●2009/12/29

今年を振り返ってみると、SORTSエンジンオイルシリーズ新発売。economia,GPX1,AZX1のフルモデルチェンジと合わせ、混合使用可能(粘度調整)となるように改善して新発売致しました。これで、エンジンオイルは昨年に新発売したZEROシリーズ、BRX1,HDX1と合わせると全部で何と112種類(グレード,容量)と大変多くなりました。これだけ選択肢が増えるとオイル選びで迷われる方も出てくると思われます。迷った際は、お気軽に電話にてお問い合わせ下さい。メールですと、言葉のやり取りが短時間で出来ませんし、使用する車種や使用状況などアドバイスするための情報が伝わってきませんのでご理解下さい。その他に、ボディコート剤関係では、ガラスコートのスーパーグロスターと、グロスター、イオンデポジット除去剤:デポクリーンを新発売しました。オイル交換に来社されたランサー・エボスリーの方がこう言っておられました。「電動ポリシャーを買ってきて下地を造り、スーパーグロスターを掛けたら、今まで色々使ってきた中で、一番艶が出た」と喜んでおりました。「一番のポイントは、液剤を専用スポンジで手早く左右に塗り広げたら、マイクロファイバークロスで艶が出るまで綺麗に拭き取ることです」その理由は「艶が出れば艶が出た状態で完全硬化するし曇ったままなら曇った状態のままで完全硬化する」からです。その為に後で修正しようとしても艶は出てきません。その原因は、1:塗りが厚い 2:塗りが厚いため拭き取りが不良、です。液剤が完全に拭き取れないと曇り易くなりますので、出来るだけ薄く薄く塗り広げ、乾いた綺麗なマイクロファイバークロスで艶が出てくるまで優しく拭き取るだけで輝くような艶が現れてきます。たった、これだけのポイントですが仕上がりを大きく左右してしまいますので、覚えておいてください。スーパーグロスターの艶は特撰雅を凌ぐ極艶で私は施工した新型プリウスを見る度に艶の良さに満足しています。この施工ポイント(艶の出し方)が示すように造り手の想いと、使い手の想いが完全に一致することで狙い通りの最高の性能が発揮されると考えます。ですから少しでも疑問に感じたら、お気軽にお問い合わせ頂きたいのは、この造り手の想いと使い手の想いを一致させ、購入された方々が心から喜んで欲しいからに他なりません。このことは全商品に当てはまる話であり、弊社以外の全ての商品に共通して言える問題であると思います。「NEW雅」は2010年4月新発売を目標にして試行錯誤を繰り返しながら開発耐久テストを続けております。エンジンオイルと同じように、色々な角度からの耐久テストを重ねなければなりません。艶の出方、汚れの付着状況、イオンデポジット付着状況、イオンデポジット落ち具合及び汚れの落ち具合、撥水耐久性、艶の耐久性、容器の耐久性、液剤の変化、その他を只今テスト中です。アタックの開発基準は単純明快で「開発スタッフ全員が満足して使ってみたい」と思えるかどうかです。

本年もestremo製品をご愛用頂きまして誠にありがとうございました。

●2009/12/15

今年も残り少なくなってきました。恒例のオートメカニック臨時増刊「エンジンを元気・・・」の原稿締め切りに追われていました。来年の1月に発売される予定です。裏表紙は弊社のCMが昨年同様にカラー1頁で掲載されます。キャッチコピーは一言だけ「愛されて・・20年」この言葉に私の伝えたい思いが全て凝縮して詰まっています。ご存知のように、世の中はデフレ真っ盛りで、660円ジーンズ、牛丼の280円安売り、デフレスパイラルは留まるところを知りません。私だって確かに安ければ助かります。でも、もっと深く物事を考えてゆくと・・・。安くするためには、当然ながらいくつかの工夫が裏側で行われています。工賃の安い国を探して裁縫を依頼する。安い素材を作るため技術を教え込んで布を製造する。これらの目先の利益だけに囚われていると、やがてわが国は競争力を次第に失ってゆくことは明白なのだが・・・。安い物を購入したり、買い物を我慢して自己防衛を図れば図るほど、回り回って国の景気は悪くなり外国にお金は流れ最終的に自分に帰ってきてしまう。
 弊社は値下げをしておりませんがNewタイプのエコノミア、GP、AZを新発売しましたが名前も価格も一切変えておりませんが中味のベースオイルを100%変えることで更なる性能向上を図っております。バージョン的にもワンランクアップ(FSバージョンで匠バージョン相当)となっています。ですから購入していただいた方であれば、この恩恵を授かり初めての使用であれば「感動した」と驚いて頂ければ嬉しい限りです。また、常連様であれば「更にオイルが長持ちするようだ」「低い粘度になったように滑らかさが増した」と喜んで頂けるのが嬉しいことです。見た目だけの価格ではなく、お客様の満足度が上がれば上がるほど実質的には「価格=性能」のコストパフォーマンスは優れることに繋がると考え、絶えず性能向上に取り組んできています。う〜ん、コストはどうしても上がってしまうのですが・・・。
 皆様も、できることなら、マスコミの情報に過敏に反応することなく、できるだけ従来通りに過ごすことが出来れば、景気後退も最小限の被害で留まってくれると思うのは私だけであろうか。一番は先行きの見通しが解らない、不安だとなってくるので、過剰な防衛となり、かえって景気が落ち込んでゆくデフレスパイラルを加速させてしまっているように見受けられて仕方ありません。これからは好む好まないに関わらず次第にエコカー全盛時代を迎えることだろう。逆にスポーツカーを楽しめる最後のチャンスかもしれない。何もレシプロエンジンが悪いのではない。燃料さえCO2を出さない燃料に変えることさえ出来れば長年掛けて改良を重ねてきた現在のレシプロエンジンの気持ちよきフィーリングを思う存分楽しめることが出来るのである。今は、どんな技術的アプローチが出てきてもおかしくない、明治時代のようなおもしろい時代と受け止めることによって、坂本竜馬みたいに、先を見通したアプローチをしてゆきたいと自分自身に言い聞かせている今日この頃である。オートメカニックの臨時増刊執筆で時間を取られ、新型プリウスHPの更新が少し遅れていますが、車自体のファインチューニングは着々と進行中です。車って本当に奥が深い。新型車の試乗をしても本当は5%しか、その車を理解出来ていないことを痛感させられています。3000kmを越えてから、新車時よりも当りが付いてきたのか走りの変化が出てきています。燃費も冬なのに向上してきました。X1が効いてきたのか、運転が慣れてきたのか今の所は定かではありません。春夏秋冬、快晴、曇り、雨天、雪道などの条件の変化、また、昼間、夜間の違いあり、一般道でも渋滞、高速、山岳道路の登り下りあり、新型プリウスなら、更にEV,ECO,ノーマル、PWRモードの選択と、後付けのスロットルコントローラの4種類の走行モードを掛け合わせ、条件の変化は驚くほど多くなってくる。本当に理解するには最低で1年間、距離だと1万km走行しないと深い所が見えてこない。車って難しい・・・。

●2009/12/01

季節も秋から冬に移り変わってゆきますが、暑くなったり寒くなったり気温変化が大きいですね。何年か前から、畑に植えた渋柿「百目柿」がたくさん収穫できるようになり、この時期は干し柿作りを楽しんでいます。神奈川県の関東平野は比較的に温暖な地域で、リンゴは関東を境に東北側、ミカンも関東を境に九州側が適している地域と言われてきました。最近では温暖化と品種改良で徐々に、その境界線も崩れてきています。
 話は変わりますが空気中の汚れは、よっぽど悪くない限り、日常生活では見過ごされがちで関心を持ちません。雨の翌日になると、バックミラー付け根部、ドアーハンドル取っ手部より、黒い汚れが下側に1cm巾程、垂れるように伸びていることは誰でも経験していることでしょう。でも、以前にも書いたように、昔はほとんど付着していなかった(勿論、長期間放置では別でしょうが)記憶があります。それが気になり出したのは今から約20年前頃からでしょうか。この汚れもイオンデポジット除去剤「デポクリーン」で90%は落とせます。90%と書いた理由は、状況により中には薄く残る場合もあるので、その場合は超鏡面コンパウンド(9800番相当)で落とすことができます。イオンデポジット除去剤「デポクリーン」開発に励んでいたので、最近になって気がついたのことは、窓ガラスの「雨シミ」です。普通に見ているだけでは、それほど気になりませんし、気が付きません。濡れたウエスで、サッと拭くだけで水に濡れると浮かび上がってきます。実はこれもイオンデポジットの仲間です。コンパンドで磨いて取ろうとしても、なかなか落ちてくれません。屋外駐車している車だと1年未満でも、かなり付着しているのが最近の傾向です。私は、それだけ空気の汚れを感じています。状況にもよりますが、1ヶ月〜3ヶ月に1度位、「デポクリーン」で除去し、できれば「グロスター」でコーティングしていれば、いつもピカピカに輝く新車のようなガラス面を手にすることができます。ボディだって、イオンデポジット付着は年々多くなってきていますので、ガラスと同じように定期的な除去が不可欠な時代となってきているのですが、そのことを車好きの何人が知っていることでしょう。放置している車は、太陽の紫外線により、焼き付けられた状態になることと、年月により積層して厚く固くなってゆくので、中には「デポクリーン」を持ってしても、なかなか溶けてくれない車もあるのです。定期的に除去していると落とすのが簡単になるので、それほど大変な作業でもありません。サーッと拭き伸ばし、軽く拭くだけで落ちてゆきます。ボディコート剤でも「デポクリーン」でも、ボディ塗装面に施工する液剤は、基本的に太陽光の下で施工するものではありません。一般の方は「難しい」と思いがちなのは簡単な、この基本を知らない(または無視する)からです。見た目で判断するのではなく、ボディやガラスを手で触って冷たい状態であれば施工に適しています。冷たく感じるためには、当然ながら直射日光が当らない日陰でなくてはなりませんが、必ずしも屋根がある屋内とは限りません。また、風が強く吹いている、雨が降りそうだ、ホコリが飛んでくる、暗くて状況が見えにくいなど、条件が悪い日は焦らずにパスして、施工に適した状況下で施工することに尽きます。最後に、寒くなってくると、燃料添加剤「G9FS,V7FS」の添加量を少し濃い目にしてあげた方が効果が高まることが普通です。間単に説明すれば、気温が低いと昔はチョークを引いて混合気を濃くしていました。水温も油温も気温低下により下がってきているので、気温が高い夏場より、濃い目の混合気をエンジンは要求してくるのです。その要求に合わせ、30リットルの燃料に10ccの添加であれば、30リットルの燃料に12cc,
15ccと増やしてみて様子を見てみましょう。こんな微調整が必要なのは作用が強力でないと出てこない現象ですが。勿論、めんどうだからと1年中、同じ添加率で使用されても、効果は得られます。よりベストを求める方へのアドバイスです。

