです)交換時期は初回2000km 以後5000km又は6ヶ月毎]
これを読んで皆さんなら、どう受け止めますか。

日本車のオイル消費が少ないのは特筆物なのです。古い車に乗った経験がある人や輸入車に乗った経験があれば「オイルは消費」するという常識が当たり前になります。先程の説明を丁寧に書くと「1000km走行したらエンジンオイルが1〜2リットル消費して減ってしまうので点検補充してください。」と説明されている。この決定的違いは根本的な考え方の違いである。

そんな時に、2006年7月5日発売のdriver誌、140Pに私がオーテックジャパン勤務の時に日産中央研究所に勤務されていて燃焼解析の勉強会の講師を務めた林 義正教授(現在は東海大学工学部動力機械工学科教授であり、工学博士でもある)が、日本と欧州車の考えたかの違いについて2ページに渡り解説記事を掲載されていた。欧州車は設計段階からオイル消費量を故意に多くするように設計していると述べている。その理由とメリットは何かと言うと「オイルが多く消費すればオイルを補充するから新油補充によるオイルリフレッシュが出来る」と書かれていました。弊社のように高価なオイルだと少し割り高感を感じてしまいますが「オイル消費は故障」ではないのですが経験を一度もしていない人はビックリして即座に「故障した」と勘違いされてしまいます。日本車は元々の消費が少ない設計なのでオイル交換するまで同じオイルを使い続けることになり交換するまで劣化してゆくのを防ぐことが出来ません。どちらが良いとか悪いとかではなく、左ハンドルもあれば右ハンドルもあるということです。左ハンドルは左ハンドルのメリット、デメリットがあるように、・u梔Eハンドルもメリット、デメリットがあります。要は考え方の違いです。だから、オイル消費が多いことが即座に悪いことと受け取らないで欲しいのです。スポーツタイプの車に当社のオイルを使用した場合も「オイルが凄く減った」と驚いて質問が寄せられました。特に鍛造ピストン組み込み車に多い事例です。このことから性能の悪いオイルと勘違いされる方を時々見受けますが大きな誤りです。まったく逆で高性能ゆえに起きる現象です。その理由が掴めてきましたので、ここに解説致します。

◎オイル消費が増大する理由
オイル消費する理屈は大きく分けてオイル下がりとオイル上がりに大別できます。オイル下がりはバルブオイルシール(主にインテーク)に関係しますので、ここでは割愛します。通常はオイル上がりでオイルは消費します。オイル上がりはピストンリングがシリンダー表面に付着したオイルを掻き落とした残量が多いか少ないかで、ほぼ決まってきます。ここで一番深く関係してくる要因を整理してみると・・・
1:ピストンクリアランス
2:オイル粘度(フリクション大小による油温)
3:常用回転数
上記三つの条件により、ほぼ決まってきます。エストレモオイル使用により上記3項目が大きく変化してしまうことにより、オイル消費が増大することが解りました。
X1メタルリペア作用により、フリクションロスが大幅低減⇒油温大幅低下⇒実質粘度向上⇒密閉度向上⇒低速トルク向上⇒低回転による運転可能となる⇒油温上昇更に抑制される⇒ピストン膨張が予想最大膨張に到達しない⇒ピストンクリアランス広いまま長時間連続使用⇒オイル消費増大
このように、ひとつの要因ではなく実際に発生した作用が他に影響を及ぼす訳です。なぜエストレモが高性能なのか、もうお解かりですね。性能が平凡では大きく変化しないので何も変わらなくても不思議ではありません。高性能になればなるほど、あらゆる影響が出てくるのです。だから、私の開発はオイル研究員の物理や潤滑という研究とは、まったく異なります。あくまで、車好き、ドライバー、レーシングメカニック、エンジンチューナーとして、車側から見て、実車開発を主体に開発を行っております。実は10年も前から「轟」の更に2倍ほどの超高性能オイルの開発に成功しています。あまりにも高性能にすると「運転がとても危険」です。あまりにも凄過ぎて・・・。バイクだとプロレーサーでも転倒してしまいます。(転倒したドライバーさん、ごめんなさい)勿論、コスト的にも製造的にも手間が掛かりすぎて採算が合いません。余談になってしまいますが弊社の製品は高価です。私も含めて、少しでも安くて効果の高い「掘り出し物」を探す心理は万人に共通していると思います。でも、よくよく考えて見れば最初は「安く買った」と喜んでいても時間がたってみると「安・u桾ィ買いの銭失い」ということも多いと思います。詐欺師は、そこの心理を巧みについて騙してきます。「掘り出し物」心理が強い私も騙され易い人間のタイプかもしれません。冷静になって考えてみれば、弊社の製品は、とんでもなく高価な材料を一部使用しています。代替品があっても、だめなんです。深く考えれば安い物は、どこかに必ず安い原因が隠されています。それを解っている筆者でも絶えず「掘り出し物」を探している、おバカさんです。

オイル総量が4リットルの車で、1000km走行で1リットル消費すると、4000km走行した時点で、オイルは全量が入れ替わったことに近い。実際は総交換ではないので劣化した残量があるので、もう少し多く入れて入れ替わった計算となる。どちらにしても倍の8000kmは使用を続けても劣化は少ないことになる。この場合はオイルのロングサイクルと二つの効果で更に長持ちすることになり、割高ばかりではないのですが・・・。
実はエストレモオイルを使用しなくても実際はオイル消費している場合も多いのである。ただし、他社製品で3000km毎に交換している場合はオイルがローレベルになっているのを知らないで交換しているケースも多い。つまり3000kmで1リットル消費していることになるが交換するので減りが認識されていない。弊社のオイルで9000km使用する際は、同じオイル消費だったとしても3リットル消費する計算となる。オイル総量が4リッターの車であれば残量は1リットルとなってしまう。どんなに高性能でもオイルレベルだけは基本として確認してください。

今まで解説してきたようにオイル消費が多いことは、悪いことばかりではないのです。会社のフェラーリ328も、説明書には3000km又は6ヶ月で交換 と書かれていますが、私は2年間4000km使用する予定です。もっと長く持つ自信もありますが、車の価値を考えると、これでも少し早めです。エンジンはAZX1で新車時はこうなのかと思えるほど絶好調となり、ミッションはGEAR2使用により、走行5分後には国産並に2速もスコスコと気持ちよく入り、ギヤシフトを楽しんでおります。「ホント、知らない人が可哀想」 だって、入れる前は壊れているようにまったく受け付けてくれませんでした。もっとも、オイルで大きく変化する快感を知ってしまったので深みに嵌ってしまったわけですが・・・。

最後にお知らせがあります。今年もオートメカニック臨時増刊「エンジンを元気にする100の方法」が発売されます。多くの読者のご支持のお陰で、今年で10年目を迎えることが出来ました。発売予定は、恐らく10月頃と思われます。興味のある方は宜しくお願い致します。
  
