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●2007/08/16
民族大移動のお盆休みが終わると、やがて秋の訪れとなります。ショーウインドウには早くも秋物衣服が飾られておりますがまだまだ残暑厳しい日々が続くものと思われます。、この時期、愛車も人も夏ばてしないように工夫やメンテナンスが重要となってきます。実家が遠方に在る方は渋滞を覚悟で故郷に帰省されたことでしょう。大変お疲れ様でした。私は通常通り仕事をしていました。
トヨタの最新型車、レクサスLS600hを購入されたエストレモ愛用者から電話があった。「ディラーは特殊な車なので添加剤など入れてはいけないと言うけど、内部の材質が特殊でもないだろうから使用したいのだが・・・」という内容の相談で、続けてこうも言っていた。「妻のベンツにAZX1極を使用しているけど妻でも解るほど調子が良くなっているのだから悪いわけはないと思うのに・・・」この人は長年に渡って弊社製品を使い続けているので絶大な信頼を寄せて下さるから話も通じ易い。だが、今まで弊社製品を一度も使用したことや知識の無い販売店の人達から見れば拒否反応を示すのも無理からぬ対応と言える。万が一、添加したために問題が発生した場合は、お客様も販売店側も後処理で大変な苦労をさせられることは明らかであり過去にも経験したことがある店は絶対に応じまい。「触らぬ神に祟り無し」と回避しておけば何事もクレームで処理できるので対応が楽である。しかし、本当に車のメカニズムを理解して「もっと気持ち良く自分好みの愛車に仕立て上げたい」「保障が切れた後も好調さを長きに渡って維持したい」と考える人は弊社製品を一刻も早く愛用したいと考える。レクサスに限らず同様の話題は尽きない。「ホンダのオートマは特殊なのだがX1を添加しても大丈夫か?」「CVTに使用するのは怖い」「エアコン添加はスバル車との相性が悪いと言われた」「マセラッティのオートマは特殊なので添加しないほうがよい」など、デマ情報が飛び交う。取り扱い店の担当者が変わった場合も理解不足から同様な話が舞い上がる。どうしてこんなことが起きるかと原因を探ると風評被害と似ている。中越地震で原子力発電所にチュルノブイリ大事故と同様な大きなダメージが発生したので日本に旅行を予定していた人が怖がって旅行を取りやめたと報道されていた。車の場合はメカニズムに精通していない人ほど風評被害に振り回されてしまう。私はニスモでレーシングカーの改造を行っていたので「特殊」という言葉の意味合いを本能的に探る習慣が身に染込んでいる。改造は不必要な純正部品を取り外したり、弱いメカニズムを加工したり自由自在に行うのだが取り扱い説明書には「改造を行わないで下さい」と明記されている。ある意味ではレーシングカーの方が、よっぽど特殊なので一般の人が口にする「特殊」には驚かない。このようにメカニズムにどこまで精通しているかで話は大きく分かれてしまう。本題に戻してホンダのオートマチックのどこが特殊なのか本当に理解して話をしている人は少ない。わざわざ「ホンダマチック」という名称を付けて特殊性を謳っていたのは20年前の話である。大きく違う所は一般的なオートマチックが「プラネタリーギヤ」と呼ばれる数個のギヤを組み合わせた構造で増速減速作用を行っているのに対し、MTと同じような2軸から4軸に組み込んだヘリカルギヤ構造を採用している。普通のオートマはプラネタリーギヤの作動を変化させる役目を持つブレーキバンドと湿式多板クラッチが採用されている。これがホンダ式では1速クラッチ、2速クラッチ、3速クラッチ、4速クラッチと多板クラッチがたくさん使用されている違いがある。それなのにエストレモX1がどうして使用してはいけないのか何の理由も見当たらない。ギヤや多板クラッチの材質が特殊?、作用を妨げる?エストレモX1はメカニズムの潤滑を助け磨耗を防止すると同時に湿式クラッチの滑りや磨耗を防止すると同時に圧力と高熱に反応して伝達効率を高める作用で、よりメカニズム作用を機能させるわけだから適正添加率さえ守って使用していただければ歴然たる違いが出てくるだけで悪さをするどころか寿命延長やキビキビした走りに貢献できる。各部のメカニカルノイズが低減するのも確かな潤滑性能の証に他ならない。レクサスLS600hのハイブリッドトランスミッションにしても同様のことが言える。確かに今までのMTやATとは異なる内部構造となっている。ジェネレター、プラネタリーギヤ、モーター、リダクション機構、センターデフ、トランスファーなど様々な機能が内部に組み込まれているがギヤやベアリングなどを潤滑するするためのオイルの役目は変わらない。むしろハイパワーなエンジンとモーターの動力を受け止めるために、より潤滑能力に優れる添加剤を使用することは有意義なことである。こう言いきれる根拠は信頼できる性能を有しているかいないかで話は変わってしまう。このような新しいメカニズムに於いてもX1の特殊トラクション機能が頼りになってくる。CVTにも同様なことが言える。だからCVTに安心して使用できる添加剤となると真っ先に話題に登るのがエストレモX1である。多くの添加剤は微粒子を使用していたり固い粘度を有していたり添加するオイルとあまりにも違う場合が多い。エストレモX1は内部の状態が見える容器で添加するオイルと見分けが付かない粘度である。添加すれば即座にオイルに混じり(専門的用語では分散)摩擦熱・摩擦圧力に反応する。実際に使用された方は、それまでの心配は嘘のように消え去り「良かったよ」と喜んで下さることが多い。
夏休み前に新車のRX−8で来社された方が居た。走行3052km、エンジンオイルには純正オイルにX1を添加していたが、エンジンオイルGPX1極に交換、ミッションはGEAR2−FS交換、リヤーデフは紅80W−140を勧める。エアコンX1FS50cc添加。総額約76000円也。
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは本人次第である。たった3000km走行しただけのリヤーデフオイルが出てきた瞬間は真っ黒でモリブデン配合オイル?かと思った。半分抜けてから、ようやくオイル色したオイルが混ざって出てきた。ドレーンプラグにも真っ黒な墨のような物がたくさん積もっていたので紙ウエスで綺麗に拭き取った。(画像参照)

これがメカニズムの実態なのにドレーンプラグを無くしオイル無交換を謳うメーカーの神経は到底理解することはできない。一般のディラーや整備工場では愛車のオイル交換作業で、状態を自分の目でチェックできるケースは少ない。当社のオイル交換作業は近くで見学することが出来るので良いオイル、悪いオイルの違いは歴然である。興味のある方は是非、自分の目で確かめて欲しい。
RX−8のお客様、10分後に報告に訪れてくれた。その結果とは。
「発進で車が軽くなったので半クラッチがものすごくやり易くなった。エンジンのメカニカルノイズが静かになり、ほとんど聞こえなくなった」これが新車3000kmに施工した評価であり、純正オイルでは得られない別世界である。大渋滞の帰省でもエンジンのトルクが出て、デフやエアコン負荷低減効果で車が軽く発進するとギヤチェンジの回数が大幅に減り、ずぼら運転が可能となってくる。MTでATのような運転が出来ると言っても使った人でないと意味が通じない。
汚い画像をお見せしたので、気分直しに先日車山で撮影した画像をご覧下さい。

マミヤRZ67プロフェショナル 110mmF2.8W ベルビア50 PLフィルター使用
標高1925mもあるので爽やかというより強風に吹かれてニッコウキスゲが激しく揺れ動く。
新発売されたベルビアはISO50。絞り込むとシャッタースピードが遅くなるのでじっと風が一休みする瞬間を狙ってシャッターを切った。
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●2007/08/01
自動車の技術革新は凄いスピードで盛り込まれてゆく。でも、詳細に観察すると先進的メカニズム採用もある反面、進歩が遅く取り残されてゆく古典的メカニズムも見受けます。ワイパーやFR方式のデファレンシャルなどが代表的な古典的メカニズムと言えるでしょう。しかし、細かい部分の改良は沢山盛り込まれ一歩一歩、進歩を遂げてきていることも確かなことです。古典的メカニズムの長所は構造が簡単で信頼性が高くて低コストなために、新しい画期的メカニズムが開発されない限り今後も採用され続けてゆくことでしょう。
何年か前にセラミックエンジンが大きな話題としてマスコミに取り上げられたことがあったが、いつの間にか話題に登らなくなっている。実用化には大きな壁が浮き彫りとなって解決が難しく話題に登らなくなったものと思われる。現在の内燃機関のエネルギー有効利用率は30%強と言われている。変換率が低くなる原因として冷却損失が30〜40%、排気損失20〜30%、摩擦・補機駆動5〜10%(割合はエンジン形式などにより異なってくる)と研究により発表されている。
自動車を購入すると、リアーウインドウに排気ガス「超−低排気ガス」☆☆☆平成12年基準排出ガス75%低減、などと記載されたステッカーが貼ってある。排出ガスが75%も低減されたのかと驚きでもあり嬉しく感じた人も多いことと思われる。優遇税制適合車で税金も安くなり環境にも貢献していると思っている方も多いことだろう。では、先ほどのエネルギー有効利用率が70%前後に向上したのか?と問えば、意外な答えが返ってくる。実は有効利用率は30%のエンジンが約31%ほどに向上したに過ぎないのである。アタックレーシングの極グレードエンジンオイルを愛用している人であれば、極グレードによるフリクションロス低減効果でエンジンブレーキが効かなくなって怖い、凄いと感じたことであろう。しかし、摩擦損失割合としては、たったの5%前後しか損失していない少ない割合の中で、あれだけ体感できる効果を実感できることは私の驚きであった。全体から見れば僅かな損失であっても、自動車の走りは大きく変わってくる。エアコンにエストレモX1又はX1FS添加で大きな負荷低減効果を実感された方も多いと思いますが全体の損失割合で見れば、ほんの1%前後の、ほんの僅かな低減で、あれだけ効果が実感できる訳です。ですから、絶えず改良や改善が行われて進化を遂げていても全体の中の有効改善率から見てゆくと、ごく僅かな改善率にしかならないのが現実なのです。そんな目線でセラミックエンジンを見れば理想のエンジンに見えてもおかしくないのです。現在の内燃機関に使用されている材質はアルミニューム合金が主流ですから、冷却しないことには溶解してしまうので冷却が不可欠となってきます。こんな観点から開発したのがエストレモLXです。一般の人はオーバーヒートを怖がり、いかに冷却しようかと、やっきになります。この常識はエネルギー有効利用の側面から見てゆくと大きく間違っていることが理解できることでしょう。何しろ冷却損失は35%前後とフリクション・補機駆動損失よりも、はるかに大きな損失となっていることを認識する必要があるのです。できるだけ冷却しないで問題が出なければ高温を維持するのが理想的な訳です。ベンツを初めて乗った時には水温計の数字が120℃まで刻まれていて、坂道を登坂すると直ぐに100℃を越えてしまいドキドキしたのですが、説明書を読むと「120℃を越えて針が降りてこなければ点検してください」と記載されていた。日本車より高めの温度設定は燃焼効率追及の結果であり、高燃費をマークした。