●2009/11/14

今年も恒例となったオートメカニック臨時増刊「超☆エンジンを元気にする101の方法」=(毎年題字は多少の変更があります)の原稿依頼が舞い込んだ。正直な話、15年間の長きに渡り新規ネタを盛り込んで読者の支持を受けてきたが、エンジンは年々改良されチューニング領域が減ってきた。さて、今年はどんな新ネタで書こうか頭を悩ませている最中です。多分、発売は来年の1月頃になるのではなかろうか、現時点で詳細は解らない。
 チューニングとは純正仕様よりも性能アップを図る作業である。しかし、中には純正品を変更するのは良いのだが、価格的にケチって性能ダウンさせている車両も見受ける。あくまで「チューニングアップ」が目的であり、「チューニングダウン」が目的ではない。直接、性能に関係しない内装関係やエアロ関係などは、好みの問題でもあるので本人が気にいっていれば、費用対効果など、あまり関係ないだろう。でも、性能に直結するタイヤ&ホイール、サスペンション関係、ブレーキ関係、スパークプラグ、各種オイル等は、価格だけでなく性能重視で選択するのが失敗しないチューニングの近道ではないかと考える。例えば、どんなに素晴らしい性能のショックアブソーバーやブレーキキャリパー&パッドを組み込んだとしても、最終的に路面と接するはタイヤである。走行性能、ハンドリング、ブレーキ性能に直結するタイヤを性能の悪い安物タイヤにしてしまえば、何のための高性能サスペンションか解らなくなり、宝の持ち腐れとなってしまう。同様に、どんなにエンジンにお金を掛け、コンピュターチューニングだ、マフラー交換だとチューニングを施したとしても、エンジンオイルを性能の悪い安物を使用してしまえば、本来恩恵を受けるはずの高性能が著しくスポイルされてしまっているのだが、本人は気がつかない場合が多い。私から見れば「仏作って魂入れず」という結果は明らかなのだが。チューニングアップをしたいならば、「安いオイルをこまめに交換」すれば良いという考えは的を得ていない。本来は、チューニングなど何もしないで純正のまま、下駄がわりに車を使用する環境で成立する話である。少しでもトルクをアップしたい、パワーアップを図りたい、耐久性をアップさせたい、燃費を向上させたい、レスポンスアップを図りたいと考えるならば、交換することで効果を得られるアイテムを選択する必要に迫られる。安い費用で効果が高い。そんなうまい話に飛びつくと騙させることになる。それができるのであれば開発で苦労はしない。100円シュップでトルマリンを買ってきて吸気菅に巻き付け「加速が良くなった」と喜んでも、最高の性能が得られる製品と比較テストを実施すれば、その差は大きい。弊社のオイル類も非常に高価であるが、使っていただければ「何かが違う」と驚く方も多い。高い製品ほど購入者の評価は、当然ながら厳しくなる。その評価を裏切らないように、あくまでユーザーの立場に立って、納得できる製品造りを心がけています。

●2009/11/01

ボディコート「雅」の問い合わせを多数頂いておりますが、弊社の在庫は完売しております。(雅メンテナンス剤は残りがあります)
販売店に在庫が残っていればお買い求めできますが、在庫状況については販売店でご確認頂下さい。

雅は現行スーパー・グロスターと比較して施工はやりやすいのですが、発売当初はガラス系ボディーコート中でも皮膜の厚さなどで
圧倒的なアドバンテージがありました。しかしながら時代の流れとして、WAXが衰退する中、同様なガラス系コート製品が市場で溢れ、
ディラーオプションでのボディコートですら「ガラス系」が主流になってきていることを踏まえ、弊社も一クラス上の「本物のガラスコート」
にチェンジしているという訳です。

●ディーラー純正でもガラス系ボディコートが発売されるのに、弊社で複数のボディコートを発売する理由
ディーラーで新車とセットのように販売されつつある純正ボディコートが主流となりつつある中、今だボディコート専門店がなぜ存在
するのか?と考えれば簡単なのですが、理由は「高い性能の製品ほど施行は難しい」からです。

単純に説明すると、ボディコート剤はコートとしての主成分とそれを溶解して塗りやすくしている成分の2種類が配合されており、
主剤が多ければ同じ材質でも皮膜は厚く性能は高い反面、塗った時に伸びがなく塗りにくくなります。
逆に溶剤が多ければ、塗りやすいのですが、皮膜の厚さは薄くなるため、コートとしての性能は低くなります。
たとえば、弊社のスーパーグロスターは主剤の配合量と性能に振っている製品の為、経験や知識の無い人では難しく感じてしまいます。

●弊社では溶剤の成分を市販製品の多くが使っている純水系ではなく、プロ仕様と同様のアルコール系に移行させています。
施工は、極端な話、純水系の溶剤を使った製品は「濡れたままでも施工できる」のが特徴ですが、コートとしての「質」を考えた場合、
しっかりふき取りを行ってから、アルコール系で施工した方が、施工はちょっと難しく面倒ですが「結果が優れている」と判断したからです。
もちろん、ボディコートの経験がある人ならばアルコール系であっても「そんなに難しくない」と思ってしまうかもしれません。
ですから、弊社オイルと同様に、「お客様のニーズに合わせた多種多様なラインナップ」を検討しています。

ボディコートの経験者は・・・・・施工に向かない状況を知っています。
○どんなボディーコートでも、ボディ表面が高温の時(特に直射日光を浴びている状態)の施工は避けるべきです。(特に濃色系の場合)
○風の強い日や埃が舞い散る環境下での施工は、施工の際に砂塵を知らず知らずのうちに巻き込みボディを痛めてしまいます。
○暗い環境下だと施工状態が確認できないので、不用に厚塗りしてしまったり、塗りムラを発見出来ません。
○折角施工しても、直後に雨が降ったりした場合、コート表面に影響します。

ですから、理想的には雨風をしのぐ照明設備を持つ屋内環境となります。ただ、そのような環境で施工出来ない場合がほとんどです。

施工に適した状態を待つ
○ボディ温度が高くならない場所で施工する(洗車〜施工直後までは日陰な場所・夏場を避け、施工時間を早朝など低温時にする)
○ネットやTVなどで、天候を確認し、日照・風向・風速を確認する。


現在、「雅」に代わる「NEW・雅」の開発が進行中です。
■ガラスコート・スーパーグロスター系の塗りやすさを優先させた廉価版(伸びがよく塗りやすいですがアルコール溶剤です)
■ガラスコート配合の撥水仕様コート

の2種類を予定しております。

もちろん、後発製品ですから、従来「雅」と比較して優れた性能と、リーズナブルさを兼ね備えた製品になる予定です。ご期待下さい! 



●2009/10/16

藤沢名人の部屋が新しくなりました。9月28日に目出度く納車され楽しんでいます。「フェラーリ328から新型プリウスへ」時代が大きくシフトしたのに合わせてのシフトです。注文は18日発表直後にカタログを貰いに行き、グレード選択やオプション選択に悩みながら21日の注文となりました。それから待つこと4ヶ月間と10日。詳しい話は藤澤流新型プリウス改造記で順次アップしてゆきますので楽しみにしていてください。数日前にKPファクトリーの二瓶様が来社されたので助手席に乗せて喜んでいただきました。昨日は和田孝夫選手が来社されたので本当に短時間でしたが実際に運転していただき感想を聞く事ができました。私もそうですが、今までレースに携わってきた車好きな人たちも大きな関心を寄せていることがハッキリと伝わってきました。乗った後の感想は「いいね、欲しい」というのが素直な感想のようです。でも、来年になれば、もっと小型で買いやすいハイブリッド車が続々と発売されるのは明らかですし、今、注文しても待つのが長過ぎます。これらの諸条件さえ合致すれば多くの方々がハイブリッド車を購入する流れが出来てくると思われます。
 さて、フルモデルチェンジしたエンジンオイルは更に洗練された走りを提供致します。カラーカタログは大量に印刷しておりますので、そう簡単に新しく作りかえることは出来ませんが、価格表については10月10日より、従来の見開き3ページから、6ページと2倍になり、ZERO,SPORTS,グロスターなど新発売した製品、並びに裏メニューだった轟バージョンなどを全て盛り込みました。蔵出品と記載のあるものは、基本的に弊社HP、電話注文、一部のマイスターショップのみの注文受付となっておりますのでご理解、ご協力をお願い致します。
また、価格表の右端にブレンド可能かどうかを一目で理解できるよう、印を付けました。同じ印の製品であればブレンドできます。「雅」「特撰・雅」の弊社在庫はゼロのなりました。お客様より「雅」が良かったので欲しいという声も聞かれますので、時代を考慮して、もう少し低価格で改良して発売できないか、テストを重ねております。何分にもボディコートは、塗ってすぐに評価してもだめな商品で、耐久性を吟味しなければなりませんので、長期間のテスト期間を必要と致します。買って良かった、使って良かったと喜んでいただけるために、今しばらくお待ち下さい。新型プリウスが納車された日に、速攻で洗車して2時間でスーパーグロスターを掛けました。仕上がりはディラーの7万円コースのガラスコートに負けない艶が出たとニンマリしております。下地処理は不要なので、とても簡単で自分でやらなければ損なのにと改めて痛感した次第です。


●2009/10/01

今までご愛顧頂いた「economia・GP・AZ」を一新。更に高性能なモデルとして正式リリース致します。
(既に販売店様へは先行供給済)

●新しいオイルの開発経緯
長年の愛用者からはアタックレーシング製オイルに対して、賞賛のお言葉以外に
「極バージョンなど上級バージョンを使用してしまうと他のオイルに戻れなくなる。」
「オイルの劣化が少ないため、いつ交換したら良いのか解りにくい。」
などといった微妙な表現のご意見をしばしば頂きます。

ですからNewエンジンオイルに関しても、一般的な「交換直後のインプレッション」では弊社ユーザーの期待に答えるオイル性能か
を完全に把握することが出来ません。
ユーザーの期待する「長期間、高レベルで初期性能を保つことが出来るか?」に関しては、「いろいろな条件下で実際に走ってみる」
という、「ユーザーの目線での項目チェック」にこだわっています。
勿論テストは私1人ではなく、社員だけでなく弊社関係の方々、そして協力して頂ける常連ユーザーの方々にも協力して頂きました。

テスト車種も多岐に渡り、リッター150馬力を超えるターボエンジン車もあれば、高回転を誇る可変バルタイ搭載のNAエンジン車に
はじまり、全く条件の変わるワンボックスカーなどでもテスト。もちろん走行条件も被らない方をセレクトして完璧を目指しました。

今回のNewエンジンオイルに関して「従来のオイルよりも格段に優れている」という高評価を全員から得る事が出来ました。
通常、この手のテストでは、車種や走行条件の違いもあり「全員が満足」というのは珍しいだけに嬉しい限りです。

[BLEND OK!]マークの付いた「New economia・New GP・New AZ」 是非お試し下さい!