●2006/5/6

今年になってから、慌しく時が過ぎてゆく。その理由はいろいろあるが、一番の理由はオイルラインナップも含めた大幅な変更である。X1と同じ化粧箱導入に際し、バージョンの変更、容量の変更を実施した。4月1日正式発売としたので、店頭で目にされた方も出てきていると思われる。昔からの馴染み客は「あまりにも良くなってしまって戸惑ってしまう」と言う意見もある。「化粧箱は捨ててしまわないで、是非、ダストボックスや小物入れとなど、お部屋のアクセサリーとして活用して下さい」とアドバイスした。商品が変わると、後から次々と実施しなければならない部分が沢山出てくる。新商品の撮影から始まり、出荷する発送用の箱のサイズ変更、バーコード登録、卸店などの登録変更、HP画像や説明文変更、NET受付ホーム変更、雑誌広告変更手配、この他、まだまだ沢山出てくる。
当社をこよなく愛してくださる愛用者の方なら、先刻ご承知のように、製品の改良による変更が目まぐるしく行われていることに気づかれていると思われます。唯一の弊害として、満足なパンフレットを製作できないまま長期間過ぎてしまった。お解かりのように、せっかく作ったパンフレットも、短期間で新製品が発売されたり仕様が変わったりしてお渡しすることができず廃却処分となってしまうからである。しかしながら、始めて使用される方や、友達に紹介してくださる方々からは、当然のごとくパンフレットありませんかと質問が寄せられる。充分な説明をするためには大変な労力と時間を必要とする。また、些細な表現の違いにより誤解されて受け取られてしまうケースも出てくるので、きちんとしたパンフレットは当然の要求だと思います。今までのA4サイズ・1頁の物はパンフレットと言うよりも価格表に近かった。そこで、新化粧箱導入に合わせ、エストレモ総合パンフレットの製作に取り組んできました。
そして、ようやく4月26日完成。幕張メッセで28日〜30日にかけて開催されるインポートカーショーにて配布できることとなりました。弊社製品取扱店にも順次、配布してゆく予定ですので、店頭にて手にしてください。弊社のNET注文、電話注文の際には一緒に同封させて頂きます。いずれは、弊社のHPよりダウンロード・印刷できるようにしますので楽しみにお待ち下さい。
パンフレットと同様に「昔のアタック機関紙が発行されないのか?」という意見も寄せられる。HPが完成し、藤澤の部屋もできたので、こちらで代用しようと考えていましたが、NET時代になったとはいえ、まだまだ雑誌の良さが見直されているように、ペーパーでの良さも捨てがたい。そこでA4サイズ・1頁ほどの機関紙に変わる物ができないかと思案している。現時点の案では、エストレモ・テクニカル・アドバイス(仮題)という技術版を考えております。新発売したエコノミアについて、詳しく掘り下げて話をしたり、エンジンオイル、ギヤオイル購入のアドバイスなど、順次解説してゆきたいと構想を練っております。発行は1年間に1回、多くて2回が限界でしょう。楽しみに待っている人がいるので今年の夏頃に初回発行を成し遂げたいと思います。こちらも、HPよりダウンロードできるようにしますので、今から楽しみにお待ち下さい。

新しい低粘度オイルeconomia 5W−20について少し詳しく説明したいと思います。常連さんは「アタックさんが低粘度オイルを発売するとは思わなかった」といった意見を沢山お聞きします。ごもっともな意見です。そもそも低燃費オイルは燃費指向でアクセルを優しく踏み込むファミリーユースな走行条件に適合させた粘度です。少し過激に走行させたり、これから暑くなる真夏のドライブで、定員満載、エアコン常時ON,急な登坂路を登るような状況ではエンジンに少なからずダメージを与える恐れも出てきます。開発段階で判明したポイントは5W−30から、いきなり5W−20という粘度になるのは問題があるという点でした。極端に言えば30番から下の粘度は3番刻み、理想的には1番刻みで自分の使用状況に適合する粘度を見つけ出すことが重要となってくるというポイントが浮き彫りされました。このことをメインHPで記載しない理由はたくさんあります。いずれ、テクニカル・アドバイスで詳しく述べたいと考えております。
対策として、GPX1とベースオイルを同一にすることによりeconimiaと混合使用することにより、20〜30番の粘度を1番刻みで調合することを可能としました。実用面になると、販売店様では両方の在庫がなかったり、混合することにより使用量が半端になったりと、難しい面が沢山出てまいります。あくまでも燃費重視する人がこだわる部分ですので、HP上での推奨は難しい一面がありますことを理解してください。あくまでも自己責任で楽しむ部分と割り切って下さい。ただ、粘度の1番違いのメリットが解ってくると、economia使用で少しメカニカルノイズが大きく感じ始めたらGPX1を少し補充するだけで見違えるように静かになることが実感できます。このように説明すると必ず「ではAZX1とGPX1を混合使用できないのか?」また「AZX1とBRX1と混合使用できないか?」といった質問が寄せられます。公式発言としては「混合使用はできません」という答えになります。私は混合使用してテストをしておりますが何の問題も発生しておりません。なぜ、公式見解では「NO」と言わなければならないかという理由は、その車や走行条件と同一条・u梃盾フ確認テストを行っていないからです。お客様に「OK」と公式発言する際は、あらゆる条件の実験及び確認が済んでからということになりますが、混合使用の場合は1番刻みだと膨大な数のデーターとなり実際は不可能に近く「あくまで自己責任で行って下さい」となってしまう訳です。従いまして、物事を難しく几帳面に捉える人は混合使用することに向きません。反対に好奇心旺盛で、多少のリスクが待ち構えていても打破する強い意志とチャレンジ精神旺盛な私と同じような性格の方なら、是非一度、チャレンジしてみてください。新しい世界が開けるかもしれません。私も興味がありますので、レポートを頂けたら大変参考になります。
   
●2006/2/1

しばらくご無沙汰してしまい深くお詫び申し上げます。
その間に弊社のHPは3種類のHPで形成されるように大きな変更が盛り込まれております。HPごとに特徴が違いますので楽しく見ていただけると思います。
estremo.jp
attack-racing.com
magical-stop.com

昨年の3月頃より全製品の更なる性能向上を図るべく研究開発に没頭していました。昨年末頃に、ほぼ全製品の性能向上に関わる基本開発のメドに到達致しました。その成果を製品に反映すべく、あわただしく順次盛り込みつつあります。また新製品もいくつも検討を重ね順次、製品化してゆくメドがついたものより製品に反映したり新発売してゆきます。
主な反映製品、新製品は