「LXを添加したら何度下がりますか?」と質問する人が圧倒的に多く見受けますが、本当の効果は「暖機時間の短縮」にあります。これは今まで述べてきたように冷却は損失なのです。昔のキャブレター車の頃は冬季で気温が下がれば、チョークを引いて、アクセルペダルを数回あおって加速ポンプを作動させ、燃料を濃くしないとエンジンが始動しませんでした。つまり、エンジンが冷えていると濃い目の燃料を要求されるのです。キャブレター車で冷えた状態で車を発進させると「パシュ!パシュ!」とエンジンがクシャミをしたりしてました。現在はコンピュターがエアフローメーターや水温センサーからの信号で適正混合比の燃料を噴射させるので、冷えていてもスムーズな発進や走行が可能です。プロ野球のピッチャーなども登板する前にブルペンで投げ込みをして、肩を作ってから登板しますが、エンジンもクリアランスが適正になる適温が一番調子が出てメカニズムに優しい環境となるのです。ですから冷えた状態から一刻も早く、適温(通常は85℃前後)に温まった方がトルク、レスポンス、馬力、燃費、耐久性から見ても得策となるのです。今度は投げ終わったピッチャーは肩や腕や手を濡れタオルなどでクールダウンして冷やしている姿を見たことがあるでしょう。同じようにエンジンも速やかに冷えてゆくことは大事なことです。なぜなら、自動車をを停車させエンジンをストップすると、それまで走行による風の流入などにより適温を保っていたエンジンルームは熱放出された熱の蓄積により急激に温度上昇するからです。車種によってはエンジン停止後に轟音とともに冷却電動ファンが作動することもあります。LX添加では、この熱の放出が素早く行われように変化致します。エンジンオイルが変化するように、新しく発売される新型車のLLCも変化(トヨタ車:平成14年5月より)しています。トヨタ車はピンク色したスーパークーラント採用で(新車:7年又は16万km)無交換。ホンダ車は濃い青色で(新車:11年間又は20万km)無交換と大きく変化している。従って、弊社のエストレモLXも発売以来、何回も改良されてきた。緑色、茶色、オレンジと見た目が変化して、現在はトヨタ・スーパークーラントに合わせたピンク色となっている。色の違いは着色剤の違いですので、車種を問わず(国産車、輸入車)使用できます。添加剤は通常、10%以内で使用されますので、添加する90%の色に同化してしまいますので安心してご使用下さい。効果は交換するまで持続致しますので基本的に無交換です。当社は「添加して効果が得られても、交換により抜き取られた場合は再添加して下さい」と全てのエストレモ製品に対して表示しております。エストレモ愛用者の方は、この意味を深く理解して下さることでしょう。その理由は簡単です。「入っているからこそ、その効果を実感できるのであり、交換により抜き取られ成分が排出された後も高い効果が持続することなど理論的にあり得ない矛盾である」と判断しておりますが、私のような理論を唱える企業は、あまり見かけません。

写真のカメラは約40年前のレトロカメラ、東ドイツ製、ZEISS IKON 521/16 中判カメラ 6×6 です。当時は給料1ヶ月分に相当する高価なカメラだったようです。古いキャブレター車の走りと同様に、基本性能そのものはレンズ性能で決定される訳なので現代でもそれほど遜色しているように見えません。自動化がされていないので、故障や劣化の心配が少ないので保管管理状態さえ良好であれば100年後でもフィルムさえあれば使用できるでしょう。車に例えれば初代シルビア辺りに相当するでしょう。中判カメラながら、見た目も大きさも35mmカメラと大差がなく手軽に持ち歩けるのが最大の長所です。
画像は愛知県の加茂菖蒲園の、なまこ壁の蔵と花菖蒲を白黒フイルムで遊び半分で写してみました。現代の風景でも白黒で撮ると古い時代の景色に見えてしまうのは私だけの感覚でしょうか?
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●2007/07/17
自動車も写真も追求すればするほど奥の深さが解ってくる。将棋でも囲碁でも頂点を極めた人ほど一般の人が理解できない奥深さを噛み締めたり実感できるのではないでしょうか。今までの常識が何かの出来事をきっかけとして砕け散る瞬間が訪れることがある。当社の製品を何年間か使い込んで私が発信する、メッセージや情報、新理論を理解している人には比較的容易に私の思いを伝えることができる。反対に、当社の製品を一度も使用したことがない人に話をしても「はっ?」「何言ってるの?」「エッ?!」「嘘だろ!」と、話の真意は伝わらない。今回の話も同様な話となってしまうだろう。
ドリフトD1車輌2台を当社オイルでサポートしていますが、実戦を通じて開発した「エストレモ紅80W-140ギヤオイル」を新発売したことはHPを見ている人であればご承知のことと思います。当然ながら、「固い粘度のオイルだから、バリバリ走り屋仕様のオイルだから、私には関係ないね」と誰もが思っていることでしょう。実は私も多くの皆様が考えるのと同じ思いを持って新発売しました。但し、少し違う思いがあるとすれば、私はメカニック経験が長いので、昔の時代はFR全盛であり、レースで戦うと、一番厳しいメカニズムはFR車のリヤーデファレンシャルであることを肌身に染みて実感している体験差があります。当時のS20エンジン搭載のGT-Rでも、MTオイル温度が120℃で収まっているのに対し、デフ温度は165℃を超えてしまいトラブル発生に結びつくのでアルミフィン付きのデフケースカバーで対策したりしていました。同様にサニー、カローラ、スターレット、シビックが熱戦を繰り広げたTS1300レースに於いても、リヤーデフの潤滑が限界を超えており、小型オイルポンプを取り付け、銅パイプを加工して、直接、ピニオンギヤとリングギヤ接触部にオイルを吹き付ける強制潤滑を対策として盛り込んでいました。この実例が暗示するように、FR方式のデフ(ピニオン&リングギヤ接触部分)には想像を超えたストレスが常に掛かっています。現代はFF全盛時代とはいえ、まだまだFR方式、4WD方式の車は多く存在します。勿論、古いオールドカーを大事に乗る人も少なからず存在致します。そこで古い車を乗る人たちに紅を勧めたりしていました。本社工場のオイル交換常連さんが、この間、マセラッティ・ギブリ(1993年から1998年にかけて輸入販売された。V6ツインターボ2,8Lエンジン搭載、280PSを発揮するFR方式の車で、4ドアはクワトロポルテと名称が変わる)のオイル交換に来社されたので(走行距離が48338km)、紅-80W-140を勧めてみた。そして結果を楽しみに待っていたら、しばらくして電話で結果を報告して頂いた。「デフオイル交換で初めて滑らかさが実感できた」「ノンスリップデフが組み込んであるので、全体的に後ろ側が良くなった感じ」と言ってくださった。嬉しかった。それから何日か過ぎて、AE86の人など5〜6人に紅を勧めてみて使っていただいた。宮城県に通販で送った人から、チェイサーのオートマ車で燃費が10km/lをマークしたと報告が来た。「固いデフオイルで燃費が上がるんでしょうか?」と不思議そうに質問を投げ掛けてきた。その質問に答えている頭の中で、瞬時にその原因を探っている自分が居た。1台ではなく2台の結果から、次のような答えが導き出された。
結論:FR方式のデフオイルは固くても(勿論、粘度のみでなくエストレモX1を含めた、オイルの総合性能が高水準にできればという付帯条件が付くが)抵抗にならず、逆にフリクションロス低減効果の方が遥かに上回り、上質な走りが得られる。この結果は「紅80W-140」に当てはまるが、市販されている他社の80W-140オイルに、同じ理論が当てはまるかどうかは定かではない。
理由その1:粘度がシングルグレードではなく、80W-140であるため、常温で粘度を目視で見れば、とても柔らかい。つまり、常温では80W-90と表記されている前側粘度なのだから、80W-90と何等変わらない粘度となる。
理由その2:固い粘度=抵抗と想像してしまう原因は、大きなリングギヤが高速で回転していると思い込んでしまうために陥る錯覚である。リヤーデフは最終減速比(ファイナルレシオ)で表されるように、大きなリングギヤを小さなピニオンギヤで駆動している。車種にもよるが4.111とか、4.375、4.625辺りのファイナルレシオ数値となる。つまり、プロペラシャフトが4回転少し回転したら、リングギヤが1回転することを意味している。大きなリングギヤは直径の約3分の1がオイルに浸かってオイルをかき回している状態であるが、粘度による抵抗は想像以上に大きくないと頭を切り替える必要を感じた。
理由その3:実際はエンジンで発生した強大なトルク・馬力はプロペラシャフトからピニオンギヤに伝わり、リングギヤとピニオンギヤにより直角に捻じ曲げてタイヤを回転させている。この原始的構造が想像を遥かに上回るエネルギーロスを生んでいる。原理的には抵抗を利用して無理やり90度(直角方向に)力の転換を図っている。リングギヤがオイルを掻き回す抵抗の数百倍も無駄なエネルギーを消費し走行性能をスポイルている。そこで固い粘度による強靭な油膜、X1による高度な潤滑、その他のオイル総合性能によって、接触面(これは意外と広い面積)に高度な潤滑が達成できれば、大幅なフリクションロス低減が可能となってくる。ニスモ時代を思い出してみればニスモ在籍時代に、輸出用オプションデフ組み込み責任者を何年か携わった。新品の組みあがったデフを手で回そうとすると、大きな力を必要とした。実際にはタイヤを駆動するために更に強大な力を必要とする。これが扇風機の羽根のように軽やかに回転したらと想像すれば、今回の話は何となく理解できるのではないでしょうか。
上記3大理由により、従来スポイルされていたエネルギー伝達ロスが大幅に緩和されるために、体感として滑らかな加速、敏感なエンジンの反応、軽やかな加速感、高燃費など、車種や人によって感じ方は変われど、好感触を得られることになる。固い粘度=走り屋専門 ではなく、FR車、4WD車をお持ちの方は、一度、「紅」を試して見てください。きっと、私の提案する真の意味を実感・理解できることと思います。
オートメカニック臨時増刊は今月中旬発売されます。
本文とは関係ありませんが、大判カメラ・タチハラ+フジノンW75mm,4×5で撮影した、富山県、宇奈月ダムの写真を掲載致します。大全紙に引き伸ばして家に飾っていますがお気にいりの1枚です。 |
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●2007/07/01