●Newオイルシリーズ「New economia・New GP・New AZ」の特徴
名前はその特性に合わせて従来の名称を継続しますが、従来シリーズに対してベースオイルから変更した全く新しいラインナップです。
好評であるプレミアムオイル「ZERO」系列のベースオイルを採用することにより、ZEROシリーズともブレンドが可能になりました。
・小さな三角形「BLEND OK!」シールを貼付
・「BLEND OK!」シールには黒と赤の2種類があります。違う色とはブレンド出来ませんのでご注意下さい。


●ZEROとSPORTSの選択基準
昨年4月に発売したZEROシリーズオイル・今年の1月より発売したSPORTSともに多くの方から高い評価をいただき有難い限りですが
「この2つのオイル・・・どちらが私にベストですか?」と悩む方が多いようです。
・ZEROは全体的に「大人の走り」に相応しいオイル。一般走行〜スポーツ走行までオールマイティに使用される方からの支持が高いです。
・SPORTSは油温が100℃以上になる使用条件での性能を重視しております。主にサーキット〜スポーツ系の方から高い評価を受けました。

●ブレンド可能状況

選択の参考になれば幸いです。








●2009/09/15

今月のお話はオイルレベルの重要性について、少し掘り下げて解説してみましょう。オイル消費の話はレシプロエンジン、ロータリーエンジン、ディーゼルエンジンの区別なく重要な問題です。来社された、お客様にアドバイスするのですが、中には「藤沢は口うるさい性格だな」と思われた方も多いかと思われます。私がよく使うフレーズは「どんなに良いオイルを作っても中に入っていなければ何の役にも立たないのだから」という言葉がある。これは前にも何度か書いたように繰り返し繰り返し話をすることになってしまう。オイルレベルがローレベルを下回ってしまえば最悪はエンジンを壊してしまうからだ。その怖さを痛いほど知っているので、ついつい強い口調になってしまう。だから、1リットル減ってから補充するのではなく、レベルゲージで5mmほど減ったら、約300ccほど補充する習慣をぜひ付けて欲しいと願う。減ることが問題なのではなく補充しないのが大きな問題なのである。その基本は、たまにはボンネットを開けてオイルレベルの点検を行う習慣をつておくことに尽きる。昔の車だったら、メンテナンスを行わないとトラブルが起きたりしたので、自然とボンネットを開ける習慣が身についた。所がメンテナンスフリー化が積極的に押し進められた結果、何も気を使わなくても調子良く使えるように自動車は変化してきたことは確かなこと。その弊害として、面倒だとボンネットを開ける回数は私でさえ減ってきている。でも、フェラーリ328の時は走行する前に必ずレベルチェックを行って減っているオイルを補充してから走りに行った。この例が示すようにオイル消費は車によって大きく違ってくる。減る車もあれば減らない車もある。この他にも「マフラーの汚れが、そのままオイルの汚れに通じる」という話をする。特に注意すべき車は、ターボ車、直噴エンジンなどであり、マフラー出口に真っ黒な煤が付いている車達である。勿論、難しい話をすれば、ピイストンとシリンダーの密閉度が大きく関係していて、最終的には吹き抜け量を示すブローバイガス量がどれだけ多いか少ないかでエンジンオイルの汚れは決まってくる。多少の黒煙が出ても固い粘度で密閉度を高めてやればオイル汚れも少なくなる理屈となる。少なくなったとしても、元々が汚れがひどかったりすれば汚れが少しくらい少なくなっても目立たないだけの話。だから、ターボ車は直噴エンジンは、そのことを頭に置いておいて、1万km引っ張ってしまうよりも、少し余裕を見て6000kmほどでオイル交換を実施することが愛車の状態を常に長期間に渡り保つメリットとして出てくるだろう。オイルを少し長く引っ張って少しの得をしたようにその時は思えても高価なエンジンにダメージが残るのは車好きとしては避けたいところだ。何度も何度も繰り返して同じような話をするのは「自動車は、メンテナンスで始まってメンテナンスで終わる」と思うからに他ならない。弊社製品を愛用してくださる全ての車がいつまでも最高の調子を保って喜んで頂きたいと心から願っている。その秘訣こそ弊社製品をうまく活用することで得られると信じている。そのためには初めて使用して調子が良いからと伸ばすのではなく、最初は早めの交換から実施して、交換後の変化を見ながら様子を見ながら伸ばして欲しい。デフオイルなどは、抜いた後のオイルを仔細に観察して、切粉の状態や変色具合を見ることで、その人の車の実績が出来る。その実績が一番重要なことで実績を積んでゆくことが最も大事なこととなる。

固い話が続いたので、最後に夏休みに撮影した銀山温泉の写真で寛いで下さい。

ちなみに前回のヤマセミの写真は、canon D60+canon EF70-200mm F4L IS USM
今回の銀山温泉夜景写真はシグマDP2です。 
 
 
●2009/09/01

夏休み、今年は秋田県まで足をのばして楽しんできました。
17日の月曜日、夜中の3時に起床して3時30分自宅を出発。東名高速道路・大井松田ICに乗り用賀ICで降り環状八号線経由で関越自動車道に乗り長岡JCTで日本海東北自動車道で終点まで走り日本海岸側の7号線を北上、9時少し前に笹川流れに到着して9時出船の遊覧船に乗船。船内には「カモメを捕まえないでください」という張り紙を見て思わずニヤリ。餌をめがけて数十羽のカモメが顔面スレスレに飛来してくるので捕まえようと思えば難しくはない。少し茶目っ気のある方が捕まえた前歴があるのだろう。1時間ほど楽しんだ後は、ひたすら海岸道路を北上する。何しろ目的地を検索した時に、目的の秋田県男鹿半島の宿泊地までカーナビは走行距離720km、所要時間12時間と表示されているのだ。それを1日で走破し、宿には午後5時に入る予定となっている。幸いなことは信号も少なく道路は整備されていて海岸線特有の西伊豆のような曲がりくねった細い道は少なくて助かっている。順調に進み男鹿半島に入り込むと目にする海岸の景色が遠浅で岩が所々に顔を出し、水の綺麗さが遠くから判別できる。思わず車を停めた場所は「なぎさ100選」鵜の崎海岸という絶景の場所。遠くまで浅瀬が続いていて大勢の人が沖の方まで歩いてゆき何かを捕まえいるようである。時間の余裕がないので15分ほど、写真を撮って男鹿温泉の旅館に向かう。予定通りに5時5分過ぎに旅館に到着。男鹿半島は日本海に沈む夕日の名物スポットでもある。17日頃の陽の入り時間は6時35分頃なので、夕食を遅らせ男鹿半島先端の入道崎まで車を走らせ夕陽を撮影に行くが、あいにくの天気で雲が多く綺麗な夕陽を写真に収めることが出来なかった。天気ばかりはどうにもならない。食事の後は秋田ならでは若者達がボランティアで演じている「なまはげ太鼓ショー」を見学。
翌日は男鹿半島先端を回り込み男鹿水族館で北極熊を時間を忘れて見入ってしまう。2泊目の宿泊地は山形県・銀山温泉「昭和館」なので秋田道(片側1車線)を走り、そのまま3号線に入り銀山温泉の旅館には4時少し過ぎに到着。この日の走行距離は250km。ゆっくりと小さな銀山温泉を散策。不景気とは言え、ここは歴史と活気が感じられる。昭和館の館内も女将が15代に渡って手造りした和装小物があちらこちらに飾られ良い雰囲気を醸し出している。夕食を終わってからは夜の銀山温泉の町並みをデジカメで撮影。小さな温泉街なので人の往来が多いので、シャッターチャンスをひたすら待っていると刻々と時間は過ぎてゆく。翌日は最上川の舟下り、大きな船に乗客は私達3人とアベックのみの5人。しばらく下ると船内のベテランのお年寄りが色々と解説してくれる。

生まれて初めて「ヤマセミ」という鳥を見ることができた。カワセミを写真で見た人は多いでしょうがカワセミはめったに見られない鳥である。夢中でキャノンD60のシャッターを押した。船が近づくとサッと遠くの方に飛んで逃げてしまう。小枝の陰に巧に身を隠す。幸いなことに何回かそれを繰り返してくれた。言い訳ばかりになってしまうが野鳥の撮影には、それなりの機材と準備を必要とする。結果的に皆様にお見せできるほどの写真は撮れなかったが機会があれば珍しい写真なので少しだけ修正を加えて、お見せできることでしょう。
最上川の舟下りを楽しんだ後は、近くにある「そば街道」の店に蕎麦でも食べに行こうと意見が一致して蕎麦店を探す。手打ち蕎麦を教えるという「蕎麦道場」という店が見つかったので店内に入ってゆくと中学生か高校生くらいの男女4名が蕎麦生地と取り組んでいる真最中であった。教える人は55〜60歳程の主人で優しく教えている。私達は時間の余裕が無かったので蕎麦だけ注文をして若い男女の蕎麦作りを見学しながら蕎麦が茹で上がるのを待つことにする。話を聞くと、北九州から若い奥さんが車を運転して夏休みを利用し2週間の日程で来ていることが解った。話を聞いて上には上が居ると関心してしまった。蕎麦を待つ間に店主の奥さんが沢山の野菜の天婦羅を山盛りで出してくれたが会計の際に天婦羅やキュウリの浅漬けはサービスで蕎麦代は1人1000円で良いと言う。10割蕎麦で腰の強い蕎麦で絶品なのに恐縮してしまう。このご夫婦は見るからに人柄の良さが伝わってきたので新蕎麦が出来たら送って頂くことにした。冬になると豪雪地帯で時には2メートルも雪が積もると聞いて、私の住む神奈川の気候風土は改めて恵まれた地域に住んでいることを噛み締めながら一路家路に着いた。英気を養ったので、さあ明日から頑張るぞ!