○燃料添加剤 G9FS&V7FS
ガソリンや灯油の値上がりで、盛んに燃費向上製品が求められる昨今ですが弊社の燃料添加剤を是非一度お試し下さい。最大の特徴は少量の添加率です。ほとんどの燃料添加剤は200〜300cc容器で販売されていて、一見、安い単価と思いがちですが満タン50〜60リットルタンクに1本全量を添加するよう指示されています。しかし、発売当初よりG9FSの弊社燃料添加率は1/1000という少量添加率が基本でしたから、製品価格の割合いで計算すると、とても割安についていました。G9愛用者なら、すでにお解かりのように金属容器に改良と同時に更なる性能向上をいたしました。研究成果をできるだけ早く皆様に味わって欲しくて製品に反映させ性能も高めてまいりました。その結果、新たな事実が把握できましたので、ここにご報告致します。開発当初、性能を高めて実験を開始すると高めた成果が結果に出てきません?「どうして????」添加前より、かえって「高回転の回りが鈍い?」など、特にターボ車で顕著に出てきます。結果としてはコンピューターチューンで燃料増量したときと同じような現象と次第に解ってきました。発売当初の頃はG9FSの基本添加率はタンク容量50〜60リットルに対して1/1000=50〜60cc。V7FSは1/1000〜2/1000の添加率であった。効果が低い場合は添加率を増加させてくださいと推奨してきた。ところが性能をどんどん高めてゆけばゆくほど、添加率は少なめ少なめから開始したほうが良い結果が得られることを突き止めました。もし、G9FSやV7FSの金属容器を購入しましたら、0.3〜0.5/1000 つまり、50リットルタンクであれば20〜25cc,初回であれば10ccという極少量から試していただきたい。ほとんどの人が効果が弱ければ増量するという心理が働き増量するという行為に出ます。性能を高めてゆけばゆくほどに、どこかを境に添加率は逆転するようだ。つまり、効率が凄くアップした結果、インジェクターからの燃料噴射量が増大するものと推定している。
このような現象はエンジンオイルでも体験している。極バージョンの更に上級バージョンとして「轟」バージョンという正式メニューに掲載していない裏メニューがあります。「極」を長年使用している常連さんから「極:以上を作ってくれないか?」と依頼されて作った裏バージョンです。なぜ、裏バージョンかというと、この場合も、あまりにも性能を高めてゆくと「極」バージョンの方が良かったという人が少数ながら出てくるからです。あまりにもフリクションロスが低下すると油温は低下してエンジンブレーキも効かなくなります。油温が低くなると密閉度が向上して、かえってコンプレションロスが増大してしまうのです。開発的には「轟」の上、その上、その上、更に上と実は8段階ほど完成しているのですが、あまりにも性能を高めてゆくと、アクセルに対する反応が良すぎて逆にギクシャクしてしまったり、メーカー設計許容限度を越えてしまう恐れも出てこないとも限りません。しかも価格的に、とんでもない高価格となり生産も難しく、そこまで高めるメリットが出てこない。また、4段階の「極」で充分な性能が得られると判断して発売開始したという、いき・u桙ウつがあるのです。
以前のG9FS 50cc を必ず買いにくる常連さんが何人かいらしゃいます。「添加すると燃費向上分で元は取れるので気持ちよく走れる分がそのままプラスなので使い続ける価値がある」と使い続けてくださる。金属缶タイプなら50ccで2〜3回使用できるので継続使用するメリットは大きくなりました。V7FSも性能を大幅に引き上げましたのでG9FSの添加率と同様に少な目の添加率から試していただきたい。今年の冬はストーブの御世話になる時間が長くなり、灯油が値上がり続けている。V7FSを18リットルポリタンクに10ccほど添加すると灯油の燃焼時間が約20%長くなるという使用者からの報告がありました。また、燃焼時や停止時の独特の嫌な匂いが匂わなくなり、おじいちゃん、おばあちゃんに好評だそうです。

○雅・特撰施工キット
雅その物の性能をアップすると同時に、簡単施工の「水拭き仕上げ」よりも、少し手間暇は掛かるが膜厚が厚くなり完成時の艶も良好に仕上がる「専用クロス」による乾拭き仕上げを推奨致します。雅を掛けて1時間放置するまでの手順は同一です。仕上げをタオルなどを水に濡らして軽く絞って吹き上げて仕上げる方法は初心者向きで簡単施工な方法となります。その損失分として膜が薄くなる傾向はいなめませんが失敗の少ない手軽な方法として推奨してきました。反対に、水拭きしないで乾拭きする場合の最大のポイントは拭き取る際の「拭き取りクロス」の性能に大きく関わってきます。繊維の悪い粗悪品で拭けば下手をすると、いたずらに大事な塗装面に傷をつけてしまう恐れがあるからです。そこで良い仕上がりが得られる安心の高級クロスとスポンジと特撰雅を桐箱に入れた、こだわりキットと致しました。こだわりを持つ人なら是非ご検討していただきたい。

○マジカルストップ・エクストラ
昨年4月に新発売しましたマジカルストップも大好評で初期ロットの1万本を完売致しました。内部充填量が2gと限られていること、ついつい多く出してしまう、複数台所有する人が増えている、多く塗るほど効くと勘違いされたりするなどの理由で、もっと容量の大きな物はできないかという要望も高まってきました。内部には、これ以上は充填できないし、いろいろと試行錯誤を重ねた結果、付属でポットを付けて、マジカルストップの筆を利用してドラッグワンと同じように塗れば良いのではという発想が生まれました。ポットも蓋がネジ込み式ではなく、ワンタッチ開閉式で蓋が紛失しない方式に改良致しましたので、手軽に使用できると思います。価格的にも買いやすい価格設定を致しましたのでお試し下さい。弊社正式発売は1月27日ですが全国の販売店に置かれるようになるには、まだ少し時間が掛かると思います。

○エコノミア 5W−20 省燃費オイル
最初に超低粘度省燃費オイルの開発を続けておりました。「エッ!」と驚く方も多いかと思います。その背景はひとつではなく様々な要因を熟慮した結果、開発に着手しました。特に愛車を通勤で使用していたりロングドライブをする方なら、昨今の燃料価格の値上がりは頭の痛い問題ではないでしょうか。少しでも省燃費、公害防止に貢献できたらと私は常に考えてきております。また、新型車も省燃費が求められるように社会情勢が変化してきた関係で、0W−20または5W−20といった、超低粘度、エコオイルの純正採用車種は増加しつつあり、新型車の約60%の車種がエコオイル採用に至り、今後も増加傾向で推移すると予測できます。更に弊社オイル取扱店も年々増加していますので、充分な説明のないまま燃費向上を期待した一般走行主体の方が「良いオイル」という知人の勧めなどで使用開始する例も増えてきております。一度使用していただいた方なら先刻ご承知のように、大幅な摩擦低減効果のお陰で油温度が10〜20℃と大幅に低下するため粘度的に固い所で長時間使用することになります。元々の純正エコオイルの粘度がシャバシャバの超低粘度であるが・u桙艪ヲにGPX1の5W−30でも一般走行ではオーバークオリチィーとなり、中には燃費低下、エンジン回転の重さを訴える例も少数ですが出てまいりました。燃費を気にしないで、その車の性能をある程度発揮させる走りであれば弊社オイルは充分な性能を発揮するように設計されており、意外と燃費低下を招きません。
「粘度=タイヤの太さ」と考えていただくと初心者の方も理解しやすいのではないでしょうか。ハイブリッド車などの燃費重視の車は細いタイヤでころがり抵抗を減少させようとしています。しかしながら走りを重視したスポーツカーは燃費を犠牲にしても太いタイヤを採用してコーナーでの操縦安定性を求めています。このようにオイル粘度は非常に大きなファクターを占めていることを開発を通じて改めて痛感させられました。どんな開発でも同じですが「何かを得ると何かを失う」という局面に絶えず突き当たります。一番解りやすいところでは「○○○オイルは良いオイルだがタレが早い」といった言葉で一般の人も製品を評価しています。オイルはそれが当たり前と身をもって体験した人は、弊社オイルが長寿命と説明しても、一度使用するまで信じていただけません。今回の5W−20開発でも同じ局面に遭遇しました。新油時には非常に静かで問題が無く「これは完璧な自信作ができた」と、喜んでテストを続けてゆくと、どこかで急加速時のメカニカルノイズが気になり始める。メカノイズを化学的に計測すべくデジタルデシベル計を購入して騒音測定も色々と行った。そこで気づいたことは「人間の聴覚は凄い」と言う事である。昼間であれば、あらゆる方面から騒音が侵入してきてデシベル計の数字を変化させてゆく。本来の正確な計測は無音室に自動車を持ち込んで測定しなければ本当に正確な計測とはならない。しかし、実際問題としては実際に車を走行したり駐車場に停車していたりする様々な場面で感じることとなる。また、エンジンのメカニカルノイズよりも舗装路面の状態の違いでロードノイズは大きく左右されてしまう。更に、音質の違いを聞き分けるのは周波数解析を必要とするが、そこは長年の経験で微妙な音質の違いを聞き分けることができる。簡単な話「良い音質か」「悪い音質か」という違いである。「良い音質は」とは、良い音楽と同様に気持ち良い刺激を与えてくれる。それはメカニズムに好影響を与える音質と言える。
 省燃費オイル発売となると多くの人が注目を持っていることから質問が寄せられる。そこで「あなたの車の純正指定オイルの粘度はいくつですか?」とたずねると「5W−30または10W−40です」という答えが返ってくる。誤解しないで欲しいのは、あくまで省燃費車に限定されるオイルです。ターボ付き、コンピュターチューンを施したり、少し過激にアクセルを踏む人向きではありません。
 このエコノミアより、X1と同じ化粧箱入り(開封すると識別できるバージンシール貼り付け)となりました。中味の容量も1Lと4Lと明快にしました。バージョンはFujisawaSpecialとkiwamiの2バージョンとしました。初回使用ではFujisawaSpecial,こだわったり、更なる性能を望む人ならkiwamiと明快にしました。