牛肉偽装事件がマスコミで大々的に報道されているが食の安全性を根底から揺るがす破壊的行為である。当社の経営理念とは対極に位置する常識やモラルが欠如した信じられない事件であり、社長の軽率な発言に唖然とした。会社は組織であり、大小の規模を問わず会社のトップである社長の方針が大きく影響する。ほんの少し前にも雪印、不二家と同様の事件が明るみに出たが、その教訓を生かそうとはしなかった。中国の練り歯磨きや咳とめ薬から毒性物質のヂエチレン・グリコール(DEG)が混入されていることが明るみに出た。南米パナマでは中国産の咳きとめ薬を飲んだ人が多数亡くなったと報道されている。中国製品が異状に伸びた原因は価格の安さである。世界の消費者が安さの魅力に惹かれて飛びついた。100円ショップの品物の原産国を見てみると中国製の割合が非常に多いことが解る。牛肉偽装事件の田中社長も「消費者が安い品物を求めた」と消費者側にも責任の一端があるかのような発言があったが本末転倒も甚だしい。一般的にはあまり報道されていないが中国製ミニカーの塗装でも有害物質が含まれていて、子供がなめると危険ということで、当社のギャラリーに飾ってくださいと、お客様が持ってこられた。多くの皆様が気がついているように急成長する国や会社は必ず危険な問題を見えない内部に抱えていることが多い。地道に製品作りに取り組んでいる企業は長年に渡って培ってきた「お客様からの信頼」で支えられている。日本の企業は世界的に見ても創業から100年以上続いている長寿企業の割合は世界屈指で驚くなかれ10万社以上もある。お隣の韓国では「三代続く店はない」と言われるように、100年続いた商店や企業は1軒もないのである。歴史的に古いヨーロッパといえども、創業300年以上の会社は数社しかないのに日本は400社以上と、他国の追従を許さない。日本だけが老舗企業が生き残る優れた土壌が存在する。その基本は「もうける」ではなく「役立つ」を重視しているからである。ここが牛肉偽装事件や一連の偽装事件と対極に位置する。雪印にしても不二家にしても老舗企業であったが、基本理念をないがしろにしたので、それまで長年培ってきた「信頼」は一夜にして崩壊し、企業の存続が困難となった。老舗企業の多くは、長年に渡って培ってきた技術で勝負している。他の分野に手を広げたときには失敗のリスクが大きくなり、時にはそこで倒産に追い込まれるケースも多い。
老舗企業はいかにお客様に満足感を感じていただくか手を抜かない職人魂が込められいる。私の中でオイル添加剤は広告宣伝文句ほど「効かない」製品の代表であった。今でも多くの人たちが「添加剤?」と懐疑的な目で見てしまう傾向がある。それは添加剤の長年の歴史と中途半端な知識の人達の誤解から生まれていると私は推定する。1ヶ月に1度、新製品が出て、いつの間にか消えてゆく添加剤の歴史。
理由その1:確かに効果の低い製品が多かった。
理由その2:添加剤=万能薬と誤解する人が多い。
車のトラブルや欠点は設計、内部的磨耗や破損、センサーや配線の接触不良など、あらゆる原因で発生するので、全ての不具合がどんなに高性能添加剤を使用しても改善できるとは限らない。そこが解らない人は「効果がなかった」と判断する。人間の病気に例えれば、凄く良く効く風邪薬を飲んだら、全ての病気が治ると言うのと同じことである。絶えずエストレモX1のテストを続けていて思うことは「役に立つ」製品であり、「効くとか効かない」とか表現する性能では無いと確認できることである。しかし、どんなに「役に立つ」商品でも、全ての不具合を直せないのと同様に、どんなに助けても助けきれない領域が存在する。このことはどんなに化学が進歩しようが、どんなに性能を高めようが解消することは出来ない。なぜなら、リコールなどで解るように、設計不良、製造不良など、添加するしないに関わらず根本的初期不具合は発生するからである。
西欧風の個人主義や株式資本主義、些細なことで訴訟・裁判となる基本的理念では達成できない。建物にしても芸術にしても先端技術にしても、人々の性格にしても、優れた才能を有している。日本人は、もっと自分自身に自信と誇りを持ってよいのだと思う。
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●2007/06/15
オートメカニック臨時増刊「エンジンを元気にする100の方法」の原稿を書き上げ、少しホッとしているところです。7月中旬発売です。いつも愛読くださっている常連の方のお陰と、この場を借りまして深くお礼申し上げます。自動車の構造や制御も目まぐるしく変化して複雑になる一方なので、特定の車種に限って勉強していると他の車種では通用しないケースもあるので大変です。記事の内容も絶えず時代の変化を反映して書いています。
話は飛躍してしまいますが、今月の15日、会社を終わって家に向かったのが19時30分頃、北の空が不気味でした。その不気味さを表現するのが本当に難しいのですが、北側の松田山と北西方面の御殿場方面の空が今まで見たこともないような黒い雲がまるで両手を広げている悪魔のように立ち上り、獲物を狙うような感じでした。富士山のほうも表現は難しいのですが明暗が交差して、この世の終わりではないかと思わせるような、あやしい空模様でした。昨日も、そこまで不気味ではなかったが、やっぱり変な空模様で富士山の噴火が無ければよいがと心配してしまいます。富士山は何度か噴火を繰り返してきていて、前回の噴火より300年が経過しているので、いつ爆発してもおかしくないそうです。関東大地震もいつ来てもおかしくない状況から、空が不気味に見えたのは異変の前兆ではないかと怖い気がしてしまいました。いつもデジカメを持っていれば、いざという時に証拠写真が撮れるのに、幸か不幸か持ち歩いていないのを残念に思いました。

またまた、話題を変えて、添加剤やオイルに限らず、デジタル時代に生まれてきた世代になればなるほど、アナログは古い時代の産物で、あまりあてにならず、全て数字で表さないと信用できないという風潮が見受けられます。私がいつも言っているように運転している最中に「現在、何馬力出ているとか」解る人は居ないのに「何馬力違う」と表現する。街中を走行しているときに最高馬力を引き出して走行している人など、ほんの数%に過ぎないのに・・・。だから感覚や体感をあてにならないと否定する人は、よっぽど感覚が鈍い人だと思ってしまう。普通の感覚があれば、車の各種性能のほとんどは感覚で感じ取ることが出来る。数字を必要とする部分は計器などに表示できる部分となる。例えば、速度計、水温計、油圧、油温、ブースト圧、排気温度、その他、などではないでしょうか。感覚的な、気持ち良さとか操縦安定性とか、微妙な感覚を取り入れるかどうかで、その車の評価は大きく左右されるだろう。なぜならば、自動車を購入したドライバーは、自動車メーカーのような評価試験で、その車を評価するのではなく、車を走らせた感覚で出来不出来を判断するからである。しかし、自動車メーカーの開発試験では高価な実験機器を使用し、あらゆる角度から評価試験を実施する。この例が示すように、評価試験の積み重ねを進めてゆくと、確かに違いが鮮明に浮き彫りとなってくる部分もある。実際に実験をしたことも無い人ほど、評価試験の数値で、どんと結果を表記されると、オレオレ詐欺ではないけれど、簡単に信用してしまう側面がある。だから、当社でも違った側面から測定を行うことがある。例えば、ボディコートの艶を数字で表す輝度計なども、その一つである。騒音測定でメカニカルノイズを測定することもある。最近流行のトルマリンなどのマイナスイオンを測定することもある。測定すればするほど解ってくることがある。測定値よりも、訓練された人間の感覚の方がはるかに頼りになるという点である。そういえば、ワインの味を判断するソムリエ、利き酒をする利き酒師などもトレーニングで味覚を磨く。うまいとかまずいとか、数字で判断する訳ではない。トマトやスイカなどは糖度計で測定することによって、甘み成分の量が判断できるので、ある程度の判定ができるが、それをワインとか日本酒に当てはめることは出来ない。その大きな違いは形の無い液体であるから、オイルとよく似ている。この違いを解らない人は、オイルの性能を数字で表せとなる。測定により出てくる数値は馬力、トルク、油温などであり、ワインと同様に感覚的な「おいしさ」は感覚で味わうことになるのだが。
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●2007/06/01
またまたガソリンが値上げとなった。原料の高騰だけでなく投機買いなどで燃料販売価格は値動きの影響を受けるらしい。世の中の潮流とはおもしろいもので、いったん風が吹き始めると、さからうことは罪人のような感情に襲われる。バイオ燃料が環境に優しいとマスコミが情報を流すと、一気にバイオ燃料がもてはやされる。大豆やサトウキビなどをブラジルなどが増産している。確かに燃焼しても植物が原料なので環境には優しい。しかし、生産のためにアマゾンの原生林が開拓され、トウモロコシ、大豆やサトウキビ畑に変わってゆくという。大規模生産は昔ながらの手作業や家畜を使っての作業ではなく、トラクターやら、耕運機など原動機付きの機械を多用する。生産性を上げるために農薬を散布するのも機械に頼るし、収穫した物を運搬するのにも自動車が使用される。トータルで考えたら、本当に環境に優しいのか疑問を感じてしまうのは私だけであろうか。また、視点を変えれば、まだまだ食料は不足しており、飢餓で飢える人も多いと聞く。食料であるトウモロコシや大豆が燃料に変わることにより、飢える人が増えなければよいがと、いらぬ心配をしてしまう。温暖化が進むにつれ、今まで何も影響が無かった地域や人までが影響をこうむることになりそうだ。
私が自動車業界に携わった頃、サニー1000とカローラ1100の登場により、マイカー時代が花開いた昭和30年代半ばである。その頃は現代のような問題が持ち上がるとは夢にも思わなかった。多分、中国の人たちにとっては、まさしく日本の昭和時代の感覚と同じではないかと思うことが多い。高度経済成長がもてはやされると、公害や大気汚染が無知も手伝って拡大するが、人々は成長=お金持ちになることに目を奪われ盲目となる。株の売買や土地建物を争って購入し、今はバブルの真最中に見えてしまう。ブランド品やキャラクターグッツのコピー品生産など、世界の経済基盤を無視した経済成長は、これから世界の中で、どう受け入れられてゆくのか見守りたい。
つい最近、販売店の人から、次のようなことを言われた。
「アタック製品を仕入れると、以前に購入した物より、何だか性能が年々、向上しているように感じられるのだが・・・?」という疑問。確かに当たっている。少しでも性能を上げることができないか日々研究し、盛り込んでいるので性能は下がることはない。ほぼ全製品の性能を上げるべく努力している。少しの性能向上は弊社HPでも一切触れることはない。その理由は、少しだけの性能向上を謳えば、必ず消費者は期待を抱いて購入するだろう。そして体感で解らなければ、本当に性能を上げたのか疑うことになるし、がっかりするだろう。先ほどの販売店の人と同じように、長年の愛用者様が、「あれ!以前より性能が上がっている!」と気づいて喜んで頂けたら嬉しい限りである。ただ、言えることは、私の中で、現在の製品は「狙っていた最高性能に、ほぼ近づいた」と思っている。何事にも限界点は存在するから・・・。だから次は、バージョンを変更するか、添加率を1%づつ増量するなど、細かな煮詰めで対応できると考える。お客様と話をする機会が多いが、今だに「X1はMTに非常に効くね」とか、「ATFに入れても大丈夫?」とか言ってくる方も多い。どこにでも高い効果を発揮するし助けてくれるので、できるだけ添加できる場所には添加しようと多くの愛用者は考える。発売以来、付き合ってきたけれど、私の中でX1を入れないで走ることなど今は想像できない。勿論、エンジン、ATF(又はCVT、MT)、デフ、パワステ、エアコンなど全てに添加する。D1とD2でブレーキを強化し、LXとG9FSを添加し、最後の仕上げは雅でボディーコートして完成である。これで快適で気持ちよい車に仕上がる。商売を抜きにして、エストレモ製品は三度の食事や、生きてゆくために必要な酸素と水と同じくらい大切な私のパートナー達である。