●2009/08/15

暑中お見舞い申し上げます。
夏休みの過ごし方は人それぞれですが事故や健康には十分に注意され思いっきり楽しんでください。私も月曜日に出発、男鹿半島まで1日で720kmを一人で運転して(男鹿温泉)に泊まり、翌日は南下して銀山温泉に宿泊(銀山温泉の夜景を撮影したいと以前から夢見ていたので、本当は雪景色が最高なのですが休みの都合がつきません)して帰ってくる予定です。勿論、遊び中でもエストレモ製品のテスト(いつも五感を研ぎ澄まし、ひたすらフィーリングをチェックしての走行を心がけています)を実施します。すでにエストレモ製品をご愛用中の皆様なら以心伝心で解っていただけると思いますが、エンジンの回り方が軽やかでスムーズだと疲れが全然違ってきます。普通の人であれば1日の走行距離が500kmを越える日程は避ける人が多いでしょう。途中で観光地を見たり楽しんだりする日程であれば350kmの日程が無理の無い走行距離ではないでしょうか。私の場合は比較的空いている水曜日に長野方面とかに主に高速道路を利用してテスト走行を兼ねて出掛けると、少ない日で350km,少し遠くまで距離を伸ばしたなと感じた日は550km走行するのが普通です。今までに1日で最高に走った距離は1000kmを越えています。それでも、疲れてしまって車を降りたいと思うよりは、「車に身を任せ、もう少し走りたい」と思ったものです。長距離になればなるほど、アクセルを踏む、エンジンが即座に反応し答えてくれる、ハンドルを切る、車の動きがストレス無く反応してくれる、ブレーキを踏む、安定して思った通りの減速で答えてくれる、これらの一連の動作の繰り返しを何百回、何千回も行っている訳ですから、自分に対して忠実な相棒となってくれるストレスの少ない応答性こそ、何物にも代え難い重要な要素と言えるのです。一般の人はすぐに「何馬力違いますか?」「燃費はあがりますか?」などと聞いてきますが、車が好きで走り回っている私の要求は「気持良き走り」に尽きるのです。運転していてリズミカルにサーフィンをしているかのようなスムーズでストレスの少ない動きが理想です。それに静かさが快適性を一段と高めてくれます。言葉で他人(一度もエストレモ製品を使用していない人)にエストレモ製品のメリットを伝えるのは、無理な話だと感じております。同じことを愛用者の多くの方々が感じていることでしょう。「友達に話をしても興味を示さない」「オイルでそこまで変わるわけがない」と言われた。「話しても通じないので話をするのをやめた」などと報告がきています。私が1日で700kmを越える距離を60歳を越えた年齢で普通にこなせるのは私が言うのも宣伝じみて聞こえてしまいますがエストレモ製品無くしては出来ない相談です。700kmなどとんでもないし500kmでも迷う距離になってくるでしょう。皆様の中にも長距離走行を経験された方が居れば解ると思いますが本当に長い長い距離ですよ。勿論、全部が高速道路で時速100キロで一度も休まないで(絶対に無理ですが)7時間は掛かる計算になります。これに一般道が入り、休憩や食事時間が加わります。場合によっては事故渋滞や自然渋滞、大雨など予期せぬ出来事が襲ってきます。私の場合は2時間に1回は休憩します。眠くなってきたら早めに休憩と少しの睡眠を取ります。長距離で一番怖いのは居眠り運転だと思います。少しでも眠いと思ったら早めの休憩、これしかありません。ガムを噛んだりコーヒーを飲んだり話をしたりと一番近いPSやSAまでは工夫しますが。
今回は新エンジンオイルの耐久テストになります。近い内にHPで公式発表できると思いますのでご期待ください。
●2009/08/01

時代の変化は目まぐるしい。若者の車離れも話題に登っているが、その背景には幾つかの複合要因が隠されている。一つの理由だけでは人はそれほど変わらないものだが、幾つかの要因が重なれば好む好まざるとに関わらず自然と行動は変化してゆく。そこで私なりに「若者の車離れ」の要因を語ってみよう。私が始めて自動車を手に入れた頃は、取得税も無ければ重量税、定期点検、リサイクル料など何も無かった。自動車購入費用さえあれば何とか手に入れることができた時代である。まだ任意保険もそれほど普及していなかった。何しろ自動車に関わる部分は税金が取り易いので、次から次と、新型税が議員から出されて実施されてきた。同時に、自賠責保険、任意保険から始まって、燃料にも税金、高速代や有料道路は外国に比べても高いほうだし、おまけに駐車料金、果ては交通違反金や罰金、更にオイル交換やタイヤ交換のメンテナンス代から始まり、更に車検費用、モデファイや修理代まで、所得の大半を注ぎ込まないと維持できない。自動車の他に魅力的な物が少ない時代であれば文明の利器を手にいれたいという願望は人生の目的のひとつでもあった。こう述べる私自身が自動車の虜になって自動車と共に生きてきた。それが約10数年前にインターネットが開始されると、それまでの価値観は一変していった。自宅に居ながら世界のあらゆる情報が手に入り、様々な活用法が短期間で発達してきた。個人や会社が競ってホームページを製作するようになり、次に日記代わりにもなるブログが流行など変化のテンポは目まぐるしい。同時に携帯電話も歩みを同じくして進歩を遂げ、少し前までは夢物語のようなことが普通にできるまで発展し生活を変化させてきた。いや、はるかに予想や想像を超えた展開である。今では小学生から携帯を持つ人が増えてきて日常生活で欠かせない生活の一部となっている。その費用は親が負担しているのが実情であろう。高校や大学を卒業したら、真っ先にマイカーを購入していた時代と変わって、インターネットやパソコン、携帯、ゲーム、それに伴うプロバイダー料金、通信費、各種有料サイト使用料など、費用はバカにならない。とても自動車購入まで予算が回らないというのが実情ではないでしょうか。それに加えて初任給に対する自動車価格の占める割合も比べ物にならない。昔は給料も安かったが若者向けの自動車も安かった。そんなに豪華装備は必要としないし、どっちみち改造も楽しいし。構造が簡単でボディが軽ければ走りも楽しくなる。150万円で買えるFRで1300〜1600ccのスポーツ車が発売されていれば車好きの若者が欲しいと思えるだろうが、ほとんどの車はFFベースに変わってしまい、豪華装備+安全装備、大型ボディでフルモデルチェンジするたびに大きく重くなり魅力を失ってきた。その事にメーカー自体が気づかないで「若者の車離れが進んでいる」と最近になって危機感を抱いているように見える。「FR方式は今では古典的である」と重役たちは考えているようだが走りの楽しさを追求してゆけば、昔に戻って、小型・軽量化設計で(勿論、安全面は法律的にクリアーしなければならないし、環境面も避けては通れないが)安いFR車を発売して欲しい。現在も早い車は沢山あるが、高い、重い、大きいと三重苦の車ばかりである。そんな中でFFベースではあるけれど、スイフトスポーツが唯一若者受けする車として頑張っている。環境に配慮すると燃費が良い車が売れる(求められる)するとアクセルは電子制御となり、走りを大きくスポイルしてしまう。まあ、一昔前ならコンピューターチューニングという所が、アクセル開度を変更できるスロットルコントローラの取り付けで変更するのが手っ取り早いかな。

●2009/07/17

藤沢の部屋を楽しみに覗いてくださる人に感謝の思いを形にして、今回は話題をガラリと変えクイズで楽しんで頂きたい。

下記の文章中の間違い箇所を探してみてください。貴方は幾つ間違いが発見できるでしょうか?

「若い男のおばあさんが、新型プリウスのCVTシフトレバーをDレンジに入れEVモードを選択して発進、くねくね曲がった真っ直ぐな道でスピードを出して停まっている。プリウスハイブリッドは頻繁にエンジンがON−OFFを繰り返すため非常に過酷な条件に置かれているのため10W-50等、固め粘度のエンジンオイルを使用し早めの交換を実施することが重要である」

ダジャレの部分はお遊びとして見逃して頂きまして(個人的に親父ギャグは結構好きな方です(^^)
4箇所の大きな間違い記述が解った人は相当の車通です。(そんなに難しくないという意見も聞こえてきそうですが・・・)
すぐに正解を書いてしまうとクイズの意味が薄れてしまい、楽しみが半減してしまうので次回の発表までのお楽しみに取っておきましょうと言いたい所ですが、待ちきれないというご意見も聞こえてきそうなので、正解を教えてしまいましょう。でも4箇所の間違いが発見できない間は何度も読み返し色々と考えてみてから正解を見て下さい。マジックや手品でも種や仕掛けが解ってしまうまでの推理の時間がとても楽しみでもあり種が明かされたら、その瞬間から有りふれた話となってしまいますから・・・。

中古車検索でプリウスを検索してミッションの項目を見てみるとオートマチックまたはCVTと記載されております。しかし、オイル交換で来社されたお客様の20型プリウスを試乗してみるとCVT独特のメカノイズは一切聞こえてきません。それでは従来のトルクコンバーター式ATかと問えば、そのフィーリングとも異なります。新型プリウスが発売されて雑誌にミッション断面図が掲載されていたので興味ありありで穴の開くほど見ても、どこにもCVTベルトやトルクコンバーターも見つからない。逆に目に付いたのは歯車(ギヤ)が沢山使われている(遊星歯車とリダクション(減速)ギヤ)この機構でモーター最大回転数は従来の6400回転から13500回転と大幅に引き上げられている。すぐに思ったことはデフやMTにX1を添加すると切粉発生が大幅に少なくなるので抵抗は減少し燃費向上や耐久性向上が期待できるので回転数が高くなればなるほどX1作用は貢献度が高くなると直感した。疑問は解けないので新型プリウスのカタログを貰って,主要緒元表を見るとトランスミッションの項目には「電気式無断変速機」と記載されていた。従ってCVTでは「電気式無断変速機」が正解です。このような技術的な部分の間違いは業界として襟を正して正確に記載して欲しいです。次にプリウスの場合は発進は、ほとんどエンジンはお休み中でモーターで加速してアクセルを強く踏んだりした場合や電池容量が低下した場合などエンジンの補助が必要とされた時だけエンジンが補佐します。いつエンジンが始動したか解らないほどうまく制御されていますが、その秘密は乾式クラッチが採用されていて、必要となるとエンジンが始動し、モーター回転数に合致した所で自動的にクラッチを繋いでいたのです。ですから頻繁にエンジンは始動停止を繰り返しますが、エンジンの負担が増える状況ではモーターが主役でありエンジンはモーターが苦しい時だけ補助する仕組みです。結論を先に書けば従来のガソリンエンジンより負担は50%以下ではないかと予想できます。メカニズム音痴の方ほど理屈や作用が解らないので「エンジンの負担が増える」と単純に思ってしまいます。次にエンジンの負担が少ない場合は低粘度オイルでも十分な耐久性が得られますのでスポーツタイプに使用するような固い粘度のエンジンオイルを使用する必要性はありません。但し、低粘度と言っても私の経験では0W-20はダメで出来れば5W-30または混合して5W-25をお勧めします。但し、ホンダインサイトはエンジンが主体でモーターがアシストします。それでもエンジンが苦しい時にモーターが助けますので基本的にはエンジンオイルは楽チンです。にここまで書けば四つ目の間違いも解ってしまうでしょう。エンジンオイルの劣化は普通のガソリン車より少ないので安いオイルをこまめに交換ではなくて、潤滑レベルの高いオイルを定期的に交換が理想的です。安い費用で済ます場合は純正オイルにX1添加で安心です。スポーツカーを購入したら走りを追及するようにハイブリッドを購入した人の中には更なる高燃費を追求する人も多く見受けられます。また、モーター走行の静かさに慣れてしまうとエンジンメカニカルノイズが気になってくるものです。更なる燃費向上、上質な走り、耐久性向上に向けてエストレモX1添加またはエンジンオイル使用はかなり有効です。20型プリウスでは冬季のヒーター使用でエンジンが始動すると燃費悪化を招くので水温上昇が促進されるLX添加が有効でした。新型では冷却水を排気熱で暖めるように改善されていますがそれでもLX添加は有効と思っています。弊社でも発売と同時に新型プリウスを注文しておりますが納車は10月末の予定です。エストレモX1ハイブリッドを真っ先に開発しようと考えています。あくまで走りの追及ですが効率追求とは自然と燃費向上にも繋がってゆきますのでご期待下さい。