○化粧箱
エンジンオイル、ギヤオイル共に、中味の高性能化に合わせて相応しくなるよう順次、化粧箱を採用してゆきます。同時にFujisawaSpecialとKiwamiの2バージョンに統一。内容量もバラバラであった物を1Lと4Lと解りやすく改善致しますのでご理解ご協力をお願い申し上げます。価格は全て据え置きますので宜しくお願い致します。まず最初は2月初旬頃より、GEAR80W−90より採用してゆき正式には4月1日より完全に全オイル共に化粧箱入りに変更予定です。もちろん、化粧箱前の製品は内容量が多いので、そのままお使いいただいて構いません。X1/匠バージョンは化粧箱無しで受注生産致します。HDオイルのみは化粧箱に入れずに、従来通りと致します。
エストレモX1の1Lボトルは業務用と割り切って簡易包装でしたが、これも近日中に化粧箱に入れて出荷する予定です。

○LX
X1と同じ化粧箱に入れました。更に性能を高めております。その結果、エンジン暖機時間短縮、安定、冷却時間短縮のみの効果ではなく、エンジン燃焼改善、燃費向上、LLC寿命延長などの効果が高まってきました。あるユーザー様が「車検でLLCを交換したらエンジンの調子が悪くなってしまったので、またLXを入れたい」と注文してきました。一度添加すると2〜5年間に渡って効果は持続いたしますので意外とお奨めです。

○D2
X1と同様な化粧箱に変更すると同時に、性能を更に高めております。添加率は従来と変わりません。

今まで説明してきたように盛りだくさんで改善改良に取り組んできました。更なる新製品も開発中ですので、ご期待下さい。このように現状に満足することなく、あくなき追求、研究を続けておりますので今後も弊社製品をお楽しみ下さい。
    

●2005/4/28
「2005THE業界対決」
第4回目の大会が2005年3月16日、好天に恵まれた富士の裾野、東富士カントリークラブ(第1会場)と富士スピードウェイ(第2会場)で開催された。何の業界対決かと言えば「ゴルフの好きなレース関係者」と「自動車が好きなゴルフ関係者」が」ゴルフとタイムアタックで対決するという大会である。レーサーは黒澤元治、黒澤琢弥、柳田春人、鈴木亜久里、星野一義、星野一樹、中子 修、景山正彦、伊藤大輔(順不同・敬称省略)など約20名、プロゴルファーは芹沢信雄、室田 淳、横山明仁、西川 哲、矢野 東、丸山智弘(順不同・敬称略)など約20名、ゲストは土屋エンジニアリング代表の土屋春雄、ニスモの社長 眞田裕一、ニスモ常務取締役の柿元邦彦(敬称略)など総勢69名が終結した。音頭を取っているのは日本モータースポーツ研究所、カーオブザイヤー選考委員、モータースポーツジャーナリスト兼ゴルフ雑誌にも記事を書くなど多彩で行動力を誇る山口 正巳氏。私も参加させていただいた。まず第1会場の東富士カントリークラブでゴルフの技を競う。私はプロゴルファー大庭長人、レーサーはスーパーGTレースでホンダNSXに乗る若手の伊藤大輔選手、他1名のゲストと4人1組でコースを回る。ゴルフ歴は長いがプロゴルファーと同じ組でプレーするのは始めての経験となる。テレビでレッスン番組を見るのとは明らかに違う。自分の技術を頼りに賞金を稼いで生活することがどんなに過酷であるのか想像できないので尊敬してしまう。その意味ではレーサーもプロゴルファーも同じかもしれないし、私自身も自分の培ってきた技術で勝負しているので一脈通じているのかもしれない。どんな世界でもプロとアマでは歴然たる差があると思っている。いや、無ければプロとは呼べないと考えている。やはり真近で見たプロゴルファーの弾道は凄かった。ロングショットでもピンに向かって吸い込まれるように飛んでゆくのだ。私はゴルフが大好きなのだが自動車をドライブするのも大好きなので年間にゴルフをする回数は数回となってしまうので腕前は知れている。しかし、ロングホールでTショット、セカンドショット、サードショットと完璧でバーディを取ることが出来たので本当に良かった。1ラウンドのゴルフを終了すると第二会場の新装・富士スピードウェイに移動する。そこには内外の自動車メーカーの協力により22台の名車がズラリと並んでいた。VWトゥアレグ、ゴルフ、ジャガーXJR、トヨタ・セルシオ、ホンダ・レジェンド、NSX,インテグラタイプR、アウディA8、TTクーペ、メルゼデスベンツCLS500、E350、マツダRZ8、三菱ランサー・エボリューション、BMW760,Z4,ニッサン・フーガ、スカイライン、セントラル20Z、スバル・インプレッサWRX,ポルシャ・カイエン・ターボ、911カレラ等。どれもこれも車好きなら憧れの車ばかりで、しかもまっさらな新車なのである。これらの車をプロレーサーがドライブして改装が終了し、お披露目直前の富士スピードウェイを2周同乗走行できるという夢のような企画が待っていた。ゴルフの組メンバーで終日過ごすのでドライバーは伊藤大輔選手、車は抽選によって決められホンダ・インテグラタイプRとなる。次々と走行開始、ドライバーは本能的にレーシングカーの走りをしてしまう。第1コーナー「オオッ!けっこうコースが変わっている」という印象。昔々、バンクのあるロングコースはスカイライン54B・鈴木誠一選手の助手席に同乗して体験している。改装前のコースは長谷見昌弘選手の助手席で体験している。一番大幅に変わったのは最終コーナーで直線スピードを抑制する目的と推定される。2周はアッという間に終了し、ショートコースにそのまま移動する。同じように伊藤選手の助手席に納まりショートコースを4周ほど同乗体験する。初めての人は驚きの声を上げ興奮してしまうがメカニックとしてレース生活が長いので、助手席で車の音や挙動やライン取りを冷静に観察している自分がそこに居た。その後はマツダ・ロードスターで全員がタイムトライアルに挑戦してラップタイムでポイントが決まり、ゴルフのスコアーと合わせて総合順位が決定される予定であった。1日でこんなにハードなスケジュールが盛りたくさんに組んであったので時間的余裕が無くなりタイムトライアルはプロゴルファーのみに限られた。残念。総合優勝はプロゴルファーの芹沢信雄選手で当社から「極オイル交換券」が優勝の副賞として贈呈された。まだ新車が納車されたばかりだということで馴らし運転が終了した時点で来社する予定である。ロードスターでタイムアタックしている間に、用意された高級車に短時間ではあるが試乗できるチャンスが与えられ喜び勇んで22台中、8台に乗ることができた。どの車も文句の無い走りであったが購入となると長時間の試乗が必要となろう。従って、短時間の試乗での評価は難しいので控えさせていただく。