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●2007/05/21
本来はレポートページへ記載する内容なのだが、弊社製品をよく理解してくれているお客様からのレポートを藤沢の部屋でもたまに紹介してみようと思う。
2台のリポートをさせて頂きます。
その1:昭和38年式 トヨペット・クラウン・デラックス(型式:RS41)
メーカー、ディラーの純正オプションほぼ全て付き、純正トランク・クーラー付(但し、R134ガス対応済)シャシー各部にX1グリース。
その2:平成4年式 トヨタ・クラウン・スーパーデラックス
(型式GS130)グレードこそ上級に思うが、この当時は廉価版。
製品使用
RS41には、エンジンに初めの頃は、○ス○ロ○ルクラシック(20W−50)にX1を約10%、以後、HDX1を「極」から普通グレード迄、全て使用。MT,ギヤボックス、デフには、○ッ○ラ○ン、シングルグレードにX1をそれぞれの箇所に10〜15%添加、LLCには、LX添加。GS130には、エンジンはX1を15%。その後、RS41の廃油(但し、5000km使用)HDX1の普通オイル、AT、デフ、デフに、X1を6〜10%添加。
リポート総論
貴社製品については、平成5年頃から存在は知っていました。オールドタイマー誌(芸文社)の広告に出ていたためです。初めは「フ〜ン、本当かナ〜?」と思っており、値段も高価で使う気にはなれませんでした。それから数年経った平成12年、愛用していたGS130車に異変が・・・。
今時の車には有り得ないオイル喰いが見られました。しかも白煙が見られずオイルが減るので発見が遅ければ大変な事になる所でした。
当時、考えられる修理をしたが、殆ど効果がなく末期的な症状であったが、駄目で元々とX1を購入。添加から暫く後、たまげるような効果を実感。これはRS41にも使えると考え、当時レストア中だったので、レストア後、直ぐ使用。元々調子のいい車なので、かなり良くなっている事を実感。具体的な事は次の各論とするが、44年式の車齢は全く感じません。正直な話、紛れもなく、貴社製品は高価です。私の車仲間で、Aさんがプリンス・グロリア・スーパー6(昭和39年式)を所有しているが、彼もまた愛用者の1人です。Aさん、私共々、車が調子よく「あなた方は何か特別な事をしているの?と聞かれるが、貴社製品を入れている事位だと答えます。「じゃ、入手方法は?」と聞かれ、教えると「高い!!」と言われて話は終わります。
でも旧車オーナーさんに力説したい事は、本当に車は調子よくなり遠距離走行も苦にならなくなります。そしてX1を使用、未使用では明らかにエンジンOH期間に差が出ます。OHするにも満足に部品ありませんよ。国産車は。実際、高い金で数少ない部品がやり取りされており、それでもあればいいけど、必要品は必ずそろうとは限りませんよ。せれでもOHした方が安いというなら私はもう話しませんが、子供が考えたって貴社製品を使った方が安いと私は思います。それと私の祖父(故人)から聞いた話ですが、まだ国鉄(今のJR)に勤めていた頃、ディーゼル列車の気動車のエンジンを定期OHした物と、調子の良いうちはOHしない物とでは、後者の方が長く保ったと話してました。OHが仮に出来るくらい部品あっても、必ずしも調子よくなる保障はありません。如何にして長期に良い状態を保つか?が課題です。
各論:RS41型
この車には純正トランククーラーが付き、このクーラーは当時、驚くなかれ取り付け工賃を含め、50〜60万円でした。車両本体は105万円で、今の金に換算したら、ざっと2000万円する車でした。当時、トランククーラーは、全国で年間50台売れたかどうかだったそうです。今でこそエアコンのクーラーは付いていて当たり前ですが当時のクーラーはかなりのクセ者。ベラボーに冷えるがエンジンにとってかなりの過酷な負担がかかり、多々、オーバーヒートしました。そこで欠点を洗い、その対策をしたが、貴社製品は絶大な力を発揮してくれます。まず、LX、これを添加しているお陰で、水温上昇はひどくなく、本当に暑い時、若干上がるが割と早く元に戻ります。当時のクーラーコンプレッサーはかなり大きく、クーラーオイルは250ccと世界でも最大級では。その割りにエンジンは低馬力で、それをカバーするのが、HDX1オイルではないでしょうか?クーラーを使わず、普通に走らせるにも、特に「極」の効果は絶大で、高速走行では100km
プラスαで走っても苦しさがなく、まだまだ出そうな感じでした。40年オーバーの車格を考え、これで止めました。
X1シリーズはRS41には、レストア終了した平成14年より使ってますが、12万km、44年間、全くOHしていないエンジンですが、気持ちいい位、スムーズに回転します。MTも同様です。この車はコラムシフト3速に電磁式の4速、5速ギヤがあり(オーバードライブ付)4,5速はノークラッチで入ります。また、昭和38年車のみ1速がシンクロではないです。それでもギヤはスパスパ入り、山形から東京、千葉、神奈川へ、行きたい時、この車でスッと行ってしまいます。それから、この時代、シャシーの各部にグリースを充填するのが当たり前でした。レストア時、ステアリングまわり、足まわりは全て新品にしたのも相まって高速走行に全く不安ないですよ。これも遠距離走行が不安でない理由のひとつです。
各論:G130型
総論でも書いたがこの車に異変が生じたので使うきっかけになりました。平成12年、9,7万キロ走った頃でした。その後、ヘッドカバー周りのオイルにじみがひどいので増し締めするが1ヶ月で同じザマ、2度繰り返したので、パッキン類を交換。半年は問題なかったが再びオイル喰いが始まり、もはや貴社製品!!となりました。多分、その頃、11万キロ走ってました。高価で半信半疑でしたが添加から800〜1000キロの間で変化がありました。馬力が回復した感じがするのです。高速、山路で特に感じました。でも一番の懸念であったオイル喰いは直りませんでした。でも明らかな改善は認められます。平成16年に時は進みます。この頃になると更にオイル喰いが目立ち、入れてから2500kmで1リットル消費するので、思いきってRS41型で使用した廃油(5000km以内の使用)を使いました。今度は3500キロで喰うので、まあ、ある程度、元は取ります。RS41の廃油処理にいい車だと笑ってました。もちろん廃油であってもX1はあるので、十分効果が得られています。
ようやく平成18年に入って廃油使ってのオイル喰い直しは終わり、大分喰わなくなったと思った矢先、ATがイカレれ始め、発進がモタ付く等、見られ、また、もう一つの趣味、野良仕事にセダンは使い物にならんと以前から思っており、平成7年式グロリア・バン・デラックス(VNY30)の上質車が入り、ATがいつ壊れるか判らぬ不安に悩まされる前にと思い、3月28日に廃車。
最終的に19,1万km走り、末期的な症状ではあったが、あの状態になってから10万km近く走ったので、改めてX1の効果は凄いと思いました。G130は、今、畑に置き物置小屋として第2の車生を歩む。VNY30にHDX1の普通グレードを入れ、また、この車に長く乗ろうと考えている所です。 |
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このように、異変を感じてから、「間に合う場合」も多々ある。そして逆に「間に合わなかった場合」も当然ある。出来ればもっと早くから・・・と思うのだが、実際は異変を感じてから弊社製品を使い出すユーザーが多いのは事実である。 このページを読んでいる方は既にアタックユーザーであるのでご存知だろうが、「使わなければ判らない・・・」というのが結論である。皆さんの愛車の為に、アタック製品がこれからも貢献できることを心より祈っています。
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●2007/05/20
毎月2回の更新に向け頑張っておりますが少しでも他の事に熱中すると半月はアッというまに訪れてしまい遅れてしまいました。6月中旬のオートメカニック「エンジンを元気にする100の方法」の原稿執筆も仕事の合間を縫って少しづつですが進行中です。
3月にエストレモ愛用者のお客様から格安にて17万km(正確には169500km)走行のレガシーツーリングワゴンを譲り受けました。車検が3月で切れるので燃料高騰もあり、愛車を手放したいという理由でした。購入するきっかけは試乗してみて17万km走行したとは思えない好調さと、ノンターボでMTで更に8分山のスタッドレスタイヤ付きという好条件。勿論、価格も10万円以下と魅力的。さっそく全オイルを新しいエストレモオイルに交換(抜いたオイルはメンテナンスが行き届き、エストレモオイル使用で綺麗だった)、エアコンにX1FS50cc添加(お客様には5万km又は5年過ぎた場合の添加は多少リスクが増えるとお断りしているがテストを兼ねて添加=5月19日現在、特に問題は発生していません)車検を受けて使用を開始した。これから20万kmに向けて様々なテストを実施してゆきます。
 
※画像は5月19日現在の走行距離と後姿
レガシーツーリングワゴンは以前から興味があった車です。その魅力はフルタイム4WDと積載量の大きさと存在感あるスタイリングではないでしょうか。ショックアブソーバーもビルシュタイン製で、凸部通過での突き上げ感が強いのはワゴンタイプの宿命で積載を考慮して初期設定が固めなのか、へたっているのかまだ定かではありません。逆に言えば、走行距離の多さから考えると驚異的な性能を保っているとも言えます。また高速安定性はしっかりした感じで国産車の頼りない足回りの車と比較しても好感が持てます。早くショックアブソーバーにX1スプレーを吹き付け、突き上げ感を緩和させたい所です。
写真を始めると雪景色や霧氷は平凡な景色を魅力的な景色に一変させ撮影意欲を刺激させます。雪国の人たちにとって邪魔物扱いとなる雪も、雪の少ない地域の人にとっては魅力的な撮影素材と変わります。フルタイム4WD+スタッドレスタイヤの組み合わせは面倒なタイヤチェーンの着脱が不要となり大変助かると今から期待しています。荷物室も広くワンタッチ引き出しカバー付きですから、撮影機材を積み込む際も大変便利で直射日光の遮断に役立ちます。フルタイム4WDは駆動系のフリクションロスが予想以上に過大で快適な走りや燃費に悪影響を与えています。エストレモオイルの使用により各部のフリクションは低減され軽快な走りが実感できます。車重が軽い感じで停止状態からスタートする際にアクセルとボディが軽く感じられて気持ち良さを味わっています。1人乗車では加速が鋭く刺激的ですが3人乗車状態になるとトルク不足を感じるのは、これまた初期のエンジン特性なのか、17万km走行している劣化なのか難しいところですが、私には初期特性ではないかと判断しています。なぜなら、1人での運転は驚くほど鋭い加速を楽しめるからです。車の評価の難しさは、あらゆる条件に遭遇して欠点を露呈しない車が優れた車ではないでしょうか。短時間の試乗で、その車の良否を判断することは、とても危険なことだと改めて痛感させられました。