●2009/07/03

暑さが本格的になってくる季節にX1のエアコン施工に関する問い合わせが急に多くなってくる。中には「エアコンの効きが弱くなってきたのでX1を添加したいが効果はありますか?」と聞いてくる。「エッ!それはエアコンガスがどこかから(配管接続部のOリングまたはコンプレッサーからの漏れが疑わしい)漏れているので修理しないといけません。X1添加する目的とはまったく違いますよ」このように丁寧に説明しても、なかなか理解できないようです。メカニズムに詳しくない方にとっては理解できるまで時間が掛かるようです。これと似たような部分で「X1をエアコンに添加したが効果はあまり解らなかった」という評価をたまに拝見します。X1をエアコンに施工する目的をもう一度詳しく説明すると、エアコンスイッチをONにすると、エアコン・コンプレッサーの電磁クラッチがONとなり、それまで空回りしていたプーリーがコンプレッサー内部のシャフトと一体に結合され冷媒ガスを高圧で圧縮します。コンプレッサーを回転させる負荷は発生馬力の低い(小排気量車ほど)車ほど負担率は大きくなるため軽四輪(特にノンターボ)になるほどガクッと走りが重くなってしまいます。それほど負担が大きいのでコンプレッサーにX1を添加することによりフリクションが低減されると人によっては「劇的に変わった」と表現するほど電磁クラッチON−OFFの差が少なくなり軽快な走りが得られるのです。どんなにX1が優れていてもエンジン排気量が大きくなればなるほど、コンプレッサーを回転させる負荷率は少なくなってゆきます。従いまして約1600cc(自然吸気エンジンの場合でターボ車は軽四輪でも負担は小さくなります)を越えるほどX1エアコン添加の体感度&メリットは小さくなってゆきます。初めて軽四輪にX1を施工した時の感動が忘れられなくて車を買い換えたり、もう一台新車を購入した際など施工に訪れる方も多いのですが排気量が1600cc以上であれば、本当はエアコンにX1を添加するよりも、エンジンやオートマにX1を添加した方が物理的に効果は高くなります。皆様がエアコンにX1添加を考えるのはエンジンなどに添加するよりも費用の点で安くつくのと、一度施工してしまえば壊れるまで長期間使用できるメリットがあることは理解できます。そうそう、壊れるまで2度3度と再添加してはいけない(構造上、密閉された空間に押し込むため)ことを知らない人が多いので、この点についても詳しく説明を致しましょう。問い合わせで多いのは「数年前に施工したのだが最近少し効果が落ちてきたようなのでX1を添加して欲しい」という内容である。「エンジンオイルと違ってエアコンオイルは壊れるまで使い続ける機器なのです。冷媒ガスが入って密閉された中に50ccを押し込んでいるので、一度添加したら壊れるまで添加できません」「もし壊れてしまってリビルト品のコンプレッサーに交換した際は、再添加できます」
最後に要点を整理してエアコン添加の目的を整理してみましょう。
1:軽四輪などの排気量が小さくなるほどエアコンON時のパワーダウンが軽減されメリットが大きくなります。
2:1600cc以上の排気量やターボ付き車は元々パワーが大きいので、エンジンオイルに添加するか弊社エンジンオイルを使用した方がメリットは大きくなります。
3:古くなってきて故障や劣化を直す目的で添加ずるものではありません。添加する場合は、できるだけ新車または新車に近い状態で添加すべきメカニズムです。
4:一度添加して効果が落ちてきたり、他社の添加剤を使用して効果が低いから添加したいと考える方も多いのですが、密閉されたメカニズムですので、一度添加してしまったら、壊れて修理しるまで再添加できません。
5:どんなメカニズムでも古くなれば壊れ易くなります。エアコンでも例外ではありませんので、新車から5年以上又は5万km以上走行した車は施工をお断りしています。
6:ワンボックス車などのツインエアコン車、新型30型プリウスなどは施工禁止です。次々に新型車(新しい構造が採用されるケースがあります)が発売されてきますので、弊社で確認できていない車種については確認が取れるまで施工禁止です。

もしこれでも疑問点などあれば、弊社まで問い合わせ下さい。X1施工店に於いても、担当者の配置換えが頻繁に行われているため、質問しても誤った答えが返ってきたり、適切な回答が得られないケースも御座います。


●2009/06/15

私も住まいが田舎ということもあり約300坪の畑を所有しておりますが、仕事が忙しいために雑草対策で無料で畑を提供しています。そして畑の周りに、甘柿、渋柿、ビワ、南高梅、栗、アンズ、イチジク、金柑、ブルーベリー、ブラックベリー、ブドウ、オリーブ等、豊富な果樹を植え収穫を楽しんでおります。自給自足まではゆきませんが収穫は楽しいものです。基本的には一切の消毒はしない(本当の理由は仕事に重きを置いている関係で植えっぱなしの放置状態)ので安心して食べることが一番の良さだと割り切っています。6月はアンズ、ブルーベリー、ブラックベリー、南高梅の収穫が始まっています。生まれて初めてのジャム造りに挑戦する際にはインターネット検索で造り方を調べてから始めるので大変助かっています。古来よりダイナマイトの発明でも、その特性を生かして人の役に立てるか、反対に兵器として人を殺傷するのかと使う人で正反対に変わってしまいます。このことは、あらゆる発明品に当て嵌まることであり、人それぞれの判断で大きく左右されてしまうことを防ぐ手立ては難しい。この話とは少し異なりますが商品の評価も、その人の考え方で大きく変わってくることが一般的でしょう。しかしながら、どんな商品でも「良い物は良い」「悪い物は悪い」のですが、「良い物」が100人から良いと支持されるとは限りません。私の開発姿勢は100人の内、100人が満足と答えてくれる商品作りをテーマーとして挑戦してきましたが、20年経過して解ったことは完璧な商品を作っても100%の評価は得られず、95%が限界であると知らされました。このことは当社製品に限ったことではないと思います。なぜならば世の中は広くて「開発者の思いが届かない人」「商品を理解しようとしない人」「商品の特性を理解しない人」「ごく普通の話が通じない人」「予想しない使い方をする人」等、100人の中に5人ほど(あくまで絶対にこの割合とは限らないが)正確に商品を評価できないケースが見受けられます。例を挙げると、エストレモX1添加率は(ATF)オートマフルードに対し基準添加率3〜5%、推奨添加率5%とカタログやHPに記載していますが「新車を購入して7%入れたがどうなのか?」と添加してしまった後で電話相談が来たりします。推奨添加率という言葉の意味さえ理解できれば5%添加してくれると思うのだがなかなか意味が通じていない。それでは何故、基本添加率3〜7%と記載してあるのか?その理由は添加率の幅を記載しておかないと「どれだけ入れて良いのか上限が解らない」という指摘が寄せられることと「高価な添加剤なので推奨添加率の5%まで入れられないので最低でも効果が得られる添加率を知りたい」という人が存在するからである。中にはエンジンオイル総量が4Lの車でも「100cc添加で試したい」と言ってくる方が居る。エンジンに対する基本添加率は6〜15%、推奨添加率は10%であるから理想的には400cc添加が理想的であるが、最低でも6%の250ccとなるのだが説明しても聞き入れて貰えない。エンジンの場合も5〜15%と添加率に幅を持たしているのは、使用条件や改善希望条件が様々であることを考慮している。高い添加剤なので少ない添加量で効果を得ようと考える人、反対に充分に効果が出るのは解っているので沢山添加しても良いから、もっと高い効果を得たい人など要求は多岐に渡る。添加率発売当初の質問で多かったのは「X1をオイルの替わりに全部入れたらダメなのか?」という質問。私の答えは「1Lが約4万円しますから4Lでは16万円になってしまいます。それに推奨添加率の10%から1%添加率が変わるだけで(50cc添加で)体感度は大きく変わりますよ。上限の15%以上添加するとオイルその物が少なくなってゆくのでバランスを崩してしまいますし、費用対効果で考えても無意味です。」となります。もっと正確に答えれば10%前後の話を説明している所に突然100%の話に飛躍してしまっているのです。例えば薬局で睡眠薬を「2錠飲んで下さい」と説明した後で「一瓶全部飲んだらダメですか?」と聞かれているのと同じことです。人間だったら簡単に死んでしまう話です。こんな説明を2〜3回繰り返した後で、「それでも全部入れたらどうなるか知りたい」と食い下がってきた人がおりました。その人は一度も入れたことが無い人なので丁重に断って帰って頂きましたが正直な話、どっと疲れが出てきました。

つい最近、シグマDP1デジカメを手に入れました。このカメラも良い悪いと色々な評価を見受けますが個人的には非常に良いカメラだと購入に踏みきりました。悪い評価を付ける人は「操作性が悪い」「書き込みスピードが遅い」「機動性が悪い」「1枚の容量が大きい」と欠点を挙げます。その通りで間違いないのですが、その点を重視する人であれば他に選択肢は沢山あるので、わざわざDP1を購入する意味が薄くなります。私の場合は自分で満足できる画質の良い写真を撮るのが目的ですし、中判、大判銀鉛カメラを使っている関係で画質が最優先ですから、多少操作性が悪くても(勿論早ければ早いほどメリットも大きくなりますが)満足できる画質を優先しますのでピッタリのカメラです。このシグマDP1と同じように、自分が何を求めるかを先に明確にすることが重要ではないでしょうか。オイル選びに迷ったら、ネットオーダーをする前に、気軽にお問い合わせくださることをお願い致します。スタッフ一同、購入されたお客様が最善の結果を得られて喜んで頂けることが最上の喜びなのですから。


●2009/06/02

最近強く感じることは世界の情勢が短期間に目まぐるしく変化することと、予想外の出来事が次々と発生することである。私の子供の頃は、もっと穏やかで、ゆったりした時が過ぎていた。実際に、田んぼに寝転んで、ぼんやりと青い空を見上げて空想に耽ったり、自分の未来を考えたりしたものである。あれから50年以上の時が過ぎた現在、自動車を初めとする船舶、航空機、鉄道の高速化と交通網の発達、インターネット普及、金融のグローバル化、企業の多国籍化などを含め、国と国との距離が短くなったのと同様に、ビジネスや観光を含め、人や物の交易は盛んになり短時間での移動が可能となっている。それはそれで便利になった反面で、今回の新型インフルエンザでもアッという間に日本を含め、世界各国に上陸してしまう。同様にコンピュターウイルスもしかり、ブラックバスやブルーギルなどの外来種も沢山上陸して日本固有の在来種を駆逐してしまう。在来種に最初にお目に掛かったのが真っ赤な色をしたアメリカザリガニ。日本固有のザリガニは、もっと小型で日本人の性格を現すかのように目立たない地味な色合いをしている。タンポポも、いつの間にか在来種は駆逐されて西洋タンポポが花盛りになっている。簡単な見分け方として花弁を包み込んでいるガクが花が咲いた時に下側に垂れていると、大きな確率で西洋タンポポとなるらしい。在来種は花弁に沿っているのが大雑把な見分け方となる。琵琶湖においてもブラックバスとブルーギルが大繁殖していて日本古来の魚が激減していると聞く。料理して食べると、見かけによらず淡白でおいしい。私も富士五湖のひとつである山中湖で最初にブルーギルを吊り上げたときには驚いた。とても美しい魚であるが顔を見るとピラニアのように獰猛な形相をしている。他の魚の稚魚だけでなく卵まで食べてしまうようでブラックバスより始末が悪いようだ。また、秋になると黄色い花を咲かせるセイダカアワダチソウは旅行に行くと国道や農道の道端に長い距離に渡ってはびこっている。これも花粉症の原因を作っている。このように雑草と言えども外来種が在来種を駆逐してしまっている光景に出会うと日本の昔の田園風景を知る私としては一抹の寂しさを感じてしまう。今回の新型インフルエンザにあまり過敏に反応しないくて良いのではないでしょうか。本当に怖いのは強毒性に変異した鳥インフルエンザと言われています。情報の伝達が早いのと情報量が多い現代に於いては情報の見極めも大事な要素のひとつになりますね。
話は変わりますが世界一位の自動車ビッグメーカーであるGMがとうとう自己破産しました。徳川政権の最盛期に於いても庶民も含め徳川政権は永遠に続くと感じられたと思われますが数十年前に誰がGMが破綻すると予想したり考えたことであろうか。そう思うと日本のビッグ企業も例外ではないと言いきれる。世界情勢も企業情勢も見えない部分で絶えず揺れ動き変化を重ねている。いかに時代の先を読むか、企業にとって一番重要な部分であると常々思っています。それがお客様の利益にどこかで繋がってゆく。大排気量車を造り続けて環境指向の顧客のニーズに対応しきれなかったツケが追い討ちを掛けたのではないでしょうか。勿論、従業員の手厚い保障が重荷になったりと要因は複数であり、簡単に論ずべきではないが、時代を読みきれなかった経営陣の失敗であることは明らかであろう。
こんな激動の時代でも、お陰さまで何も変わりなく毎日を過ごせているのは、エストレモ商品をこよなく愛用してくださる皆様のお陰だと、いつも感謝の気持ちで一杯です。その感謝の気持ちで少しでも喜ばれ感動を与える製品作りを積み重ねてゆくことだと、いつも肝に銘じて励んでおります。こちらの強い思いが一人歩きしないようにアドバイスやご叱責をお願い致します。