4月1日からアタックファン待望の筆ペンタイプのブレーキ強化薬(コンデショナー)としてマジカルストップが新発売されました。色々な思考錯誤を重ね、ようやく完成いたしました。
既存製品に満足することなく絶えず改善をしてゆくのが創立以来の当社の基本姿勢です。
おかげさまで、全国のオートバックスに順次発送を開始しておりますので、既にお近くの店舗にも置いてあるかもしれません。もし在庫が置かれていなかったら店頭にてご要望下さい。

コンデショナーと謳っているようにお肌の手入れと同じで手入れをこまめにした人としない人では月日の推移と共に大きな違いが生じてきます。つまり自分の体と愛車を生かすも殺すも自分自身の考え方で決まることになります。自動車の制動距離は車種により大きく違います。にも関わらず自動車を購入する際にスタイルや価格やオプション部品、ボディカラーなどに関心を寄せても制動距離まで検討する人は皆無に近いのではないでしょうか?事故の当事者となり後悔するよりは日ごろから自分や愛する家族のために少しだけ時間と費用を掛けることをお勧めします。

●2005/1/1

A Happy New Year 2005!!

アタック製品愛好家の皆様、販売店の関係者の熱いお引き立てを頂き厚くお礼申し上げます。本年変わらずご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

新年から、FF車待望の75W−90LSD対応ギヤオイル、GEARU(ギヤツー)を新発売致します。
シビックタイプR、インプレッサなどでフリクションタイプの機械式LSDを組み込んだ場合に最適なオイルです。機械式LSDを組み込んでいない車ならMT専用の疾風が使用できますがLSD組み込みの場合はLSD対応オイルが必須条件となり今までは80W−90のGEARオイルとなっておりました。GEARオイルはハード走行に適合すべく固い粘度ですので寒冷時のシフト操作に重さが出てしまいます。この例が示すようにオイルはメカニズムを密接に関連しておりますので次から次へとメカニズムに合わせて最適なオイルをリリースする必要性に迫らせます。



オートメカニック2005年1月号の10ページにエンジンオイル開発現場ウオッチングが掲載されているので多くの方々がご覧になられたことと思います。ここで注意しなければならないことは機器を酷使しての開発は初期から中期の段階で必要になる研究開発です。出来上がった試作オイルは基本特性を更にテストし、次にエンジンダイナモで最終チェックするのが一般的ですが、アタック製品はここからがやっと製品開発の本番となります。小排気量から大排気量、新車から中古車、老若男女、過酷なサーキット、走り屋から普通の人、実際に様々な車に入れて実車でのフィールドテストを行い、更に開発にフィードバックを繰り返す作業を行い、ターゲットを満たす製品に仕上げます。

「テストのためのテストは意味がない」
どんなに実験室で良いデータが得られても、実際の市場で価値が解らなければ販売する価値がないというのが弊社の基本開発姿勢です。疾風の開発はフィールドテストだけで5年という歳月を費やしています。このことが意味することは・・・藤沢は「オイルのプロではなく車のプロ」と言うことです。常にドライバーとしてのスタンスを貫く。オイルのプロが自信を持って製品を完成させても、それはアタック製品の基準には達しません。

例を挙げれば・・・
1:粘度表記の0Wとか5Wは冬季寒冷時の始動性と始動直後の(5〜10分間)低フリクション化にあるのですが5Wの粘度であればマイナス30度Cまで楽にクリア出来るので0Wの必要性の意味は日本ではまったくありません。車側から観察すると10Wよりは5W,5Wより0Wになればなるほどオイル持続性が著しく悪化する傾向を示すことが実車実験を重ねると浮き彫りとなってきます。必要のない性能を得るために大切なオイルのライフを犠牲にしているのですが、どこのオイルメーカーも、このことに一切触れておりません。持続性の低い製品は交換サイクルが早い⇒利益アップに繋がる訳ですから、ビジネスとしては理解できますが弊社の基本姿勢とは異なる為、今後もアタックレーシングからは0Wはリリースされることはないでしょう。

2:最近になってAPIグレード表記でSMが新発売されました。SJ⇒SL⇒SMと新規格のテンポが早く、一般の人も何が何だか解らなくても不思議ではありません。さてここで問題なのが新しい規格ほど性能が良いと思っている方が多いという点です。ある意味では当たっているけど車側から見てゆくと必ずしも正解ではないのです。新規格に盛り込まれる要求は、主に公害対策、環境対策なのです。オイルの蒸発性を少なくする、発ガン性物質を含んでいる成分の使用禁止、オイル消費を減少する、省燃費を推進するなどです。では過酷な走行でのトルク、レスポンス、パワー、エンジンの耐久性、走行フィーリングの快適さなど、多岐にわたり評価すると、必ずしも新規格が上回っていない場合に遭遇する場面を多々見受けられるのです。弊社製品は中味の見える樹脂容器を採用しています。ある意味、情報公開をしているとお考え下さい。同様にX1もクリアボトルを使用していますので、時間経過と共に沈殿・分離してしまう製品には不向きと言えます。オイル規格の、SGやSHの頃は、ピュアブラウンとも言えるクリアなカラーでしたが、新しい規格になるほど、見た目には黒くなりピュアな印象は薄れていきます。これはフロンと同じように従来使用していた成分が輸入禁止となる特定物質として増えている影響です。公害対策や環境対策を考慮しなければ、弊社製オイルは一昔前のSGやSHの頃でも、現在のSJやSLにも見劣りしない高性能を発揮しています。

estremoのコンセプトは、このような規格・カタログデータではなく、「フィールドでの実際の性能を最優先」としていることです。ですから、表向きの表記やカタログスペックを重視する人には理解出来ないでしょう。違いが判る人にこそ使って欲しい選ばれた製品群とお考え下さい。お使いになれば誰でも理解出来る製品だと自信を持ってお勧め致します。

今年もestremoは更に進化を続けます。今後ともご期待下さい。
     
●2004/11/28

まずは台風の被害にあわれた方、新潟中越地震で被災された方々にお見舞い申しあげます。何も力になりませんが「がんばって」と励ましの言葉を掛けるしかありません。
全国にたくさんのアタック製品取扱店がありますが全て興味を抱いて電話でお話をして一度試していただき気にいって取り扱い開始した店ばかりです。早いもので発売直後から10数年の歳月が経過しましたがお互いに一度も顔も見たことがありません。そこで、一度は全国の販売店に顔出しをして、ご挨拶すべく6月に西日本方面、名古屋、京都、兵庫、四国、九州、西日本、大阪と自動車で4800km走行し、ほとんどの店を回ってきました。
それから数ヵ月後、台風23号の被害で兵庫県豊岡市の協力店の工場が2M水没の被害に合われました。当然ながらリフトや工具は水びたしとなります。自動車も水没するとエンジン内や室内に泥水が浸入するので後の修理は莫大な金額となり買い替えを余儀なくされます。月並みですが1日も早く復旧し通常の生活が出来ることを願っております。