走行17万kmと走行距離が多くなると幾つかの注意点が出てきます。エストレモオイルが使用できない(作用しない)部分の耐用年数を見極めなければ、突然の故障に見舞われる確率が上昇します。エンジンを掛けて渋滞中でも休むことなくエンジンは回転しているので、エンジン始動中に絶えず回転している部品は当然ながら劣化磨耗が進行してゆきます。通常は10万kmでタイミングベルト、アイドラプーリーベアリングの定期交換ですが、同時にウォーターポンプ交換が望ましい。予算的に厳しければ15万kmをメドにオルタネーターをリビルト品と交換、フューエルポンプ交換、更に、その車種のウィークポイント箇所があれば、そこを点検し劣化していれば思いきって交換する。ラジエター、ラジエターホース、ヒーターホースなど水漏れやオイル漏れしやすい箇所は点検して劣化が確認できれば早めに部品交換を実施する。これで安心して乗り回せることになる。下手にけちって突然の故障に見舞われ、レッカー車のお世話になれば、古い車はだめだとショックを感じ、2度と10万km以上は乗るのをやめてしまう。出費も割高に付いてしまうこともある。軽四輪で走行30万kmオーバーを達成した、お客様が来社されたので証拠写真を撮ろうとしたら、10万kmでオドメーターは一回りして元に戻ってしまうため残念ながら画像を掲載できませんでした。最初から10万km使用できれば上等だと考えての設計だと思われる。
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●2007/05/01
昨日はオイル交換で家族4人で来社された。車のナンバーを見ると名古屋ナンバーなのでビックリした。日帰りで帰るそうなので小田原城と箱根を観光して帰るルートを教えてみた。「帰りが楽しみ」と言って帰っていかれた。結果はある程度予測できるがどうしても気になってしまう。このように1人でも来てくれると連休も関係あしで営業している意味があり嬉しさも倍増する。
今日はエストレモ製品愛用者の方が貴重なオイルサンプルを持参したので、ご紹介しよう。車種は
ランサーエボリューションV、走行距離102011km。使用オイルはBRX1轟4リットル+BRX1極0.3リットル合計4.3リットル。当社ファクトリーでオイル交換を実施すると小さな試験管を持参し、抜き取った廃油のサンプルを採取していることは何となく解っていた。本日、解ったことだが病院関係に勤務しているため、遠心分離機に抜き取ったサンプルオイルを掛けて、どんな結果が出るのか興味本位で調べていたと語っていた。その人が4月30日に4本の試験管を見せにきた。

4本の内訳は・・・
@新油
A走行8000kmで交換した廃油
B走行10000kmで交換した廃油
C走行12000kmで交換した廃油
である。
さて次の写真を見て、どれが上記番号に該当するか当ててみて下さい。(最後の行に答えを掲載)何人の人が正解できるか興味は尽きないです。
何かのキャッチコピーで「汚れるオイルは良いオイルだ!」という話がありましたが、果たして正解なのでしょうか?当社のオイルも、走行距離の多い車に初めて使用された人は「今まで使用していたオイルよりも汚れが早い?」と言ってきます。新車に使用された方からは正反対に「今まで使用していたオイルよりも汚れない」と報告が来ます。どちらも状況説明としては間違っておりません。中には「汚れが少ないのでレベルゲージを見ても現在のレベルが解らないので、もっと着色してくれないか」と言ってきた人も数人おりました。これらの話で解るように「汚れるオイルは良いオイルだ」という意味はまったくおかしな表現だということが浮きぼりとなってくる。「汚れるオイルが良いオイル」が正解であればフラッシングオイルが一番良いオイルとなってしまう(笑)
そこで私の見解を述べてみます。オイルの潤滑性を含めた総合性能が高性能になればなるほど、前にも書きましたが「燃焼効率向上」が見受けられます。チューニングアップは燃焼効率向上及び伝達効率向上を目的として行いますので、高性能オイル=チューニングアップ・アイテムというのが私の考え方です。燃焼効率が向上すればオイルを汚す元凶となるスラッジ低減やシリンダー密閉度向上によるガソリン希釈率低減に反映され、オイル汚れは減少する理論が成立致します。「汚れるオイルは良いオイル」という本来の意味合いは、「汚れがオイルパン側に来てしまった際にオイルの中に取り込む能力が高い」ということを表現しているのだが、いつの間にか異なる意味合いで受け取られている。オイル洗浄能力と潤滑性能とは、まったく別なので、それを議論しても始まらない。「臭い匂いは元から絶つ」と同様に、高度な潤滑総合能力で完全燃焼に近づけることが肝心で、更に、その高い能力を長期間に渡り発揮しつづけることが出来る(ロングライフ)オイルこそ真の高性能オイルと断言できる。
写真の正解
向かって左側より
@番目が走行8000kmで交換した廃油
A番目が走行10000kmで交換した廃油
B番目が走行12000kmで交換した廃油
C番目が新油
走行距離が多いほど綺麗?!
この意外な結果は交換時期にヒントが隠されている。使用を続けるうちにオイル寿命は延長されてゆくが、その原因は、X1メタルリペア進行に伴い、良い連鎖が始まり、年々、調子が向上してゆき、更に燃焼が改善され徐々に向上してゆくことが窺える。初回の交換(本当の初回はサンプルを取っていなかったので実際には2回目)が8000kmで交換、次に10000kmで交換、次に12000kmで交換と交換サイクルは伸びているのに汚れ自体は反対に減少している。これが永久に伸びてゆくと考えてはいけない。この人はオイル劣化が把握できる人なので、結果的に、ここまで伸ばすことができた。また、研究熱心な人なのでアーシングを付けたり、コンデンサーアイテムを装着したりと、当社オイル以外にも、車に良好な効果が得られると思われるアイテムを年々、装着してきたことも併行して行っているので、当社オイル単品での結果ではありません。一つ言えることは私のテスト車のベンツ560SECも、新車から15年過ぎて、年々、エンジンブレーキが効きづらくなっていることは確かです。そのために燃費も僅かづつですが向上してきて、この間は満タン方式計測ですが8.3km/リットルをマークしました。この間、来社されたZ33オープンカーの方は高速道路で15km/リッターをマークしたと報告が来ました。
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●2007/04/15
藤沢の部屋
当社のカラー広告1頁を掲載された、四輪雑誌、VTEC-SPORTS vol.025 RX7マガジン2007年5月号臨時増刊が送られてきたのでパラパラとページをめくってゆくと見覚えのある人の対談記事がP106から3ページにわたり掲載されていた。その人は日産大森時代にお世話になり、その後、日産R382を操縦して日本GPを優勝した黒澤元治氏である。興味のある方は是非読んでみてほしい。
多くのアマチュアは馬力などの数値に一喜一憂するが、私がいつも言っているように、数値に振り回されない間性について語られていた。私とまったく同じ意見である。研究開発ではデーターロガを搭載して走行状況を数値化できる。ベンチテストではエンジン性能を数値化できたり比較できたりする。しかし、「実際の運転となれば数値とか技術などとドライバーは無縁だ」と言い切っている。「数値やデータで人間は運転しているわけではなく、どんな車でも生理的に感じている」と語っていた。当社に「X1の成分は何ですか?」とか「極には何%のX1が添加されているのですか?」と質問してくる人に私が答える回答と似ている。「別に、それだけで性能が決まる訳ではなく実際に自動車に入れて、私が運転して感性で決定している」「数値は多少の参考にはなるけれど、あまり大きなウェイトを持たない」全ては運転していて気持ち良い車になるかどうかに掛かっている。そこで成分がどうだとか、X1添加率が%だなんて大きな意味を持たない。もし、それで最高の品物が作れるのであれば、今までのオイル添加剤の評価は現在とまったく違い、誰もが認めるアイテムの地位を築いてきたに違いない。現在でも多くのアンチ添加剤派が存在するのは、次々と世に出てきた製品が使用した人を長年に渡って裏切ってきたのではないのだろうか。だから、アンチ添加剤派の人たちの言い分も私にはよく理解できる。当社の広告を見てきた人や愛好者なら理解してくれることだろうが、当社広告で何馬力アップなどと謳ったことは一度もない。ただ、お客様が送ってくださるレポートでは、お客様の書いてきた数値をそのまま掲載している。「アタック製品を使用したら燃費が上がりますか?」と多くの質問が寄せられる。「いやー、上がる人も沢山おりますが、上がるかどうかは出てきた結果ですから解りません。気持ち良い走りを味わってアクセルを沢山踏み込めば燃費が良くなるかどうかは解りません。燃費アップはしないけど速く走っても変わらないので凄いと言ってくる人もいます」と答えることにしている。これらの話に共通していることは、数値を重要視する人(数値派)と、体感を大事にする人(感性派)の二派に分かれることである。私の開発は、ご存知のように後者の感性派のスタンスで全ての製品を開発している。それは科学がどんなに進歩しても変わらないと思います。最後に運転している人はロボットではなく生身の人間なのですから・・・。自動車が全てを自動操縦に頼る時代となれば数値の比重は現在より少しは重くなると考えられますが、人間の感性を無視して製品を開発しても優れた製品とはならないというのが私の考えです。メーカーの開発技術者も、数値だけでなく感性をどこまで具現化できるかが今後の製品評価を大きく左右すると知るべきだ。
前回は中判・大判写真の話をしたので、私の撮影した写真を1枚掲載しましょう。
この日は1年に1度あるかないかの綺麗な夕陽が見事でした。夕陽は時間と場所が重要となってきます。カメラのセッティングに手間取れば最高の一瞬を逃してしまいます。掲載写真を見れば見覚えのある場所だと解る人も沢山いることと思います。横浜の大黒埠頭サービスエリアのトイレから階段を登ったデッキフロアーから撮影しました。何年か前は、ベイブリッジが綺麗に見えた場所ですが目の前に大きなビルが建ってしまい見えなくなってしまい絶好の撮影場所がひとつ消えてしまいました。実際に現場に行くと解りますが写真で黒くなっている部分は無機質なコンクリートの橋桁です。この場所は産業道路が下側を交差して走っているので絵的には綺麗ではありません。出来上がった写真は無機質なコンクリートが黒くつぶれて影となり、遅いシャッタースピードのお陰で自動車のランプが細長い線となって下側を彩り、遠景の夜景と観覧車が美しくライトアップされ予想以上の演出をしてくれました。全紙に引き伸ばした画像は見ていてあきません。掲載画素数はjpgで圧縮されております。スキャナーはエプソンGT-X900を使用しTIFF形式 3200dpiで取り込み)しました。最高画素数は6400dpiを誇りますが取り込み時間やデータの重さを考えると2400dpiが実用的かと思いました。大きくて重いフラットデッキ型スキャナーですが置き場所さえ確保できれば価格的に手が出しやすい金額(4万円代で購入)で中判カメラや大判カメラ愛好者にお奨めのスキャナーではないでしょうか。フィルム専用スキャナーは小型ですが価格的に一桁違う高価格となってしまいます。車も写真もオイルも始めてみれば奥が深い。密林の奥に分け入る開拓者のように、好奇心と情熱を持って、これからも追求してみたいと新たなる意欲が湧いてきました。