●2009/05/16

今年のゴールデンウィークは何時もの年と少し様子が違った。世界的不景気の影響で製造ラインが停まったままの企業が増えて大型連休となった企業が増えた。それに加えて高速道路料金が大幅に割り引かれるために遠くに出掛ける人も増えた。当社製品愛用者の方は連休前にオイル交換に来社する方が多いのだが、今年は連休前も連休中も多くの方が訪れてくれて感謝、感謝です。特に遠い距離の順番に紹介すると、岡山県から新型トヨタIQで片道600kmを来て頂き感謝感激しました。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。排気量が1000ccと小さい割には安全装備やら贅沢装備満載で車輌重量が重いため、80km/hからの追い越しでアクセルを強く踏み込んでもスピードの上昇が遅くて追越に気を使うようです。(手前からスピードが落ちないように加速して速度を維持してタイミングを図る運転方法だと聞きました)新車時の0W-20からGPX1の5W-30に交換して帰ってゆきましたが、5日に無事に帰ったという連絡と「エンジン音が静かになりトルクが増えた」と喜びの報告が寄せられました。もう少し距離が伸びてくれば伸びてくるほど軽やかな走りへと変身してゆくことでしょう。その他にも奈良県、三重県、愛知県名古屋市、群馬県、千葉県と渋滞を乗り切って来社して頂きまして、御礼の言葉しか出てきません。
話は変わりますが、実は昔からバイクの愛用者も多いのです。最近は大型バイクが目に付きます。ドガッティ改(900ccを950ccに改造)この人も岡山県から横浜のショップにバイクを受け取りに行った帰りに「X1を入れないと心配だから」と寄ってくださり、X1を添加して岡山に帰って行きました。ホンダCB250,97年式BMWK-1200RS,CB400-SUPER FOUR,カワサキZZR1100,YAMAHA-R1(1000cc)新車等。バイクはBRX1の10W-50愛用者が多いのですが最近は水冷式、インジェクション燃料噴射と乗用車並の方式が増えてきた関係で10W-30や10W-40という少し柔らかめのオイルが推奨されているように変化しています。これらのバイクの最高回転数MAXは11000〜13500rpmと高いのですが、フルに回したら、とんでもない速度のなってしまいますので6000rpm以下での走行が一般的だと聞きました。(勿論、個人差は大きいと思われますが)大雑把に書いてしまうと乗用車の約半分の距離でオイルがヘタってくると考えて良いでしょう。バイクはエンジンの真上に位置するシートに腰掛けているので、エンジンの振動は直接伝わってくるので、オイルの微妙な変化(劣化)を身体で感じ易い条件が整っております。車種や使用条件などで大きく左右されますが目安として5000km前後での交換が理想的ではないでしょうか。この目安というのが実は曲者で、第三者に伝わるうちに、何時しか「5000kmOK」と変化してしまうことがある。目安で5000kmということは「4000km〜6000kmと言い換えることもできる。これと同じことは自動車でも頻繁に発生し、どうしても目安の距離を教えて欲しいと嘆願された場合「目安として1万km」と答えると、何時の間にか「1万km持つと言われた」と変化していることがある。この場合は7000kmの人も居れば、13000kmの人も居て、7000km〜13000kmと答えれば「範囲が広すぎて解りにくいと」と言われる。だから平均値が1万kmという目安になるのだが言葉で伝えるのは非常に難しいことだと、いつも痛感している。車のメンテナンスにとって、愛車のオイルをいつ交換するかは永遠に悩まされる難しい問題であることだけは間違いあるまい。これに最適粘度は幾つかを考えると答えが出せない人も出てくる。もっと気楽に「粘度の違いを楽しめる」と軽く考えて実際に試してみて欲しいと願わずにはいられない。きっと新しい発見が待っている。

●2009/05/02

いつも更新を楽しみにお待ちの方々に来社されると声を掛けて頂きまして、とても嬉しいことです。更新が遅れると心配してくださる方も居るようで重ねて感謝申し上げます。ゴールデンウィークが近づいたためにオイル交換で来社される方が増えたことと、月末は何かと多忙な業務に追われてしまい更新が遅くなってしまうことがあります。

一歩一歩前進してゆくのが信条です!!
山登りが良い例ですが険しい山でも確実に一歩一歩、足を踏みしめて登り続けることにより、やがて頂上に辿りつくことができます。また、有名なお寺さんの多くは高い階段が延々と続いていて登るのを躊躇してしまう程です。会社から車で20〜30分の所にも天狗伝説のお寺があり、長い石段が延々と続いています。そこには大きな石の下駄がたくさん飾ってあり、天狗煎餅という名前の葉の形をした昔ながらのおみやげを売っています。途中に茶店もあり日光を思わせる大きな杉並木が並んでいて昼なを暗い参道を登ってゆきますと辿りつきます。このお寺さんから金太郎で有名な金時山に登る登山道が続いており、春はわらびなどの山菜取り、秋はキノコ取りに訪れる方も多いようです。年末年始には初詣の隠れた名所でもあり沢山の老若男女で賑わいを見せるようですが私は混雑が嫌いなので一度も初詣には行かないで、のんびりテレビでも見て過ごしてしまいます。
この不景気の影響が私の知り合いでも出てきたようで、会社から突然に解雇されてしまったと聞かされました。職安に行ってもパソコンの募集を検索するまで30分以上待たなくてはならず、やっとパソコンの前に座り検索しても、要経験者とかの条件であったり、介護関係で資格が必要であったりと障害が大きいようです。それまでの仕事にもよりますが、いざという時に備えて日頃から何をすべきかではないでしょうか。確かに「今日のような状態など予測できなかった」と答える人も多いかもしれませんが。
人の一生もそうですが、毎日毎日をただぼんやりと過ごすのも、それはそれで素晴らしいことかもしれません。しかし、少しの危機管理を持ち、何かの目標を立て毎日毎日励んでいれば、1ケ月後、1年後、10年後、自分自身で気がつかないとしても大きな進歩を遂げていることでしょう。
私自身も絶えず新しい技術に興味をもったり製品の改良に向けて日々考えて出来ることから実行しています。小さなことですが4月出荷分より、X1,X1FS,D2,LXにも、エンジンオイルに添付している「油脂類の無断交換禁止」シールを添付(化粧箱の中に入れるようにしました)するように致しました。最初に一歩一歩と書いた理由は、この例のように、些細なことでも出来ることから一歩一歩の積み重ねが大事だと思うからです。この姿勢はアタックレーシング創立以来変わらない私の信条なのです。

●2009/04/15

今回は少し話題を変えた話をしましょう。
各地方から桜情報がニュースを賑わすと、何となく春爛漫気分で落ち着かない。その理由は、桜の下での飲み会ではなく、カメラ趣味の血が騒ぐ。今年はどこの桜を写そうか、どのような構図で狙おうかと思案する。

新型エンジンオイルのテスト走行も増えている昨今は、長野方面に足を伸ばすことが多くなる。比較的道が空いていることと、コースによっては山坂のある(蓼科や白樺湖方面)コースもテストできるからだ。

つい最近、桃の花に誘われるように甲府・塩山のぶどうの丘に行ってみた。1100円で地下貯蔵庫のワインの試飲ができると知った。勿論、運転手の私は小さなグラス一杯のワインで、すっかり酔ってしまい眠くなる体質なのと、運転している時がご機嫌な車好きだから、妻に試飲は任せることなり貯蔵庫に足を踏み入れた。ご存知の方も多いでしょうが山梨は桃・ぶどう・ソルダム・サクランボなど果樹産業が盛んな地域であるから、ワイナリーの数も自然と多くなる。今まで知らなかったワインメーカーも含めて、何千本のワインが両側にズラリと並んでいる。通路の真ん中に樽が置いてあり、試飲用ワインが沢山並んでいる。受付で試飲代金を支払うと、金属製の直径8cm程の底の浅いお皿風のカップを渡されるので、それに注いで味見をして、気に入ったワインがあれば両側の棚に積んであるワインを籠に入れて受付で購入できるシステム。価格は安い物が多く1000円代から2000円代。我が家の家族はワイン好き、地酒好きなので、旅行に行くと、その地の酒造蔵を探して地酒を購入してくる。私は雰囲気を楽しみ杯一杯、ワイングラス一杯で満足というか、体が受け付けない。我が家は特別ルートで高級ワインが手に入り貯蔵庫にストックしている。高級レストランやバーなどに卸をする業者がデットストックになったものや、ラベルが不人気なワイン(中身の味は良い)などを持ってくる。だからレストランで飲むと1万円のワインが半額だったり約1/3で手に入る。ほんの少しだけでも長年に渡りワインを飲んでいると自然と若いワインか古いワインかが解るようになってきた。また、安くても自分の口に合って、おいしいワインもあれば、値段的には高級品でも自分の好みに合わないワインとも出会う。娘達や妻はフルボトルの辛口が好みであるが私は甘口と好みは分かれる。ある意味では「味」とい見方をすればワインもオイルも似ているかもしれない。しかし、決定的に違うことがある。ワインは口に入れて喉元を過ぎてしまえば一瞬で評価は終わるのに対して、オイルは1年間、または2年間の長きに渡り使用を続けるので入れた直後の評価だけでなく色々な走行条件の変化の中でのオイルライフまで考慮に入れての評価となる。だからこそ、例え話には注意をはらわなければならない。
最後にワイン好きの人に私のお気に入りのワインメーカーを教えましょう。長野県塩尻市にある小さなワイナリー、井筒ワインが私の口に合いました。赤ワインも白ワインも買い易いお値段の割りに好きです。でも、お酒に弱い私ですから、娘達に言わせると甘すぎるとけなされてしまいますが。興味のある方は一度お試し下さい。辛口が好きな方には合わないかもしれません。