9月に入ると東北、北海道方面の協力店に挨拶すべく9月20日に関越道を通って長岡市の販売店に挨拶に行きました。その夜は新潟市に宿泊し、アタック愛用者の人とホテルで待ち合わせて愛車を見せていただきました。ポルシェ911を2台手に入れて1年間かけて1台仕上げる「にこいち」という手法で憧れの車を安く手に入れたという人です。その熱意と技術と努力に同じ車好きということで感動しました。アタックX1が出会いのきっかけを作ってくれた訳です。このように全国の多くの人との出会いを作ってくれることは私にとって何よりの幸せと感じております。良く21日に新潟港からフェーリーで小樽まで渡って北海道の販売店を回り苫小牧からフェーリーで八戸に到着。秋田、岩手、山形、宮城県の販売店に挨拶し帰ってきました。それから1ヶ月後に新潟中越地震が発生した訳ですから、もうビックリで、他人ごととは思えません。

話は変わりますが新製品開発に向け何かと試してみたり遊んだりしています。本当に良い物は苦労して苦労して生まれる場合と、ハチャメチャ試して遊んでいる最中にパッと閃いたり、突然完成したりします。もちろんほどほどの物は幾つでも出来ます。ご承知のようにほどほどではestremo(究極)の名前を付けて販売できません。今までのアタック製品に期待して購入される人を裏切ることになります。オイルは追求すればするほど奥が深い物です。一番重要なポイントは何かと言うと粘度と車(使用条件)とのマッチングです。どんなに良いオイルを作ってもミスマッチングな粘度選択をされると最高の結果は得られません。例えばアクセルあまり踏まない走り方をする人で排気量が小さい新車(例えばスマートや軽四輪)にBRX1 10W-50を使用したとしたらアタックオイルの潤滑性の高さゆえ油温上昇は抑制され冷間時の発進では重く感じたとしても不思議ではありません。粘度は油温と密接に関係しているからです。後側粘度は100℃という一定条件で表示される規格粘度です。例えばプロ野球のピッチャーが登板前に何十球と投げ込んで肩を作るようにエンジンも冷間時より暖機が終わって丁度調子良くなる水温・油温があるわけです。あまりアクセルを踏まない人が固い粘度を選択してしまえば、水温・油温上昇は抑制されるので重い走りとなってしまいます。このような人はAZX1の10W-40かGPX1の10W-30が向いているのです。選択に迷ったら購入前に、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

疾風を新発売してMTギヤー入りの悪いお客様からお礼の電話やお便りを頂くことが多くなりました。ギヤーオイルの表示は80W-90とか75W-90が多いのですが80Wと75Wとたった5W違うだけで粘度は大きく変わります。エンジンオイルの70番と40番ほどに大きく違ってくるのです。だから疾風の72.5W−82.5はエンジンオイルの30番と見た目粘度はたいして変わりません。スポーツ走行を目的にFF車で機械式LSDを組み込んだ場合はLSD対応オイルが適合するのでアタックギヤーオイルの80W-90となってしまいます。サーキットの長距離レースにも耐えるように設計しているので街乗りで冬の冷間時では当然ながらギヤー入りは重くなってしまいます。このように、どこに標準を当てて設計するかがポイントですから一つの製品で全てをカバーすることは不可能で他社でも多種類な粘度を設定することになります。一般の人は自分の使用にぴったり適合する粘度を選び出すことに迷うことになります。そこで要望の強かった75W-90の開発を進めておりましたが発売のメドがようやく付きました。早ければ年内には新発売致します。名前はGEARU(ギヤーツー)となります。

これからの使い分けは・・・
疾風・・従来と変わらずFRやFFのMT専用。本田車は純正MTFにX1またはHMTX添加からお試し下さい。本田純正MTFの粘度より疾風の粘度が少し固いのです。ギヤー入りは粘度によって大きく影響を受けるからベース粘度選択が重要となってくるのです。
GEAR80W-90 FR車のデフ(LSD有無) FF(LSD)でレースなどハード走行する場合に適合します。
GEARU75W-90 FF車(機械式LSD装着)に最適です。当社でプリメーラ、スカイライン、アルテッツア、インプレッサ(全てストリートがメイン)でテストしましたが、それまで疾風を使用していた車もギヤ入りに関して「しっかり感が出た」とコメントが帰ってきました。疾風は抵抗感少なく「入った感覚が少ない」と中には物足りなさを感じる贅沢な意見もあります「それだけギヤ入りに優れる」粘度が高い利点はAE86やFC&FD/RX7などの古い車や、サーキット走行するなど過酷な条件ほど油膜保護性能が高く、オイル劣化も少なくなるので持続性に優れます。ノイズ的にも当然ながら少なくなります。
こちらも選択に迷ったらお気軽にお問い合わせ下さい。

さて、来年新春に画期的なブレーキコンデショナーを発売する予定です。自動車ボディに限らず、肌でも髪の毛もトリートメントやコンデショナーなど日常のちょとしたお手入れの積み重ねが肝心です。何もケアーしない人と、習慣的にケアーしている人では1週間、1ヶ月、6ヶ月と時の経過と共に多きな違いが生じることは明らかです。パッド、ステンメッシュホース、ブレーキフルードを交換する気遣いはしていても今までブレーキをケアするといった概念も製品も何もない空白地帯でした。ポケットに入れて持ち運びでき、コンソールBOXにも簡単に仕舞い込める超小型ブレーキコンデショナーです。
品物は完成し最後の耐久試験や細かな煮詰めを行っています。業界初のブレーキコンデショナーとだけ明らかにしておきましょう。価格はアタックに珍しい?誰でも購入可能な魅力的な2000円台の価格となる予定です。2005年6月4日(土)5日(日)東京ビックサイト西1・2ホールを会場として開催される東京スペシャルインポートカーショー2005にアタックも出展致します。新製品を手に取って見ることや詳しい説明も聞けますのでご来場いただけたら嬉しいです。私も会場に行って皆様とお話しできたらと嬉しいなと今から楽しみにしています。