今年もオートメカニック別冊「エンジンを元気にする100の方法」の原稿を依頼されました。発売は7月頃(8月号)となります。いつも購入して頂いている方は楽しみにお待ち下さい。これから原稿に取り掛かることになります。
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●2007/04/01
藤沢の部屋 4月
今日は少し話題を変えて話をしてみよう。
この間は5月を思わせる暖かい日が訪れ桜前線も一気に北上し、東京の桜の名所は満開の所が多くなった。関東は東京よりも南に位置するが桜の開花は東京よりも遅れて咲くが暖かい日が続いたため当地でも満開の桜を多く見受けるようになってきた。
私の一番の趣味は、皆さんがご存知のように自動車であり、ドライブである。その他にも多趣味が趣味であり、沢山の趣味がある。これも好奇心旺盛な性格が成せる技かもしれない。多くの人がご承知のように、青春時代は自動車レースのメカニックとして打ち込んでいた。子供が生まれた時は記録として残そうとフジシングルエイトの無声8mm撮影機で撮影していた。そろそろ無声では物足りなくなったので音声が録音できる上級機を購入しようかと考えていた矢先に、撮影できて結果を即座に見ることができ、何度も撮影が出来るという画期的なビデオカメラがビクターや日立などから新発売された。子供を撮るには、もってこいな機器である。好奇心旺盛な私が見逃す訳がない。思いきって大枚50万円以上(当時の給料から考えたら自動車を購入するのと同様な高額な買い物であった)をはたいて(当然、数年間の月賦)日立製を購入した。すぐに解ったことは赤色が綺麗な赤色に写らずピンク色に写ってしまう。そこで購入店に行き文句を言うと店員がカメラだけ自分が買うので「下取りするよ」と言うのでカメラだけビクター製と買い換える。結果は赤の発色が全然違う。中途半端で納得できないのは子供の頃からの性格で変わらない。当時のカメラは今のビデオカメラからは想像も付かない程、大きくて重かった。カメラ本体も大きかったが、もっと大きくて重いのがレコーダー部分で3〜4kgもあっただろうか。それを肩からベルトで提げて、更に重いカメラを構え、撮影する。(コードで繋がっている)子供が小学校に上がったので、運動会を撮影に行った。今なら子供をビデオで撮影するのは見慣れた光景であるが、当時は、私以外は見当たらず、注目の的となっていた。(現在でも記念品として保管している:いずれは博物館行?)このように新しい技術は自動車以外にも絶えず興味があり、できるだけ体験するようにしていた。写真の方は35mmカメラまで予算が回らないし、じっくり写真を撮るほどの暇はなかった。安い全自動カメラでスナップを撮るだけであった。(言い訳かもしれない)
それから長い年月が流れ、時代はデジタルカメラ真っ盛りとなった。撮影して結果をすぐに見れる。パソコンに取り込んでNETやメールなど第三者に簡単に送れる。少し前までは夢のようなことが誰でも簡単に傍受できる素晴らしい世界が開けた。仕事でも製品を撮影してパンフレットを製作したりとデジカメは大活躍している。当社社屋内には製品撮影専用スタジオがあり、HPの画像やパンフレットの製品撮影などを行う。雑誌の広告からHP製作、パンフレット原稿製作なども全て社内で製作している。
1月1日の藤沢の部屋でもご紹介したように、箱根の芦ノ湖スカイラインに遊びに行くと、トヨタ800をジャバラが付いた古そうな大型カメラで撮影している人が居た。そこで声を掛けてヨタハチとフェラーリ328を2台並べ、背景には富士山を入れて撮影していただいた。そのカメラがリンホフテヒニカという名機だと後から教えていただいた。フィルムサイズは6×9(通称ロクキュウと呼び、縦が6cmで横が9cmと知る)であった。これがきっかで中判カメラに興味をもった。そこで当社の広告映像の担当者に相談すると「マミヤRZ67プロフェショナルがいいよ」と言うので早速、ヤフーオークションで6万少しで落札。名前が示すように6×7(ロクナナ)サイズである。35mmサイズの5倍ほどフィルム面積は大きくなる。これをリバーサルフィルムで撮影し、ライトボックスの上にフィルムを載せ、4倍ルーペで見ると、そこには今まで知らなかった世界が眼前に展開する。まるで現地に行ったかのように見える。それよりも現地で見逃していた小さなゴミや遠くの柱の落書きまで見え、絵葉書より数倍綺麗なのである。中判カメラでビックリした私は1ヶ月もしない内に、大判カメラに興味を持った。便利な時代になったもので色々なHPを見ることで解らない部分が次第に明らかになってゆく。そこで国産のフィールドカメラ、木製(桜材)で作られているタチハラに興味が湧いた。

私と同じように職人魂が感じられ好きになったので直接電話して注文を入れる。機種はフイルスタンド45、メッキは梨地にしてジャバラは赤道色の組み合わせとした。待つこと1ヶ月でピカピカのカメラが届いた。フィルムサイズは4×5(4インチ×5インチとビックサイズ・絵葉書に近い大きさであり35mmサイズの15倍の面積、シノゴと呼ぶ)中判カメラは重ささえ我慢できれば35mmカメラに近い機動力を発揮するが大判カメラは全てが別世界である。1枚撮影するために30分掛けるなどは、普通である。ここぞという場所を決めたら、色々な準備をして、ひたすらシャッターチャンスを待つ。アオリと言う言葉を始めて知り、解らないながらも楽しんでいる。
レンズは別売りなのでオークションで手に入れた。広角はフジノンSW90/8.0 標準はニッコールW150/5.6 シュナイダーAPOジンマー210/5.6 望遠はフジノンC300/9.0(玉田勇氏お奨め)と、まずは一通り揃えた。頭であれこれ考えるより実際に経験を重ね勉強してゆくタイプ。写真は撮らないと意味がない。下手な鉄砲も数打てば当たるという考えで撮影を始めた。桜も満開となり大判カメラで撮るにはピッタリの季節が訪れた。いずれ、皆様にお見せできるほどの写真が撮れましたらご紹介したいと思っています。
当社製品愛好者で中判・大判カメラが趣味の方がおりましたら貴重な話やアドバイスを聞かせて下さい。まだ始めたばかりの初心者ですので失敗ばかりです。いずれ技術が上達したら当社のカレンダーでも作りたいと夢見ております。
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●2007/03/15
初めてエストレモX1を購入される人からの質問は、ほとんど決まっている。
1:オイルとの相性はありませんか?
2:入れて大丈夫ですか?
3:オイル交換したら、また入れるのですか?
4:オイルは、何km持つようになるのですか?
5:添加剤を添加すると、オイルのバランスを崩してしまうのではないか?
6:オイルシールからオイルが漏れやすくならないか?
この質問に対して、次のように答えることにしている。
1の答え:オイルとの相性は一切ありません。良い結果は出ますが使用するオイルにより総合性能多少は多少異なってくるので、結果は少しは違ってきます。
2の答え:何もしなければ大丈夫では無いと解った人が保護や改善するために使用を検討して使用を開始します。結果を検証してみても入れていない車の方が大丈夫ではありません。
3の答え:オイル交換すれば添加した成分は外部に排出されてしまいます。本当にコーティングで守れるのであればメーカーが出荷時に添加してくることでしょう。オイル交換で抜けてしまって何も変わらないのであれば添加している効果に対しても疑問が湧いてきませんか。当社の開発ポリシーは「抜いたら違いが解る」を目標に開発しております。オイル交換したら、また添加して下さいと言っているメーカーは非常に少ないと思います。私の個人的な見解ですが効果の低い製品を販売する場合に有効な販売方法だと認識しております。消費者も利口にならないと損をするのは昔も今も変わりありません。この先、どんなに化学が発達しようが変わらないテーマでしょう。
4の答え:オイルの持続性は、使用したオイル性能によって大きく左右されてしまうことは防ぎようがありません。X1を10%添加した場合でも、残りの90%はオイルですから、比率が大きく違うのでオイルも大事です。一番影響が出て開きがあるのがオイルの持続性です。高度な潤滑を行う期間(または走行距離)が長期間にわたり持続するオイルほど優秀なオイルと言えるのではないでしょうか。
5の答え:オイルを何も知らない人が開発するのであれば危惧される問題かもしれません。こんな指摘をする人の、ほとんど全てはアマチュアです。プロなら当然知っている基礎となる基本的知識です。先刻承知なので一つだけの性能を向上させるのではなくバランス良く、できるだけ全ての性能を向上するために研究開発を行ない販売しています。
6の答え:これも開発の基礎の基礎です。どんなに有効な成分でもオイルシールを攻撃する成分など使用できません。このような常識は、誰かが言ったことが狼少年的に歩き出します。オイルが漏れる大きな原因はオイルシールの材質が弱いこと(設計がからむ)がほとんどです。シールが対策品となり材質が良くなったら急に漏れなくなったという例は、数え切れません。
皆さんも常識が本当に正しいか一度疑って見てください。化学の進歩によっても覆ることが多い。学校で学んだ歴史についても、沢山の情報が誤っていたことが次第に解り、沢山改定されております。でも低年齢や学校で一度学んでインプットされた情報は忘れない代わりに、なかなか修正が効かないと思いませんか。
だいぶ前から車検をガソリンスタンドなどが受け付けるように変わってきた。予約して車を持ち込むと数時間で車検が終了してしまいます。代金も安い。特に悪い所がなければ合格してしまう。たとえブレーキパッドの残りが少なくても、ブレーキさえ効けば合格してしまうのです。私は、そのことを確認して「エッ!」と驚いてしまった。昔の車検は必ずブレーキを分解してパッド残量が少なければ当然、交換していた。これで解ることは「車音痴は危険だ」ということである。現代は事故責任の時代となって。知らなかったでは事故になった場合は済まされない。車検で見る箇所は全然違う。自動車全ての機能を検査する訳ではない。そこの所を勉強しておいても損はないと思います。
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●2007/03/2
今年も瞬く間に3月となってしまった。北国と異なり1月は水仙やさざんかの花が咲き、2月には梅の花が咲き乱れ、早くも桜(種類は異なる)も、あちこちで満開になっている。多くの人が地球環境の異状さにようやく目を向け始めてきたがまだまだ無関心の人も多い。私が20年前からオイルや添加剤に目を向け始めた動機は「美しい故郷を取り戻したい」という願いも込められていた。私が育った足柄平野は豊かな湧き水が周囲に湧き出す所が多かった。地名の「富水」などが代表的であろう。横幅30cm〜40cmの小さな用水路には、どじょう、フナ、八目ウナギ、なまず、エビ(3種類)、ハヤ、うぐい、鮎などが泳ぎまわっていた。小学生、中学生の頃の遊びは、もっぱら魚取りに夢中になった。沢山取れた時や、大きな魚は、その夜の食卓を飾り、小さな魚は水槽で飼った。そんな小川は次第にコンクリートで固められ、魚や、それを取り巻く水草、小さな貝など水質を浄化したり食物連鎖を司さどる名も無き微生物などの連鎖は完全に断ち切られてしまった。浄化槽整備の立ち遅れも影響して小川は見る影も無く汚水で汚され、蛍やトンボも姿を消してしまった。水の汚染は農作業に使用する農薬の影響も甚大であり、昔は水田にゴロゴロ居た、タニシやイナゴも姿を消した。私は、もう開発はいらないと思う。川砂を採取することが出来なくなり、山を削って採取したり中国から輸入してきたが中国は輸出禁止処置をしたようだ。だから、これからの公共事業はコンクリートで作った川底を掘り起こし、川岸に凸凹を造ったり穴を開けたりすることが大変重要となってくる。本来、川は蛇行して、よどみが出来たり瀬ができたりする。これが実に重要な役割を担っている。自然の摂理には一見、無意味に見えても裏には大きな意味が隠されている。釧路湿原の川も蛇行していた川を直線に変えてしまったために周囲の湿原が姿を変えてしまい今になって莫大な予算と月日を掛けてもとの姿に戻そうとしている。車の話とは大きく異なった話題となったが誰しもが環境について多大な関心を寄せ始めていると思われる。結婚して子供が生まれた人は愛する子供達が幸せな生活を送れるよう強く願うのは当然な想いである。私の願いは少しでも当社の製品が環境汚染の改善に一役買ってくれることができればと願っている。