●2009/04/02

いよいよ新しい年度始め。
気分一新でボディコートのメンティナンスをお考えの方もいらっしゃると思います。

2009年度、estremoがお勧めするのが「スーパーグロスター」&「グロスター」。
どちらも従来の「ガラス系」からさらに進化した「本物のガラスコート」を使用しています。

こちらの画像は、テストのために磨きのプロに依頼して施工したガラスコート「スーパーグロスター」です。
また、テールランプ部分には「グロスター」を使用ています。
ボディには「スーパーグロスター」ガラスや樹脂、そしてメンティナンスには「グロスター」がお勧めです。
画像:CZ4A 新車ではなく1年間屋外駐車してウォーターデポジットも多数発生していた車両。
ソリッドブラックとは違う「ファントムブラックパール」という特殊な色の車両ですが、その「赤く焼けた黒色」
を見事に再現しています。そして同型車の新車と比較しても、それを超える輝きを得ることが可能です。

●ボディコートを美しく仕上げるためには
コート剤の違いは「コート後の皮膜の違い・艶の違い」であり、基本は施工前の洗浄&下地処理が大切です。
逆に言えば、下地処理をしっかりと行い「スーパーグロスター」を施工することで、画像の様なコート形成が可能です。

●これからの季節、特に濃色系のクルマで注意すること
これら新型のガラスコートは、アルコール系溶剤で主成分を塗り広げ易く、施工しやすくしています。
ですが、直射日光などに当たっているなど、すでにボディ表面が高温になっている場合、アルコール成分が一瞬で
蒸発してしまいます。当然、塗り拡げられる状態ではなく、瞬間硬化してしまい、ムラになってしまいます。
ですから施工を行うのには、必ず曇天時や夜間、出来れば室内にて施工を行うようにして下さい。

●万が一ムラが出来てしまった場合
コート層の形成方法が従来品の「ガラス系」とは違うので、簡単に施工後の水拭きなどでは解消出来ません。
ある意味、それだけ「ガラスコートが強靭」ということなのですが・・・・・・・・・
そんな時は超微粒子(♯9800クラス)のコンパウンドでムラを無くしてから、再施工を開始することをお勧めします。
※いくら上塗りしても、一度硬化したコート層のムラは修正できません。そのくらいガラスコートは強靭です。

●施工後のメンティナンス
「スーパーグロスターのメンティナンスには「グロスター」をお使い下さい。
また、最近は純正メーカーからも弊社旧製品の雅と同じレベルの「ガラス系」を使用しているメーカーが増えましたが
そのメンティナンスにもスプレー式で簡単施工な「グロスター」は優れた効果を発揮します。
※弊社従来品の「雅」のメンティナンスにも「グロスター」は適しています。


「エコ替え」するのも、ECOの一つの手段ですが、今乗っている車を大切に乗り続ける・・・・・これもECOです。
ボディコートをはじめ、弊社ではエンジンの本来の性能を引き出すためのオイル&オイル添加剤、燃料添加剤など
クルマに関わる数多くの液体チューニングアイテムをこれからもリリースしていきますので宜しくお願い致します。

賢く活用して頂き、皆さんのカーライフをより豊かなものにするお手伝いが出来れば幸いです。


●2009/03/15

★プレミアムエンジンオイルシリーズ第二弾発売!
昨年の4月に正式発売したZeroエンジンオイルシリーズは発売以来、多くの方々にご愛用頂いておりますが、
今回、Zeroシリーズとは違った志向を持つ、プレミアムスポーツオイルを発売致します。


2種類のプレミアムオイルの違い

Zeroシリーズ
メカニカルノイズの低減をはじめとするジェントル志向のオイルです。ワンクラス車格が上がったかのような走り
を求める方に向いているオイルとお考え下さい。もちろんサーキット走行をも含む「総合性能」が高いオイルです。
ガソリンエンジン専用。同じシリーズ間での異粘度との混合使用が可能。

Sportsシリーズ
名前が示すように「スポーツ志向」です。あたかも自分の体の一部の如く感じられるようなエンジン・レスポンス
を求める方にお勧めします。「これからのスポーツ・エンジンオイルとは何か?」を問えるオイルと言えます。
ガソリン・ディーゼルエンジンどちらにも使用可能。同じシリーズ間での異粘度との混合使用が可能。

重要★ZeroSportsの混合使用は出来ません)

   Sportsシリーズの概要

グレード:FS・極の2グレードを設定
粘度:S-13(10w-30)
 S-14(10w-40)
 S-54( 5w-40)
 S-15(10w-50)


特徴:
油温が走行時100℃を超える車両&
コンディションで特にお勧めします。
他のオイルシリーズと異なり、効果は
若干遅行性で、交換直後より、むしろ
翌日、翌々日と軽快感が増します。
また従来の弊社オイル同様、摩擦
抵抗の減少に伴い、エンジンブレーキ
の効きは弱まります。

オイルの性格を言葉で伝えるのは難しいものですが「どちらも優れたオイル」には違いません。
もちろん、どちらもこだわって作ったのですが、その結果がZeroがジェントル志向であるのに対しSportsはスポーツ志向
となっただけで、お客様の嗜好に合わせて単一の製品としてではなく、2シリーズとして独立させています。
ただ・・・どちらを選んでも後悔することはないでしょう。
後は、微妙な粘度調整で「最も適した状態」を探してみて下さい。

これに伴い、従来製品にも、これらプレミアムオイルシリーズで培った技術を反映していく予定です。


★ボディコートシリーズも一新しました!
また新しいボディコート剤「スーパーグロスター」とボディ以外のどこにでも使えるコーティング剤「グロスター」
を新発売致しました。また、それに伴い、従来製品の特撰「雅」と「雅」は在庫限りで終了とさせて頂きます。
これまで「雅シリーズ」をご愛用下さいまして誠にありがとうございます。
グロスターは「雅シリーズ」のメンティナンスにも最適です。是非ご活用下さい。

これからも「お客様に感動を与えてゆくことが出来る製品作り」を目指しますので宜しくお願い致します。


●2009/03/01

1995年7月にオートメカニック臨時増刊として「間違いだらけのエンジンチューニング」を創刊。
ペンネーム「轟(とどろき)名人」で始まったこのシリーズは読者からの反響が大きかったようで
毎年、記事の内容に更新を加えながら続いてきた。
昨年度は2009年2月「2009年4月臨時増刊」「超☆エンジンを元気にする102の方法」として発売。
すでに14年目を迎えた。
そして途中からはペンネームの「轟名人」から実名の「藤沢公男」に変更して現在に至っている。


※2009年 超★エンジンを元気にする102の方法 (発売中)
 裏表紙には弊社広告が入っている。メインキャラクターはプロドライバー和田孝夫選手。

弊社のお客様の中には、この本がきっかけとなって新しい世界に足を踏み入れた方も多い。
「愛車のチューニングバイブルとして、真っ黒になるほど見直しした」
「それまでのチューニングに対する考え方が変わった」
「内容に感動を受けた。それ以来、毎年増刊号が出るのを楽しみにしている」・・・・等々
本誌を読んだ多くの方よりコメントを頂く事はとても嬉しい。
(ご注文のメールや電話・・・中には封書に写真付きでお送り下さる方もいて頭が下がる。)

自分のメカニックとしての長い歴史の上で発見した「最良」を車好きに紙面を通じて伝え、
無駄、無理、失敗を防ぐ教科書になってくれれば・・・と一生懸命に書いている。
そして、私自身「常に次の最良」を求めている。時代は進化しているのだから・・・

正直、私自身、思っていることを文章にするのはなかなか厄介ではある。
それは読者のレベルはまちまちだからだ。だから初心者の方が読んでも、そしてベテランの方
が読んでも・・・なにか「得るもの」や「気が付くもの」があれば幸いである。

いわば私の分身である本誌を通じ「車を愛するすべての人」のお役に立てたらと願っている。




●2009/02/15

モノの価値観

今日TVを見ていたら「1分間の深イイ話」という番組をやっていた。
片手間に見ていたのだが、その中で目を引いた話があったので紹介したいと思う。

内容は「サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ」で有名な故 淀川長治さんが、学生時代の永六輔さんに語った話。

ある日、淀川さんは永さんに「東京で一番美味しいステーキを食べてきなさい」と言った。
師と仰ぐ人からの言葉・・・・永さんは必死にバイトしてお金を貯め、ようやく「帝国ホテルのステーキ」を食べた。
そして淀川さんに報告しに行った。

淀川さんの反応は・・・「ついてきなさい」と永さんを連れて放送局の社内食堂へ。
そしてB定食のステーキを注文し、「食べてみなさい」と言ったという。

ハッキリ言って、筋張っていて、とても美味しいとは思えないステーキだったそうだが、この時、淀川さんは永さんに
「君は東京で一番美味しいステーキと一番不味いステーキを食べた。これで自分の価値観でステーキの話が出来るね。」
と言ったという。

自分が満足する。そして妥協もする。生きている上で当然のことである。
でも、その評価や価値を語るなら、最高と最低を知らずして語れば「井の中の蛙」に過ぎない。


これは私も常日頃から感じることだが、ことクルマに関して、例えば○○タイヤは良いけどXXタイヤはダメ・・・
などという感じの比較話を耳にする。

確かにこの2社の間だけで比較するなら、○○タイヤが良いのだろう。
だからと言って、「○○タイヤが一番良い。」訳ではないのだが、いつしか誤解され、それが肯定されてしまう。

アタックの製品もよく「高い」と陰口を叩かれるが・・・私の思いは「是非使ってみてから判断して欲しい」である。
使う前にただ「高い」と判断されるのはちょっと悲しい。

たとえ価格が高くても内容が伴えばそれは一概に「高い」訳ではない。
むしろ安くても、内容が伴っていない低い性能なら、それはむしろ「性能差と価格差を考えると高い」場合すらあるのだから。

価値観・評価基準・・・・多くを知ってからの基準と選択しただけの基準では大きな差が出る。



●2009/02/01

新年を迎えたのに早くも1月が終わってしまう。早いものです。
さて、前回「3月発売号に掲載されます」と書いたランサーエボリューションマガジンは予定より早く1月28日号に掲載されました。
今回は「ランエボのためのエンジンオイル学」という観点からの取材だったようで、取材記事は、白黒見開き2ページ(P74-P75)
また広告も(P141)にカラー1/2サイズで載っています。
更に、すぐ次のページ(PRESENT)にZeroオイルのモニター募集が掲載されております。エボリューションマガジンですので
愛車がランエボの方に限定されますが、エボに乗っていて「一度試してみたい」という方はぜひご応募ください。