●2004/09/16

すっかりご無沙汰しておりました。新社屋が完成し、ようやく軌道に乗り始めた3月上旬には、新しいエアコン施工方法の開発とX1添加量の見直しを始めておりました。
従来のエアコンガス押し込み方式ではオートエアコン採用の一部車種において圧力センサーが敏感なためアイドリング及び走行時にON、OFFを繰り返すなどの不具合発生が認められたためである。またエアコンは密閉された装置ゆえに無制限に添加できない場所なので安全マージンを確保しながら最大の効果を発揮する添加量が何ccになるのかを多くの車種でテストしながら更に追求を重ねていました。このように、どのような添加剤も一番重要なことは最大効果を発揮する添加量を探し出すことであり、その結果を全国の販売協力店に伝えるメーカー責任が私にはあるのです。そこで昔のR12フロン方式でも新しいR-134a方式でも対応でき、ガスを使用しないで直接圧力で押し込める目からうろこの新注入方式を採用することに到達したのです。添加量も色々とテストした結果、新車及び新車に近い状態車の適正(最大)添加量を50ccと決定しました。もちろんスーパーアタックX1でも効果は非常に高いのですが一度添加したら3〜5年間(場合によっては10年間)の長期間に渡って高い効果を発揮することと、常に最高を追求するアタックユーザーの立場に立って考えて上級グレードであるX1FS注入がベストと改めて痛感しました。エアコン添加剤も10社近く出揃ってきましたが50ccボンベ缶方式採用が大半を占めております。50cc缶の中身は添加剤が20cc入っていて押し込むためのガスが30cc入っています。アタック製品ガが高価であると思っている皆さん、X1の20ccなら僅か税込み966円です。一番高価な製品は8400円+工賃です。一度試した人なら持続性と実感できるメリットの数々を評価して高いとは言わなくなります。最近の代替フロンR-134aは昔のR12フロンと違って漏れにくい性質を有しているため、めったなことではガス漏れはありませんので30ccのガスは不必要なのですが押し込むためには必要となります。エアコン負荷は想像以上に過大であるため、力の弱い添加剤でも、それなりの効果を感じることが可能なのです。しかし効果度の違いを比較してくだされば、あたかもエアコンOFFのような効果の違いに愕然とすることでしょう。しかし、残念ながら、エンジンオイル添加と異なり一度添加された添加剤はコンプレッサー内部に残ってしまうので、全量を簡単に交換という訳にはいきません。効果の低くい添加剤でも、そのまま使っていただくしかないのです。

エンジンオイルに気を使って、こまめに交換する人でもエアコンコンプレッサーにオイルが入っているのを知らない人は意外と多いのではないでしょうか。コンプレッサーのヘタリは想像以上に大きいのですが、そもそもコンプレッサーオイルを交換するという発想には至りません。なぜなら交換用ドレンプラグなど最初から設けていないのですから。意外と忘れ去られていた重要な部分だと、最近にわかに注目を浴び始
めたということになります。古い車のエアコンコンプレッサーを分解すると内部は悲惨な状態(磨耗損傷、汚れ)となっており、忘れ去られた可哀想な部分です。古い車ほど劇的に効果を発揮しますが、走行距離が5万kmを過ぎてくると精密部品のエキスパンションバルブ(エキパンと省略)が詰まり気味となっています。また内部に発生した微妙な湿度をレシーバー&ドライヤーの中のセラミックボールが吸湿して満杯状態、または満杯に近い状態が多くなりエキパンが凍結、エアコンが効かなくなるトラブルが急増しているそうです。(カーボーイ10月号参照)実際には外部から内部が見えないため交換判断が難しいメカニズムです。理想的にはエキパン、レシーバー&ドライヤーを交換して真空引きをしてから正規量の冷媒ガスを充填してX1を充填するのが理想的方法となります。

4月に入るとX1エアコン施工店の全国展開を構築するため弊社販売協力店に新方式注入方式を説明した結果、8月中旬現在で78店舗の施工店が全国に誕生しました。まだまだ近くにない地域もありますので今後も施工店構築を図ってまいります。 

長期間書かなかったので話題は豊富にあります。

私が日産でメカニックとして活躍していた頃(1970年頃)B110TSサニーの開発にたづさわっていました。当時のドライバーは鈴木誠一、黒沢元治、都平健二、長谷見昌弘、辻本征一郎、星野一義選手達でした。それから約33年後の今年からTSレースが筑波サーキットで復活開催されたのをご存知でしょうか?アタック本社の近くにKPファクトリーの秘密ガレージ?(カーボーイ誌で紹介された)があるのです。昔は箱根七曲で名を馳せていましたが正常進化で戦いの場所をサーキットに移し、蓄積した長年の技術を発揮しようとTS復活レースに1300ccスターレットで参戦しました。参加台数は少ないとはいえ1300cc(正確には1290cc)は他にB310サニーが1台、他は全て1470~1608ccのHB310サニーが相手となる。戦いの場所は、筑波サーキット。JCCAクラシックカーフェステバル。主催者が日本クラシック協会(JCCA)ということで旧車主体の楽しいレースばかりです。
以前から書いているように競技をしている人はアタック製品使用を人に話しませんが、今回はスポンサーなので公開してしまいましょう。何事もオイルのみで結果が決まる訳ではなく、メカチューンだけで結果が決まる訳ではありません。良いチューニングと良いオイルを組合せ、良いセッティングを見つけ出し、アライメント、タイヤ、ドライバーなど、全ての要素のバランス良いハーモニーを奏でて、始めて最高の結果が得られるのです。第1戦は4月29日開催。ドライバーは田中信夫氏、オイルはAZX1極とGEAR極使用。

予選は1分06秒352で見事に総合1位。2位は1分07秒807田辺選手のスターレット、3位は1分08秒543の柳本選手のB310サニー。本番はポールポジションからのスタート。ここからはKPファクトリーの状況説明をリアルに伝えましょう。ポールポジションからのスタートで、タイム的にも余裕が有り、スタートでフライングに注意してと、ドライバーに伝えました。一周のフォーメーションを終え再びグリッドに付きスタートを待ちます。シグナルスタート。ここで痛恨のスタートミス!排気量の違いから後続のサニー勢にはゼロスタートでは離されます。1コーナーには4位で進入。立ち上がりで接触を避けて1台にパスを許す。第一ヘアピンで1台を刺し、オープニングラップは4位での通過に。タイム差は2秒近くあるので、ピットもドライバーも慌てる事無く15周後のゴールでのトップを狙い走行。4周を終わる頃には3位にアップし、前車に付きながら走行。流石に決勝では易々と抜かせて貰えず、6周を迎えました。9周を迎え2位にアップ。9周目の1コーナーでインを刺し1位にアップ。そのまま快調に15周の走行を重ね2位の柳本選手B310サニーに6秒997の大差を付けてチェッカーを受ける。続いて第2戦が7月11日に行われる。オイルは前回のエンジンAZX1極とMT&デフのGEAR極は無交換でそのまま使用。日程的にテスト走行が出来ていないので不安要素が有りつつもコースイン。キャブレーションが合わずに、立ち上がりの加速が鈍くタイムが上がらない。時間的に交換する余裕が無いのでそのまま走行。結果、1分06秒903でクラス1位、総合2位となりました。総合1位は佐野選手HB310(1508cc)ピットロードサニー。3位は黒部選手PB310.早速、ジェットを変更。インダクションボックスがテスト不足でデーターが無いため取り外し。タイヤもバイブレーションが出ているとの事で新品に交換。初戦時に近いセッティングに戻し、決勝に向け準備。予選からの変更に手ごたえを感じ決勝グリッドに付きます。初戦のスタートミスを反省し、ドライバーの練習の成果を期待しつつシグナルを待ちます。1周のフォーメーションを終え再びグリッドに付きスタートを待ちます。シグナルスタート。最高のスタートにて排気量の違いも感じさせず1コーナーを1位で進入。立ち上がりでもしっかりとキープして1ヘアピンに進入。ここで痛恨のスピン!!エンジンスタートに60秒以上かかり、リタイヤを覚悟したときにエンジン始動。最下位まで落ち込みましたが、ここから炎の追い上げを見せます。毎周6秒台の予選を上回るタイムにて追走。(レース中のファーストラップタイム1分06秒175をマークする)場内放送でも驚異的な追い上げに実況がヒートアップ。まさか????の期待に誰もが胸躍ります。追走むなしく4位までのアップで終了。車の調子は予選時より良くなった分、残念が残ります。