2月下旬、平日なのに埼玉ナンバーの車が次々と3台(所沢、川越、大宮)もオイル交換に来社された。皆で「今日は埼玉ディーだね」と笑ってしまった。申し合わせた訳ではないのに同じ日に同じ県の人が来る確率が高い。世の中には化学や学者でも説明できない不思議なことがあるのもロマンがあっていいものだ。混雑する東京を抜けて、わざわざ来社してくださった皆様、この場を借りまして深く感謝致します。
話は全然変わります。私は自動車を運転していても中味の構造が何度も分解して解っているのでアクセルを踏むたびに「あそこが動いている」ことが自然と脳裏に浮かんでくる。この事は故障診断では非常に役に立つ。小さい頃は時計の構造や原理が気になって気になって仕方のない好奇心の塊のような少年であった。だから、自動車(エンジン)に興味が移り、好きになった。現代に生まれていたら、間違いなくロボット技術者になっていたと思われる。そんな私の好奇心は衰えることを知らない。だから、面白い製品が次々と生まれてくる土台を形成している。
3月から発売開始するデフオイルは「面白い製品」ではない。粘度が80W-140と、当社にしては固めのオイル粘度である。年々、観客動員数が向上し盛んになってきているドリフト(D1)を3年前から2台サポートしてきた。その実戦の中で学んだことを製品に反映させた。エコノミア開発で学んだことと、ドリフトD1で学んだことは奇しくも同じことであった。
「オイル潤滑性能を負担する粘度の役割は粘度以外に補佐できない」という結論。
当たり前と言えば至極当たり前なことである。「エンジンでもミッションでもATFでも、オイルが使用されている多様なメカニズムは、そのメカニズムに最適な粘度があり(使用条件をプラス)、その最適な粘度を選択しないと、どんなに優れたオイルを開発しても最善の結果は得られない」これが結論である。
最終的には昨年末にシリーズ上位車両(ドライバー)がアメリカに戦いの場を移して激戦を展開し、アメリカ人好みの、ど派手なパフォーマンスで拍手喝さいを浴びた。その時にアメリカまで持っていたS15シルビア用試作オイルはMT用として80W-140と80W-250という信じられない固い粘度であった。デフは国内でも80W-250で実績があった。結果的にはMTも80W-250が良かった。もう1台のAE86はターボ車でないことからデフオイルは80W-140を使用中であり数年間に渡り熟成を重ねたオイルだったので特別に問題は出なかった。
昔のFR車(スターレットやサニー、スカイライン、240z、他)や旧車に乗っている方や、サーキットにスポーツ走行する車は、デフに多大なストレスが掛かる。今までは潤滑性能を極限まで高めてゆけば補えると考えていたがFR車のデファレンシャルに限っては時と場合によっては固い粘度の必要な時もあるのだと痛感させられた。そこでspec-D1
紅 kurenaiとして80W-140 デフ専用オイルとして新発売致します。バージョンは極を超えた轟、むしろそれ以上と言ってもいいでしょう。何といっても名前が示すようにスペックD1ですから・・・。
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●2007/02/16
私は旅番組が好きなので旅番組にチャンネルを回すことが多い。するとレポーターが各地の名物を食べたり、おいしい料理店を訪れて感想(味)を口にする。普通は「おいし〜い」と表現することが多い。ある番組では「まいう〜」とも表現する。それを見ていて思うことは味を第三者に伝えるためには、どんな言葉を連ねても、どんなに時間を費やしても、どだい無理な話だと思ってしまう。果物も大好きなのでマンゴーやバナナを食べるがマンゴーを食べながら同じ考えが頭をよぎった。マンゴーを一度も食べたことがない人に、どうやって表現したらマンゴーの味を伝えることができるのか?「とろりと甘くてまろやかで・・・」あの微妙な味を表現することなど絶対に無理と思った。まったく同じことがオイルや添加剤の表現でも言えるのではないだろうか。同じオイルを話相手が使用している場合は話題を共有できるから話は伝わり易いが、一度も使用していない人にアタックオイルの性能を情熱を込めて説明してもマンゴーの味を伝えるのと同じで伝える難しさが大きな壁となり立ちはだかってくるに違いない。そもそも一度も味わっていなければ味の想像も連想もできる訳があるまい。人は、それまで生きてきた経験の中で脳にインプットされ蓄積された情報を元に無意識に思考や判断をしているのではないのだろうか。そのように考えてみると一度でもマンゴーを味わっている人であればマンゴーを思い浮かべればマンゴーの味が少しは脳裏に浮かんでくるが一度も食べたことのない果物を見ても、その味は浮かんでこない。オイルの味わいは更に奥が深いと考えている。なぜならば、マンゴーは食べてみて味や食感を味わい喉元過ぎれば全てが終了してしまう。一瞬で終わる難しさはあるものの、短時間での味覚が良ければ高い評価がつけられる。
ではオイルや添加剤はどうなのか?
交換直後や添加直後は勿論大きな評価ファクターにはなるが、持続性や、メカニカルノイズ、アイドリング安定度、トルクの出方、馬力の変化、燃費の変化、ピックアップ、オイル消費、回転フィール、油温や油圧、オイル漏れなど長期間に渡って評価しなければならない。それに加え運転手の性格や技術レベルの違い、住んでいる地域の気候や気温、道路条件や混雑条件など様々な条件変化の中で答え(味の良し悪し)が評価として出てくる。こう考えてゆくと、オイルや添加剤を詳しく知らない人ほど、平気で「あのオイルは良い」「あのオイルは悪い」と断言してしまう。これが料理や果物の味であれば「おいしい」「普通」「まずい」で済んでしまう。オイルの場合は「入れた直後は凄く良かったけどタレが早く持続性は悪い。油温はA製品と変わらないけどトルク感は感じる」などと表現することにより始めて、ある程度の性能(味)を第三者に伝えることができる。
このように、どんなことでも人に伝える難しさがあることを知っておくのも大事なことではないだろうか。そう言えば、14日がバレンタインデーだったが自分の気持ちを異性に伝えることも同じように難しいことかもしれない。「贈り物に愛を込めて」好意を得られる絶好のチャンスだろう。もう義理チョコでさえ1個もこないのでお返しの心配もないのだが・・・。
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●2007/02/01
前回は当社工場にオイル交換やX1添加目的で来社する車種名を紹介してみましたが、今回は来社する人が何県から神奈川県まで来てくださるのか少しご紹介してみましょう。おもしろい点は、偶然の一致なのだが、あるときは山梨ナンバーが駐車場に2台並んでみたり、少し前に土浦ナンバーの人が来社されたかと思うと入れ替わりで同じ土浦ナンバーの車が来社したりする。これこそ偶然の一致以外の何物でもないのであるが「事実は小説より奇なり」と痛感させられる良い例である。埼玉、千葉、栃木ナンバーの人は混雑する東京を抜けて来てくれるので感激してしまうと同時に、この場を借りて深く感謝の気持ちを伝えたい。遠い所では大阪や兵庫から来ていただいたり、遠く広島県から来ていただいたこともある。広島から来た人に「この近くに用事があってついでに立ち寄ったのですか?」と問うてみると、わざわざ当社の製品を添加するために来たのだという答えが返ってきた。私は凄く驚くと同時に感謝感激してしまった。本当に有難いことである。私も一度広島県まで車で行った経験があるので半端でない距離と長時間ドライブと大きな出費(往復のガソリン代と高速代金)がかかることを身をもって体験している。「大変ですね」と労をねぎらう言葉が自然と口をついて出た。すると「いや、来る時と違って、帰りは車の走りがどんどん変化してゆくことが実感できるのでとても楽しいですよ」という予想もしない言葉が返ってきた。この方は新車の軽四輪を購入されて2度も来社された。また、あるときは若い人が滋賀県から来てくれたので「高速代が大変ですね」と声を掛けると「お金が無いので一般道路を走って来た」と答えが返ってきたのでもうビックリ。帰りも一般道路で帰るという返事であった。言うのは簡単であるが実行に移すのは何事も大変なことで誰でもできることではないが、その夢中になれる情熱と熱い気持ちを持てることは人生において一番幸せなことだと思ってしまう。そう言う自分自身も絶えず新しい物に興味を抱き好奇心旺盛だから熱い気持ちが湧いてこなくなったら本当の意味で「歳を取った証拠」と自分自身でがっくりするだろう。
話は変わるがどんな企業も大小に関係なく企業としての高い企業理念を持たないといけないと私は常に思っている。オイルは生鮮食料品と異なり短期間での賞味期限は無いが、できるだけ新鮮な品物を消費者に届けたいと願っている。多くの皆さんは「オイルは短期間で酸化して劣化するもの」と信じ込んでいる。一度でも使用していただくと「エストレモ製品は劣化が少ない」と初めて認識してくださる。当然のことながら他社と同じように製造していてはロングライフなオイルは製造できない。できるだけ酸化を防止する活性化技術を酷使して生産している。HPや宣伝では、この辺りをほとんど宣伝していない。その理由は色々あるが、一番の理由は、効かない(性能の低い製品)ほど誇大広告気味に大げさなキャッチコピーをたくさん謳っているからである。その性能の違いを使用前に見抜ける人は少数なのではなかろうか。そこで、あえて色々と性能を言わないで、実際に使用した際に喜んで頂けたら、余計に嬉しいのではないかと考えている。多くの人が「アタック製品は、どれを使っても、当たり外れがないから」と言ってくれた言葉は私の励みになり疲れを癒してくれる。私は、これは至極当然なことをしているだけなので、外れなど、絶対にあってはならないと常日頃から大事にしていることである。「当社の製品を購入してくださった、お客様にとって最善の結果が得られること」が大前提であり、私の企業理念でもある。だから性能を落とそうなど思ってもみない、どうしたらコストをクリアーして性能を向上させ、お客様が素直に喜んでくださるか、想像しただけでも私は幸せになれる。もし、満足のいかない結果が出た際は、真っ先に当社に相談して欲しい。結果を否定するつもりは毛頭なく、結果は結果として素直に受け止めるが良き結果が得られない真の原因は必ず、どこかに隠されている。技術屋としては、真の原因を知りたいと思うし探り当てたいという探究心が猛烈に湧いてくるだけである。