オイルレベル確認の重要性
今までも繰り返し述べておりますが、当社工場でオイル交換で来社する方の中にも、オイルレベルがローレベルまで下がっている方
を見受けます。前にも書いたようにオイル消費=NGとは一概に言えません。実際には車種や走行条件にも大きく左右されます。
例えば、比較的オイル消費が少ない国産車でも鍛造ピストン採用車種で、「チョイ乗り」ばかりなら当然オイル消費は大きく、
また、欧州車では「オイル消費は当たり前」な車種すらあります。この手の車種には車内にオイルレベルメーターすら付いている
ものもあるくらいです。また、使用するオイルの粘度指数が低ければ、同じ車両でもオイル消費は高い傾向にあります。

では、「消費が前提となっている車種の場合」具体的には、どこまで減ったら補充するのが良いのでしょうか?
答えは「気がついたら速やかに実施」がベストです。
オイル消費が起きている場合、オイルは「規定量」ではなく「残量」での潤滑を行っています。その分、キャパシティは減る訳です。
そしてそれまでの走行でのスラッジや燃料希釈により、性能的には明らかに下がっています。
ですから結果として同じ量(例えば500cc)を補充するにしても、一度に500cc減ってから500ccを補充するより、250ccづつ2回に分け
て補充した方が、トータルでのオイルライフを伸ばすことになります。

「交換から一定の距離までは、あまりオイル消費をしなくても、一定の距離を過ぎると消費率が急に増大するという車種」もあります。
この場合、消費率を変化させたのはオイルの劣化です。この場合、消費増大の傾向が現れたら速やかに全量交換するべきです。

「調子が良いので見なかった」と言い訳される方が多いのですが、「オイル消費の傾向」というものを把握することは大切です。
購入したばかりの車(新車・中古車共に)はもちろん、オイル銘柄を変更した際にはマメに確認し傾向を把握しましょう。

ちなみにオイルの劣化具合は、見た目では解りません。よく「真っ黒だから交換した」などといった表現を聞きますが、オイルには
必ず添加剤が含まれており、その成分が「変色」することにより、「黒く見える」場合もあります。
ですから一概に「真っ黒だから駄目」というのは誤りです。

むしろ、オイルフィラーキャップを取り外し、キャップ内側に鼻を近づけてガソリン臭がどれだけ強くなっているかをチェックする方
が遥かに現実的でしょう。特に柔らかい低粘度オイルを使用している場合、短い走行距離でも、かなり強いガソリン臭さを感じて
驚くと思います。あまりにも臭いと感じたら、走行距離に関係なく交換したくなる気持が湧いてくる程です。
オイル交換を自分でした事がなければ気付きにくいことですが、フィラーキャップを開けるのは簡単ですので是非試してみて下さい。

また、オイルの劣化は白いペーパーに、オイルレベルゲージについたオイルを一滴垂らし数分間が経過した後で、オイルの色を観察
する方法をお勧めします。本当にオイルが汚れている場合は、数分間経過しても真っ黒です。ほとんどの場合は、見た目で黒く感じて
も少し染込んだ後では濃い茶色に変化しています。
理想的には完全に真黒く汚れる前に交換を実施した方が精神的にも車の耐久性に於いても有利であることは明らかです。

大切なのは、走行距離や人任せにせず「自分なりの基準」というものを見つけることでしょう。
高速道路で5000kmと、サーキットで5000km。同じ5000kmでも、オイルの劣化は遥かに違うのはお判りになって頂けると思います。
同様に、一般道と高速道路ならどうでしょう?
同じ走行距離なら、一定速度(正確には一定の回転数)でハイギヤで走る高速道路の方が、間違いなく劣化は少ないのです。

走行距離を基準とするのは、あくまで「同一走行条件での目安のひとつ」程度にとどめ、本当のオイル劣化とは何かを考えてみましょう。
劣化をフィーリングで感じた時には、すでに交換時期なのです。
そして、(同一銘柄オイルで)オイル交換して明らかに良くなったと感じたら、次回の交換時期を早めてみましょう。


●2009/01/15

今年も、瞬く間に時間が過ぎている。それだけ充実した時間を過ごしている証拠なのかもしれない。先日、ランエボマガジンの取材が入った。来月、3月号に2ページの見開きで記事が掲載されると思います。


また、オートメカニック臨時増刊「エンジンを元気にする100の方法」の記事を今年も依頼され大忙しで何とか本日仕上げました。お陰さまで多くの方がバイブルとして購入してくださるので今年で12年間も続いております。解ってしまえば「当たり前じゃん」となる内容も多いのですが、常識が邪魔をして、なかなか真実を見ることを妨げます。また、新しい発見(理論)は保守的思考の方にとっては「本当かな?」と懐疑的な目で見られてしまいかねません。それでも私の思いは、いつか車好きに伝わると信じて、自分が突き止めた新しい発見を多くの車好きに伝えるために全力を挙げて行動しております。見方によっては「アタック製品の宣伝」と受け取られかねない内容を含んでおりますが新しい発見は当社製品でなければ発見も体験も効果も実現しない訳です。だから事実を書いているに過ぎません。この「藤沢の部屋」の記事も、その影響で遅れそうでしたが何とか間に合って書いています。
皆様のお引き立てで、テレビで報道されているほど当社には影響は少なく愛用者の方々に、この場を借りて深く深く感謝致します。どんなに不景気でも「本当に良い物は欲しい」となるのでしょうか?それとも「本当に良い物はなくてはならない」となるのでしょうか?あるテレビ番組で、最高の和牛を食べた感想で「こんなおいしい物を知ってしまったら怖いよな。これ以外は欲しくなくなる」とレポーターが旅番組で思わず洩らしました。同じように「極」や「轟」を愛用されている方からも同じような話をよく聞かされます。弊社の場合は先に販売価格を決定する開発ではなく、まず、今出来る最高の物を作ることに努力して、その結果として最後に価格を決定致します。当然ながら、高価な価格で内容が伴っていなければ、一度目は購入して下さったとしても2度と購入はしないと思います。それだけシビアな目で見られても仕方ない価格です。だからこそ性能には一切の妥協はしたくありません。常連さんの中には「今でも充分に高性能なのだから」と嬉しいことを言ってくださる方も居ます。でも、それで満足していては、いつの間には見えない所で流れている時代の波に気がついたら押し流されているかもしれません。まあ、理屈は抜きにして単純に「新しく物を作るのが大好き」だから。現在も幾つかのトライ&エラーを繰り返しながら、弊社愛用者の喜びの声を聞かせて頂くべくテストを繰り返しております。
ランエボマガジンの取材で記者から「配合を教えて下さい」と問われました。当然ですが「配合だけで性能が決定される訳でもありませんから」と丁重にお断りいたしました。言うことはいつも同じですが当社の製品開発は「理屈重視」ではなく「実車での結果重視」です。理論的にはどんなに優れていても結果を伴なわなければ机上の空論に過ぎません。自動車レース(しかも上級カテゴリー)で長年培ってきた技術や思考が当然ながら生かされています。例えば、どんなに偉い名の知れた博士が「F1」で腕を振るっても、そう簡単には良い結果は得られません。それは、どんな世界でも経験が大きなウエートを占めるからです。更に人とは違う発想を求められます。現代の日本の教育では、あまり重視されていない部分に該当します。科目で「発想」「アイデア」「独創力」などが仮にあったとしたら、多分、私の得意科目になっていたことでしょう。
 
 
●2009/01/01

新年明けましておめでとうございます。

本年も「藤沢名人の部屋」を宜しくお願い致します。最新情報も含めアタックファンの方々に弊社の企業姿勢がご理解頂けたら嬉しい限りです。

近年は製品の性能をNET検索で瞬時&多量に手に入れられる便利な時代となりました。私もフルに活用しておりますが、ご存知のように幾つかの注意点があります。そのひとつは5年前の情報や10年前の情報もトップの方に表示されることです。プロバイダー登録が古い順番で表示されるので内容に目を通す前に、いつ書かれた情報なのかに気をつけなければなりません。同じ商品を何も変えないで販売している老舗のお菓子やケーキと違い、化学製品はパソコン、デジカメ、携帯電話同様に技術革新の進歩は早く、日本は他の国に比べても格段に早いスピードで進歩を遂げてゆきます。この話は弊社製品も例外ではありません。創業以来、店舗に頻繁に顔を出したり電話で問い合わせしてくださる愛好者の言葉は「今度何が変わったの?何か新製品は出た?」が挨拶代わりです。ですから「数年前はどうだった」という評価のNET情報は正確な情報でないかもしれないのです。「藤沢の部屋」で伝えているように「性能を落とすような改悪は絶対したくなく、絶えず性能向上を目指して取り組むのが基本」なので、新製品のZEROも大きな反響を呼んで私に活力を与えてくれました。お客様の「良かったよ」という感謝の言葉が何よりの励ましとなり、次の開発に向けた力を与えて下さいます。ZEROにしてもZ30の10W-30だけで実に11種類の容量とバージョン(性能の違い)を用意することが他メーカーとの大きな違いです。Z40とZ50を加えるとZEROだけで実に33種類に登ります。初めて弊社製品を使用してみたいと思った方が一番迷われる点だと思います。下のバージョンから、STD(現在は廃止中)、X1,FS、匠、極、轟と順に高性能となってゆきます。例えば、FSバージョンで満足していたとしても慣れというものは恐ろしいもので、多くの方がもっとよくならないかという気持が自然と湧いてきて更に上を要求してきます。それに答えてきたために何時しか6段階に増えてしまいました。まだまだ7段階、8段階と技術的にはできるのですが、エンジンオイルに関しては、製造コストの面とエンジンブレーキがまったく効かなくなり危険、油温が上がりにくい、バージョンが増えすぎて選択が解らなくなるなど、市場の要求を遥かに跳び越してしまうので販売は考えておりません。新発売して大好評の「紅・80W-140」のデフオイルは最高の8段階の性能を与えております。その理由は、デフは非常に過酷な条件に晒されていてD1〔ドリフト〕のように、その頂点の過酷な状況に答えるために開発したスペックですので、多くの弊社愛用者にも、その利点を分かち合いたいと発売に踏み来ました。当初はオーバースペックかなという危惧を持ちましたが、その結果は予想を裏切り「デフオイルで初めて大きな感動を味わった」と多くの方から感謝の言葉を頂きました。一般常識として「固い粘度は燃費に悪く、走りを重くする」と考えるのが普通です。この常識は紅発売で完璧に崩れ去りました。ピニオンベアリングとリングギヤの接触面に、あたかもベアリングを入れたかのような滑りを発生させ、磨耗を守ると共にエンジンパワーをリヤータイヤにダイレクトに伝え易くなるのです。解ってしまえば作用が理解できるのですが「一般車の一般道で固いデフオイルが有効である」という新発見をするのに何と45年間気がつかずに来たのです。だから車はおもしろいと言えます。何が一番楽しくておもしろいかと問われれば、新製品の開発ほど楽しい時間はありません。完成して販売してしまったら私自身は夢から醒めたように皆様からの反応を待つことになります。この時間は楽しくもありワクワクもする時間でもあります。今年も皆様から「良かったよ」という言葉を沢山聞かせていただくよう自分も楽しみながら挑戦してゆきますので楽しみにお待ち下さい。春はすぐそこまで来ています。






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