このように勝負事は何が起こるか分からないが1300ccの古い車でも1分06秒175という立派なタイムをマークすることは素晴らしい。車好きが集まってチューニングとレースを和気藹々で楽しんでいるKPファクトリーを応援してゆきたいと心から思いました。長くなるので今回はここまで・・・。
●2004/03/23

新社屋立ち上げで忙しい日々を過ごしている間に季節は春爛漫でサクラの便りもちらほら聞こえてくる。新社屋と平行して新製品の開発も精力的に実施している。

車の構造は年々複雑になり制御も複雑となるにつれ特殊なオイルやフルードを使用する車種も増加傾向にある。そんな難しい構造や制御でも安心して使用できるのがスーパーアタックX1の特徴である。オイルで一番難しいのは粘度選定とオイルライフサイクルではなかろうか?ホンダ車のMTはオイルと言うよりフルードと呼ぶ専用のMTFを使用している。このMTFの粘度は一般的に明らかにされていないが当社調査によると5W-30のエンジンオイル相当とミッションにしては柔らかい粘度を使用している。ホンダ車を始めて購入しMTを経験するユーザーやショップは従来の観念から迷わずにギヤオイルを入れてしまうケースが多く見受けられる。夏場はともかく冬季の朝の寒冷時では2速ギヤの入りは当然ながら渋くなってしまう車も出てくる。もちろんサーキット重視の車で機械式LSD組み込みの場合はアタックギヤオイル(80W−90)を使用することになるが一般走行では当社のエンジンオイルAZX1を使用する人が多い。エンジンにAZX1FSを使用している人はMTオイルも同じAZX1FSを使用するケースが多い。エンジンオイルが極グレードであればMTオイルも当然のごとく極グレードを使用する。MT専用の疾風を新発売して大好評であるがホンダMTFと比較すると疾風のほうが少し硬い粘度と言える。多くの人が純正MTFにX1を添加するのが良いのか、AZX1を使用するのが良いのか疾風を使用するのが良いのか迷うことになる。このあたりの選択は、その車のギヤ入り具合、使用条件、走りのレベル、MTシンクロのヘタリ具合などによって変わってくるので一度試してみて比較しないと解らない部分もある。そんな複雑な事情を考慮し、それだったらホンダ純正MTFにぴったり合致するホンダMTF専用添加剤があれば簡単に解決できるという結論に到達し「
HMTX」という名称のホンダMTF専用添加剤を新規に開発した。容量は200ccと300ccの2種類。ギヤの入りは個体差が大きいので渋くない場合はFSグレード、渋い車は極グレードが選べるように考慮した結果、合計4種類となった。ギヤの入りがいまいちだったら何のためにMTを選択したのか解らない。価格的にも安価に設定したのでギヤシフトに少しでも不満を感じる方は早めにお試して見て欲しい。(詳細はHMTX説明を参照)
ビート・ライフ・バモスはMTオイル総量1.2リットル、S2000は約1.5リットルなのでHMTX・200cc。シビック&インテグラ・タイプR、ドマ―ニは2.2リットルなのでHMTX・300cc。NSXの5速は2.7リットル、6速は2.6リットルなのでHMTX300ccがベスト。ホンダ純正MTF専用に開発したので「相性が気にかかる?」とか「効果のほどは?」とか「添加率が多いと悪さをするのでは?」と気にする必要はないのでご安心を!
 
 

 話はエンジンオイルに変わるが、オイルの評価を一般的には「良いオイルだ」「悪いオイルだ」「タレが早い」などと一言で済ましてしまう。しかし、オイルの複雑な役割が理解できてくると、オイルは単純にメカニズムの潤滑を行っているのでは無くメカニズムに複雑に作用し、機能を高めたり、連鎖反応と波及効果で他に影響を及ぼしていることに気がついてくる筈だ。
私なりにオイル性能と言う姿形がぼやけている部分を浮き彫りにできないかと試行錯誤した結果、二つの図で表す方法に到達しました。一つはオイル性能曲線図、もう一つは12項目を評価点で表すレーダーグラフです。まず、オイル性能曲線図から説明すると、「あのオイルはタレが早い」とか「初期性能は凄く良いが落ちが早い」「最初はそれほどでもないが意外と後半に粘る」とか色々と表現するわけだが、ある意味では漠然として全体の性能を表していない。これらの言葉の裏に隠された真のオイル性能(オイル持続性)を数値化できないかと考えた結果、オイル性能曲線図がオイル持続性を比較するのに都合が良いという結論になった。何を頼りにするかは更に検討の余地は残されているが縦軸に加速タイム(0-200M.または0-400M)、横軸に年月または走行距離を当てはめると「オイル持続性曲線」が明らかになってくる。

この図は持続性を比較する目的にはピッタリであるがオイル全性能を表わし比較することは出来ない。

 
 
 
 
そこでオイル全性能を表すのに最適なレーダーグラフを別に作成してみた。

  
  
 レーダーグラフは12項目(パワー、トルク、レスポンス&ピックアップ、メカニカルノイズ{振動}、フリクション、アイドリング安定性、密閉度{圧縮圧力・ブローバイガス・ガソリン希釈}、油温、持続性{オイルのライフ&車の耐久性}、オイル消費、価格、コストパフォーマンス)を評価し、どの位の評価点が付けられるかを表している。アタックオイルが全て高評価でおかしいと感じとる人もいることと思う。その理由を明らかにすると、12項目の内、価格とコストパフォーマンスを除いた残りの10項目は独立して個別に存在するのではなく、全てがお互いに連動連鎖した結果として感じ取れたり測定値として明らかになってくる項目である。その源は「良い潤滑」が出来るか出来ないか?と単純である。良い潤滑ができればメカニカルノイズは静かになって当然である。本当に悪いオイルは新品に交換してもガチャガチャと耳障りな音が出る。また、見えない内部の潤滑部分をどれだけ保護できるか(保護性能)が耐久性に大きく関わってくる。アタックオイルにはスーパーアタックX1を全て配合しているので走るほどにメタルリペアが進行する。エンジンに強く作用する「オイル潤滑+リペア」を行うことが出来ると人間の血液を活性化したと同じような「良き循環サイクル」に入り込む、更により「高次元な元気な車」に発展してゆくことを解明しつつある。車は走行距離増大に伴い性能が劣化してゆくという常識は覆され、10万km過ぎても調子は落ちるどころか上向きになることが多くなってくる。反対のケースとして悪いオイル(悪い潤滑)と知らずに長年使用していると、いつの間にかオイル消費が増大し青白い煙を噴くようになったり圧縮圧力が低下してパワーが落ちたりと「悪循環サイクル」に陥り、やがては重大な故障に発展してしまう。多くの人がその原因が悪いオイルにあるとは気づかず「車や機械は使えば消耗する」という従来の概念から抜けきれない人がほとんどである。アタックのコストパフォーマンスが高価格の割に高い点数で評価されているのも、燃費やオイルライフサイクル、車の耐久性、故障率、修理代などトータルで考慮した結果の総合評価点である。
  
  

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