地方にドライブすると道路脇で農家の人が自分の作った野菜を並べて安く販売している光景に出会う。生産者と直接言葉を交わして買い物をするのは楽しいものである。顔が見える安心感や信頼感も、話をする中で自然と生まれてくる。素性の定かでない訪問販売とは対極に位置する。最近では野菜の袋に生産者の名前や生産地の情報が印刷されているように情報公開が浸透したために多く見掛けるようになってきた。話は少し飛躍しますが2月出荷分よりフジサワスペシャル・バージョン(X1,X1FS、エンジンオイル、ギヤオイル)に「推奨」という文字と私の顔写真入りの小さなラベルを貼り付けて発送を開始致します。つまり作った人の顔が見えるということは製品に対する責任を明確にするということになります。極バージョンには「極める」という文字が入ります。X1とX1FSには「極める」文字と使用できるメカニズムの写真が入ったラベルが貼られます。エストレモ化粧箱になってからはestremoとX1の文字しか刻印されていないので、初めての方は「これは何なの?」「化粧品?」「どこに使えるの?」と店員に聞かなければ理解できないケースもあるようです。大手販売店の担当者も配置換えなどで変わってしまうと充分な説明が出来ないケースも生まれてくるようです。そこで限られたスペースで添加できるメカニズムの写真を入れるラベルを貼り付けるように改善いたしました。近い内に店頭で目にすることでしょう。今回は中味の変更はありませんので、ラベルが無くても安心して購入して下さい。
当社の製品は絶えず「少しでも良くするための」改善をたゆまなく盛り込んでいることは長年の愛好者なら理解していることでしょう。中にかあまりにも変化が大きくて解りにくいという苦情も一部あることは耳に入ってきます。先ほど述べた企業理念に通じることですが私は長年に渡ってレースの第一線で働いてきました。F1は経験しておりませんがF1を例に挙げて説明すると、毎年毎年、新しく開発されたニューマシンでレースは開幕します。第一戦で戦いが終わると、そのレースでの問題点は、ただちに次の第二戦に向けて対策や改善が施され戦闘力をアップしてゆきます。そして1年間をフルに戦って、たゆみなく進化を遂げてゆくので最終戦頃のマシンは、ある意味では別物に変化しているのです。当社の製品作りもアタックレーシングという会社名が示すように、まったく同じです。○○商事などの輸入代理店とは根本的に企業理念が異なります。オイルメーカーではなく、あくまでチューニングショップなのです。たまたま、理想の走り(ポテンシャル)を得るために追求していったら最後に液体(ケミカル)に到達したに過ぎません。普通の液体では満足な結果が得られないので、スーパーな性能で根底から走りのポテンシャルを変える液体を開発して現在に至ります。そこでLLC添加剤のLXについて話をします。
発売当初のLXの色から何回か変えてきております。緑色、茶色、オレンジ色と変化してきておりますが主成分は大きく変えておりません。前にも一度解説しましたがガソリンもオイルもLLCも原材料は無色なのですが製品の差別化や危険物と認識できるように着色されているに過ぎません。着色される色としては緑、赤、黄、青、ピンクなどが主流です。ですから外国に行けば青色のガソリンや緑色のエンジンオイルなど販売されております。LLCの主成分はエチレングリコールが一般的ですが一部のスポーツタイプのLLCはプロピレングリコールが使われており他のLLCを混ぜないように指示されております。当社のLXはどちらに添加しても問題の起きないように作られております。ですから購入されたLXの色と添加すべき愛車のLLCの色が異なったとしても心配はいりません。安心してお使い下さい。ちなみに最近のトヨタ車は平成14年頃からスーパーロングクーラントと呼ぶピンク色のLLCを使用しています。ホンダ車は濃い青色のウルトラeクーラントを使用しています。どちらも、ほぼ無交換で済んでしまう超寿命を誇ります。これらのLLCにも問題なく使用できるように絶えず改善を盛り込んでいるのです。
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●2007/01/18
藤沢の部屋も多くの方々が楽しみに見てくださっているようです。今年は、こまめに更新して新情報を流してゆきたいと考えております。
今年も正月明けからオイル交換のお客様が多数来社されました。愛用者の皆様方も自分以外にどんな方々が高価なエストレモ製品を使用されているのか興味があると思われます。実際に使用していない方は高価なオイルなのでレース専用品と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。実際はメーカーや車種を問わず幅広く愛用されておりますので、本社工場にオイル交換やX1添加目的で来社された車種を参考までに数ヶ月分紹介してみましょう。
正月明けてから中旬までにオイル交換に来社された車種を列挙すると・・・。
FIAT・X1/9、ダイハツ・コペン、ニッサン・スカイライン(R34),ホンダ・フィット、AUDI・A4、スバル・レガシィ、スズキ・カプチーノ、ホンダ・インスパイア、ニッサン・フェアレディZ(Z33)、ダイハツ・ムーブ、マツダ・RX‐8、ニッサン・シルビア(S15)、VW・パサート、スズキ・エスクード、ニッサン・スカイライン(GC10)と多彩である。
次に昨年の9月〜12月来社の車種をご紹介してみよう。(同じ車種は割愛しました。)
9月:ニッサン・スカイライン(R35)、スバル・レガシィSTI、プジョー・206、スバル・フォレスター、マツダ・RX‐8,スズキ・ワゴンR、、マツダ・ベリーサ、ホンダ・インテグラ、スバル・インプレッサ、アルファロメオ・147、ニッサン・スカイライン(R34),ホンダ・トルネオ、トヨタ・ヴィッツ、三菱・ミニカ、スズキ・セルボモード、スズキ・エスクード、マツダ・ユーノスロードスター、VOLVO・V70。
10月:トヨタ・カローラフィールダー、VW・ゴルフGLI,BMW・2002、スバル・インプレッサ、トヨタ・プリウス、ホンダ・フィット、スバル・レガシィ、2輪ヤマハ・マジェスティ250cc、三菱・ブラボー、BMW・325、ホンダ・シビック・タイプR、トヨタ・ハリアーハイブリッド、ダイハツ・コペン、2輪スズキ・アドレスV125、スズキ・エブリィ、ニッサン・Xトレイル、ホンダ・インテグラ・タイプR、トヨタ・カローラレビン(AE111)、トヨタ・カローラレビン(AE86)、三菱・ランサーエボV。
11月:スズキ・カプチーノ、ホンダ・ステップワゴン、BMW・328、ニッサン・プリメーラ、VOLVO・V70R、トヨタ・ボクシー、ホンダ・フィット、アルファロメオ・147、トヨタ・カローラトレノ(AE86)、ホンダ・CR-V、ホンダ・アコードユーロR、ホンダ・インテグラ、三菱・レグナム、ダイハツ・ハイゼット・デッキバン(走行29万km)、マツダ・ベリーサ。
12月:スズキ・ワゴンR、ホンダ・バモス、スバル・プレオ、FORD・フォーカスST、スバル・フォレスター、BMW・318IS、2輪カワサキ・ZZR1400、スバル・レガシィB4、スバル・インプレッサ、ホンダ・エディックス、トヨタ・ハリアーハイブリッド、トヨタ・カローラレビン(AE86)、メルセデスベンツ・ゲレンデワーゲン(G50)、ホンダ・インテグラ、VOLVO・V70R、スバル・レガシィ、スバル・レガシィB4、VW・ゴルフ、BMW・525、ホンダ・ライフダンク。
こうして並べてみるとホンダ、スバルが少し多いように感じられるが結論を述べてしまえば車種やメーカーを問わず広く使用されていることが伺える。ここに掲載されていなくても1年間で見てみるとスマート&スマートクーペブラバス、新型ミニ、フェラーリ、シボレー・クルーズ、マセラッティ・オープンなど外車の来社も多い。ごく普通の軽四輪にも多く愛用されていることも浮き彫りになってくる。愛用者が深く広まってきていることを証明しているが多くの愛用者に共通していることは「あまり広まってほしくない」という微妙な感情である。この感情は使用したことがある人は「ウンウン、解るよ」と納得するであろうが使っていない人にとっては「どうして?」と理解しにくいことであろう。これだけ使用している人が増えてもHPなどで紹介されるケースは少ないのも「自分だけの宝物を密かに使用したい」という感情によるものと思われる。
このデーターを掲載するにあたって、改めて車名だけでは、即座にどこのメーカーの車か解らなくなってきていることを強く感じた。昔は運転していて、すれ違う対向車の車種を全て言い当てることが出来たのに、今は形も似通ってきているので車名のエンブレムが取り外されていたり、社外エアロが装着されていた場合には、車名さえ定かではない。各社から続々と新発売される車名も解りにくく覚えにくいものが多くなってきていると感じているのは私だけであろうか。
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●2007/01/01
新年明けましておめでとうございます。皆様にとって思い出深い最良の年となるよう祈念致します。また、日本も含めて世界中が平和で争いが少なくなるように願わずにはいられません。大好きな車を楽しめるのも平和があってこそ、できることだからです。
アタックレーシングは20年前の昭和63年1月12日に創設されましたので、間もなく20周年を無事に迎えることができます。長いようでアッという間の20年間でした。これも一重に多くのアタック製品愛好者によって支えられてきたお陰と深く深く感謝致しますと共に、これからも変わらないご支援ご鞭撻、意見をお願い致します。
私の企業理念は設立当初から少しも変わっておりません。「お客様が最善の結果を得られる製品を開発し提供すること」この1点を職人魂で頑固に守ってゆきます。職人として匠の技を酷使して好きな車の走りを「極めたい」と常に目標として開発しております。だから名ばかりの製品や中途半端な製品は販売致しません。だから時代を少し先取りしていることが多いので始めてのお客様の中には「本当かな?」と疑念を抱いたとしても何の不思議もありません。一度でも使って頂ければ「こんな世界が実際に存在するんだ」「世の中には体感できるケミカルもあるんだ」ということが解っていただけると信じております。その代表製品がエストレモD1やマジカルストップだと思います。半信半疑で実際に使用された方々からは「?」と思って購入したけど「これはいいね」と評価下さる。D1に添付の筆も「一度使用すると置き場所に困る」というご指摘を頂いておりました。ようやく理想的な筆が見つかりましたので、同時に化粧箱もブリスターパックに変更して出荷を始めております。このように現状に満足することなく「極めた」製品をお客様に提供すべく今年も全力を傾け製品作りに反映させてゆきたいと思いますので見守っていて下さい。
皆々様やご家族にとって、今年が幸多い年になりますよう祈念しております。

掲載写真は芦ノ湖スカイラインで親しくなったトヨタ800(通称ヨタハチ)との2ショットです。快く了解して下さり掲載させていただきました。
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